今日は12月31日、大晦日。
雪も小康状態のようです。
空は晴れ、雪山が輝いて見えました。
2013年12月30日
2013年12月29日
2013年12月22日
2013年12月21日
2013年12月14日
2013年12月10日
2013年12月9日
2013年12月1日
V7ライディング(街乗り)
今年、並列水冷4気筒1052ccのカワサキGPZ1100から、
縦置き空冷2気筒744ccのMOTO・GUZZI V7Specialに乗り換えた。
何度かその走りの印象について書いてきたが、オーナーになって感じた、走りの特性と走らせ方のコツのようなものについて、気づきを書いておきたい。
ただし、これはあくまでも僕の経験、僕の感覚である。他のV7の乗っている方のブログ等を読んでみると、僕とは感じ方が違う人がいる…というよりも、どうも僕の感じ方が少数派というか、僕だけ違うように感じている節もあるようだ。だから、どうかお読みの方は、あくまで一個人の感覚としてのみ、読んでいただきたい。
(長い記事です)
2013年11月30日
2013年11月24日
2013年11月23日
V7Special 燃費(2013)
11月23日(土)勤労感謝の日
今日、ゆきかぜ号はバッテリーの端子を外し、冬期間の眠りに入った。
まだ最後の洗車と保護のためのワックスがけが済んでいないが、今シーズンの燃費を記しておこう。
今日、ゆきかぜ号はバッテリーの端子を外し、冬期間の眠りに入った。
まだ最後の洗車と保護のためのワックスがけが済んでいないが、今シーズンの燃費を記しておこう。
2013年11月17日
リヤサス、プリロード調整(小春日余禄)
以前、僕の手元に来た時のプリロード17mmから、23mmにプリロードを増して好感触を得た旨をブログの記事にした。(「23mmの落ち着き。」)
「小春日」のツーリングの中で、リヤサスのスプリングプリロードを変更しながら走ってみた。
その印象を記しておこう。
2013年11月15日
IPONE『RoadTwin』インプレッション
「小春日」のツーリングでは約180kmを走行した。
ゆっくりが多かったが途中、少しエンジンを回してレブリミッター(7000rpm)に当ててもいる。
入れ替えたエンジンオイル、IPONE「Road Twin」について、印象を報告しよう。
ゆっくりが多かったが途中、少しエンジンを回してレブリミッター(7000rpm)に当ててもいる。
入れ替えたエンジンオイル、IPONE「Road Twin」について、印象を報告しよう。
2013年11月12日
小春日(5)
丘を下る。
ゆっくりと下る。
足元のダートは砂利敷きで、締まっていないゆるい路面。
轍も癖のある曲がり方、ちょっと気を使う。
GPZなら、踏み込むのに決断が必要だった。
ゆきかぜ(MOTOGUZZI V7Special2012)なら、ふらっと入っていける。
何より軽い車体。装備で190kgはかつての愛車GPz400F-Ⅱよりも軽い。
ハンドルの切れ角も、国産車並みにある。
フロント18インチは、17インチや16インチの小径ワイドタイヤよりもダートには強い。埋まりにくく、ハンドルを取られにくい。
また、最低地上高もカウル付きよりはある。腹擦りには気を付けなければならないが、危険なところはペースを落とせばよい。
速度を落とし、前輪荷重が過大にならないようにしながら、路面を選び、コースを変えつつ、下っていく。景色のパノラマが、ゆっくり動く。
こうした気持ちよさも、バイクライディングの愉しみのひとつだ。
2013年11月11日
インターメッツォ:雪
雪になりました。
今朝も微かに、白いものが舞っていましたが、夕方近くから、はっきりと雪となり、
道路は白くおおわれて、大きな通りの中央線も見えないほどに。
静かな夜。雪の轍ができています。
冬の訪れ。
4月まで、長い冬が始まりました。
2013年11月9日
小春日(4) 追分
道道477号線を南下すると、道は夕張川に沿って遡り、川端から滝ノ下に向かう途中で国道274号線に合流する。
左に曲がれば夕張、さらに進むと日高、峠を越えれば十勝だ。
右に返せば千歳、札幌方向へ戻る。
ここを右折。
川端で北へ向かう国道274と再び別れて道道482号線へ。
JR石勝線、東追分駅のあたりから再び枝道で南下する。
すると、しばらくしないうちに牧場が現れ、そこにきれいな樹がすらりと立っている。
時刻はお昼時。
南に向かう道は太陽を顔に受け、樹は逆光になる。
競走馬を育てている社台ファームグループの牧場だ。
バイクを停め、少し休憩させてもらう。
近くには、人も、馬も見えない。
左に曲がれば夕張、さらに進むと日高、峠を越えれば十勝だ。
右に返せば千歳、札幌方向へ戻る。
ここを右折。
川端で北へ向かう国道274と再び別れて道道482号線へ。
JR石勝線、東追分駅のあたりから再び枝道で南下する。
すると、しばらくしないうちに牧場が現れ、そこにきれいな樹がすらりと立っている。
時刻はお昼時。
南に向かう道は太陽を顔に受け、樹は逆光になる。
競走馬を育てている社台ファームグループの牧場だ。
バイクを停め、少し休憩させてもらう。
近くには、人も、馬も見えない。
2013年11月8日
小春日(3)栗山
南下して、栗山町を行く。
晴れて暖かい陽射し。
すっかり小春日和になってきた。
道道30号線を南下して749号線に折れる。
そこを南下し、道道3号線に出たら、少し西へ行って脇道をまた南下。
道道477号線をまた南下していく。
GPZとも通ったことのある、短い脇道に来た。
風も止み、秋の低い日差しの中、ちょうどお昼時、太陽は南に。
ポクポクと、ゆっくりダート道をゆく。
ほとんど枯れ色の木々の中、赤く色づいたヤマモミジを見つけた。

鮮やかに、赤い。
エンジンを止めて、日向ぼっこしながら、紅葉を眺めて、ゆきかぜと休憩した。
少し、考えごとをした。
さて、もう少し、南下しよう。
会いたい樹がある。
もう、葉をすべて落としているだろうけど。 (つづく)
2013年11月7日
小春日(2) 南幌・栗沢
大通り公園を過ぎて、東へ。
国道12号を新札幌まで走り、そこから野幌森林公園を反時計まわりに回るように「もみじ台」方向へ南下、東に走って道道46号を今度は北上。
森林公園の中の「昭和の森」に立ち寄った。
紅葉は殆ど終わり、木々は葉を落としていた。
遊歩道の中を少しだけ歩き、ゆきかぜの元に戻る。
V7にヘルメットホルダーはない。だからアフターマーケットに後付のヘルメットホルダーのパーツがある。
ミラーにかける習慣のない僕は、タンクバッグとステアリングの間に嵌めこむようにしておくか、前輪の左横、地べたに置くようにしている。これは雑誌で紹介されていた、女性白バイ隊員のヘルメットの置き方で、一番蹴られにくい場所だそうだ。地面に置けば、これ以上落ちることもない。
左側からおんぼろデイバッグを立てかけると、見えにくいのでさらによい。
でも、いたずらされたくなかったら、持ち歩くのが一番なのだが…。
さて、出発。
再び46号線を3キロほど南下したら、道道1080号線に入る。田園風景の中をまっすぐすすめば、夕張川の堤防に当たる。
ここからは堤防の上を、栗岡までゆっくり行く。
はじめはゴルフ場を横目に見ながら、やがて左に河川敷と右に畑地帯を見ながら、とことことゆきかぜと走る。
ゆっくり流すのも、気持ちよい。トップギヤ(5速)で2000rpm以下ではギクシャクしてしまうが、4速、3速と落として行けば、時速30kmでものんびり流せる。
トップ5速、2300rpmで約60km/h。写真のようなフラットダートで、交通量が皆無なら(皆無でした…^^;)、60kmで流してもゆきかぜは平和で、ほとんどストレスもない。
さらに進むと道は簡易舗装になる。
正面の低い山塊は栗山町の山だ。
終わりに近い紅葉の色が見え、それが徐々に近づいてくる。
堤防の上の道が突き当たる道の橋を渡り、丘を登る。
葉を落とす寸前の、最後の輝きを見せる木々が、小春日を浴びていた。
空は高く、青い。
丘の向こうにはどんな景色が待っているだろう。
丘を越えると、また丘があり、それを越えると、広い谷に出て、またゆるやかな丘に出会う。
冬の訪れの前の、束の間の小春日。
あたたかい田舎の風景の中を、ゆきかぜと駆けて行く。
すすきの穂も、風に揺れていた。
畑の中の、一本木。もう、葉は茶色くなっている。
雪が降るのも、もうすぐだ。
道端のナナカマド。葉をすべて落とし、赤い実をたくさんつけていた。
さあ、ここから南下して三川、追分方向へ行ってみよう。
気温が上がり、13度を越えだす。
バイクに乗って、5℃以下、0℃以下は空気の肌触りが教えてくれる。
10℃を越えると寒さの肌を刺す力も、だいぶ柔らかくなる。
今日は15°Cまで届くかも。
着ぶくれした背中が暖かい。
もう少し、走っていたい。 (つづく)
国道12号を新札幌まで走り、そこから野幌森林公園を反時計まわりに回るように「もみじ台」方向へ南下、東に走って道道46号を今度は北上。
森林公園の中の「昭和の森」に立ち寄った。
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2013/11/4 10:11 江別市野幌森林公園 |
遊歩道の中を少しだけ歩き、ゆきかぜの元に戻る。
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2013/11/4 10:33 野幌森林公園駐車場 |
ミラーにかける習慣のない僕は、タンクバッグとステアリングの間に嵌めこむようにしておくか、前輪の左横、地べたに置くようにしている。これは雑誌で紹介されていた、女性白バイ隊員のヘルメットの置き方で、一番蹴られにくい場所だそうだ。地面に置けば、これ以上落ちることもない。
左側からおんぼろデイバッグを立てかけると、見えにくいのでさらによい。
でも、いたずらされたくなかったら、持ち歩くのが一番なのだが…。
さて、出発。
再び46号線を3キロほど南下したら、道道1080号線に入る。田園風景の中をまっすぐすすめば、夕張川の堤防に当たる。
ここからは堤防の上を、栗岡までゆっくり行く。
はじめはゴルフ場を横目に見ながら、やがて左に河川敷と右に畑地帯を見ながら、とことことゆきかぜと走る。
ゆっくり流すのも、気持ちよい。トップギヤ(5速)で2000rpm以下ではギクシャクしてしまうが、4速、3速と落として行けば、時速30kmでものんびり流せる。
トップ5速、2300rpmで約60km/h。写真のようなフラットダートで、交通量が皆無なら(皆無でした…^^;)、60kmで流してもゆきかぜは平和で、ほとんどストレスもない。
さらに進むと道は簡易舗装になる。
正面の低い山塊は栗山町の山だ。
終わりに近い紅葉の色が見え、それが徐々に近づいてくる。
堤防の上の道が突き当たる道の橋を渡り、丘を登る。
葉を落とす寸前の、最後の輝きを見せる木々が、小春日を浴びていた。
空は高く、青い。
丘の向こうにはどんな景色が待っているだろう。
丘を越えると、また丘があり、それを越えると、広い谷に出て、またゆるやかな丘に出会う。
冬の訪れの前の、束の間の小春日。
あたたかい田舎の風景の中を、ゆきかぜと駆けて行く。
すすきの穂も、風に揺れていた。
畑の中の、一本木。もう、葉は茶色くなっている。
雪が降るのも、もうすぐだ。
道端のナナカマド。葉をすべて落とし、赤い実をたくさんつけていた。
さあ、ここから南下して三川、追分方向へ行ってみよう。
気温が上がり、13度を越えだす。
バイクに乗って、5℃以下、0℃以下は空気の肌触りが教えてくれる。
10℃を越えると寒さの肌を刺す力も、だいぶ柔らかくなる。
今日は15°Cまで届くかも。
着ぶくれした背中が暖かい。
もう少し、走っていたい。 (つづく)
2013年11月4日
小春日(1)札幌、大通
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2013/11/4 9:22 札幌市厚別区 道端にクローバーの花が一輪咲いていた。 |
3連休の最終日、一昨日昨日と会議が終わり、今日は職場へ休日出勤の予定だったが、急遽、取りやめになった。それは、「最近、全然休んでないだろう」という同僚からの僕への気遣いによる休日のプレゼント。
もちろん、それならそれで、家ですべきデスクワークは山積しているが、天気予報は今日だけ晴れ。
今日は小春日和になるという。
いくしかあるまい。
実は例によって昨日までの疲れか、頭が痛いのだが、無理しない範囲で走りに行くことにした。
同僚に感謝しつつ、朝食を終えて出発準備をする。
前後の空気圧を計ると、前2,3kg、後ろ2,4kgに減っていた。
前後とも2.6kgにする。
2013年11月2日
オイル交換:IPONE Road Twin
「今日しかない!」と思い、V7Special(ゆきかぜ号)を買った、バイクショップ、『ズーム』さんへ電話する。
「今からオイル交換行ってもいいですか」
電話の向こうは少し驚いたような声の表情だったが、すぐに笑って行った。
「いいですよ。」
早速おじゃまして、オイル交換をしてもらった。
2013年10月27日
広島
週末は広島でイベントがあった。
結局木曜日は完徹。
飛行機の中で寝るも、具合が悪いままに広島入り。
もう50も過ぎれば、そいう徹夜が効くわけもない。
しかし、徹夜だから間に合った。
徹夜は仕事の質を考えると、非常に危険(本人はいいつもりでも、かなりひどい出来の場合がままある)なのだが、連続して10時間以上しないとできないこともあって、それはやはり徹夜仕事になってしまうのだ。
帰り。
いつもは広島駅から高速バスで空港まで行くのだが、今回はJR白市駅からのバスになり、
小さな駅前で、空港行きのバスを待つ。
ここは学生時も、働いてからも、何度かツーリングで訪れたことのある町。
広島の瓦は赤いのが特徴で、この写真など、手前の「岡田」さんの家も、奥のオレンジの3階建の家も、屋根には赤い瓦を乗せている。
札幌に瓦屋根は少ないが、本州、特に西日本には屋根には瓦を乗せる家がとても多い。
地域ごとに、家にも表情があるし、あってほしいものだ。
札幌に帰ってきて、六花亭福住店に寄った。
遅い昼飯にする。
栗強飯定食としるこを食べる。
秋の味覚、栗御飯と、疲れた身体と頭にやさしいしるこ。
札幌の秋は、もうすぐ終わる。
2013年10月24日
2013年10月20日
レディ。
11月も20日になった。
今日は日曜日。
朝から今週末に迫った広島でのイベントの準備を急ぐ。
正直、間に合うかどうかは微妙な線まで来てしまった。
昨日の朝ちょっと走ったいつものルート。
GPZ1100に乗った18年間も、その前のSRV250の時も、転倒事故で廃車にしてしまったZZR400も、一番熱く走っていたGPz400F-Ⅱのときも、最初のバイクDT50の時も、バイクに乗ってからずっと、僕はバイクで走るのが大好きだった。速くても、遅くてもいい。バイクの上で、走っていたい。そう思い続けてきた。
それでも、今年ほど全く同じコースを繰り返し走ったシーズンはない。
まだ見ぬ土地、まだ感じたことのない風、空気の雰囲気、そんなものに触れたくて、新しい道にバイクと走りに行くことを、僕はずっと無上の喜びとしてきたからだ。
今年、コースが限られたのにはわけがある。
自分に許された時間が2時間以内しかない時、片道1時間以内で走ることを余儀なくされる。
札幌の市街地を横断、縦断していたら、それだけで、時間のほとんどを費やしてしまう。
片道1時間以内で、都会の喧騒を抜け、幹線道路の車の渋滞を避け、ほどよくカーブもあり、走りながら眺める景色に季節を感じることもできる…となると、さすがに選択肢はかなり絞られてしまう。
それで、我が家からそれほど混んだ市街地や幹線道路を走らなくてもいい、市街地とは反対側、裏側の小さな峠二つと、郊外の幹線道路の裏道を繋ぐ、往復約50kmのコースに、固定されてしまったのである。
いくらバイクに乗るのが好きでも、同じコースばかり走っては面白くなくなる。
…と、僕も思っていた。GPZ1100となら、この全く同じコースを繰り返し走るだけのショートショートトリップでは、さすがに苦しくなっただろう。
だが、V7は、いまのことろ、…という限定は必要だが、同じコースを走っていても、飽きることがない。
バイクが語りかけてくるからだ。
GPZは寡黙だった。こちらから働きかけると、きちんと正直に、実直にそれに応えてくれたが、自分から何かを語りかけてくることは少なかった。
脇役に徹した力持ち。限りなくタフな黒子。たよりになるピレネー犬。そんな存在がGPZ1100だった。
そのくせ、GPZの本気のパワーとコーナリング能力を開放してやれば、発売から15年を越えた今日でも、相当に速くワインディングダンスが可能だった。
V7は違う。
低速で流していても、エンジンの鼓動が語りかけてくる。
カーブを流して通過しても、軽いコーナリングの中に、駆ける喜びがある。
嬉々として、走りたがる。
見た目はおばさんっぽいのに、実は跳ねっ返りのじゃじゃ馬レディと言うわけだ。
ドカティのように香り立つようないい女でもない。
アグスタのように美しすぎて危険な香りがするわけでもない。
澄ました地味なおばさんが、実はすごい腕前だった…みたいな、面白さがある。
僕が、V7と長く付き合っていくには、
まずはこのV7の語りかけを、十分に理解して、体になじませて、
ほぼ、無意識で受け流すようになるまで走り込み、乗り込むことが必要だ。
その上で、その豊かなインフォーメーションを僕の五感で感じながら、それを意識することなく、
僕とV7とで駆け抜けていく技術を学ばねばならない。
ちょっと個性の強い、でも表面的には控えめな、凄腕なパートナー。
昔、寺沢武一の漫画に『コブラ』というのがあり、そのコブラのパートナーに「レディ」という名のアーマロイドがいた。
レディは最強のパートナーだ。そして本当は、コブラの生涯の相棒、最愛の人なのだ。
しかし、「アーマロイド」なので、毎回登場するボンドガールのようなコブラの恋の相手になるお姫様たちのように女女(おんなおんな)していない。
V7スペシャルは、
危険な匂いのする週末の恋人でもなく、
忠実に、控えめに尽くしてくれる内助の功の妻でもなく、
「レディ」のような、相棒になりうる相手かもしれない。
それに応える甲斐性が僕にあるのか、そっちが問われそうな気がする。
今日は日曜日。
朝から今週末に迫った広島でのイベントの準備を急ぐ。
正直、間に合うかどうかは微妙な線まで来てしまった。
昨日の朝ちょっと走ったいつものルート。
GPZ1100に乗った18年間も、その前のSRV250の時も、転倒事故で廃車にしてしまったZZR400も、一番熱く走っていたGPz400F-Ⅱのときも、最初のバイクDT50の時も、バイクに乗ってからずっと、僕はバイクで走るのが大好きだった。速くても、遅くてもいい。バイクの上で、走っていたい。そう思い続けてきた。
それでも、今年ほど全く同じコースを繰り返し走ったシーズンはない。
まだ見ぬ土地、まだ感じたことのない風、空気の雰囲気、そんなものに触れたくて、新しい道にバイクと走りに行くことを、僕はずっと無上の喜びとしてきたからだ。
今年、コースが限られたのにはわけがある。
自分に許された時間が2時間以内しかない時、片道1時間以内で走ることを余儀なくされる。
札幌の市街地を横断、縦断していたら、それだけで、時間のほとんどを費やしてしまう。
片道1時間以内で、都会の喧騒を抜け、幹線道路の車の渋滞を避け、ほどよくカーブもあり、走りながら眺める景色に季節を感じることもできる…となると、さすがに選択肢はかなり絞られてしまう。
それで、我が家からそれほど混んだ市街地や幹線道路を走らなくてもいい、市街地とは反対側、裏側の小さな峠二つと、郊外の幹線道路の裏道を繋ぐ、往復約50kmのコースに、固定されてしまったのである。
いくらバイクに乗るのが好きでも、同じコースばかり走っては面白くなくなる。
…と、僕も思っていた。GPZ1100となら、この全く同じコースを繰り返し走るだけのショートショートトリップでは、さすがに苦しくなっただろう。
だが、V7は、いまのことろ、…という限定は必要だが、同じコースを走っていても、飽きることがない。
バイクが語りかけてくるからだ。
GPZは寡黙だった。こちらから働きかけると、きちんと正直に、実直にそれに応えてくれたが、自分から何かを語りかけてくることは少なかった。
脇役に徹した力持ち。限りなくタフな黒子。たよりになるピレネー犬。そんな存在がGPZ1100だった。
そのくせ、GPZの本気のパワーとコーナリング能力を開放してやれば、発売から15年を越えた今日でも、相当に速くワインディングダンスが可能だった。
V7は違う。
低速で流していても、エンジンの鼓動が語りかけてくる。
カーブを流して通過しても、軽いコーナリングの中に、駆ける喜びがある。
嬉々として、走りたがる。
見た目はおばさんっぽいのに、実は跳ねっ返りのじゃじゃ馬レディと言うわけだ。
ドカティのように香り立つようないい女でもない。
アグスタのように美しすぎて危険な香りがするわけでもない。
澄ました地味なおばさんが、実はすごい腕前だった…みたいな、面白さがある。
僕が、V7と長く付き合っていくには、
まずはこのV7の語りかけを、十分に理解して、体になじませて、
ほぼ、無意識で受け流すようになるまで走り込み、乗り込むことが必要だ。
その上で、その豊かなインフォーメーションを僕の五感で感じながら、それを意識することなく、
僕とV7とで駆け抜けていく技術を学ばねばならない。
ちょっと個性の強い、でも表面的には控えめな、凄腕なパートナー。
昔、寺沢武一の漫画に『コブラ』というのがあり、そのコブラのパートナーに「レディ」という名のアーマロイドがいた。
レディは最強のパートナーだ。そして本当は、コブラの生涯の相棒、最愛の人なのだ。
しかし、「アーマロイド」なので、毎回登場するボンドガールのようなコブラの恋の相手になるお姫様たちのように女女(おんなおんな)していない。
V7スペシャルは、
危険な匂いのする週末の恋人でもなく、
忠実に、控えめに尽くしてくれる内助の功の妻でもなく、
「レディ」のような、相棒になりうる相手かもしれない。
それに応える甲斐性が僕にあるのか、そっちが問われそうな気がする。
2013年10月19日
ちょっと逃げる。
過ぎゆく秋。
もう少しで今シーズンも終わる。
今日も明日も、やはり仕事だ。
しかし、この週末仕事は時間は自由にできる。
月曜日までに仕上げればよい。
来週は月、水と特別な会議があり、
来週末には広島へ飛び、
再来週末は札幌でイベント。
その次の週末も仕事が入っている。
これを通常勤務と並行して別に行う。
本当に参ってしまいそうだ。
以前、僕の交通事故での怪我の緊急手術を担当した心臓血管外科医の先生が、毎日朝、昼、晩、深夜と必ず集中治療室の僕の容体を見に来てくれたことがあった。それは3週間以上続いたと思う。朝6時には必ず僕の病室にいた。最後に顔を出すのが深夜0時を回ることもあった。それでも翌朝は6時には僕の顔を見に来ていたのだ。
なんて体力なんだろう…と、驚嘆したのを、22年たった今でも覚えている。
そんな体力は僕にはあるはずもなく。
ふらふらの今シーズン。
今朝、朝食を食べ、晴れ渡った空を見て、嘆息をついた僕に、妻が、
「ちょっと行って来たら?」
と言った。
「行き詰ってるんでしょ?」
そう、行き詰ってる。
仕事の突破口が見つからず、かなり苦しんでいるのだった。
妻に促され、いつものショートショートのコースに走りに行くことにした。
往復50km。1時間半の道のりだ。
以前雨に濡れたまま、洗車していなかったゆきかぜは、朝、家の前で、ささっと拭き掃除。
ぱっと跨って出発した。もう10時半を回っている。
遠くの山々は既に雪をかぶっていた。
里の紅葉も進んでいる。
けさ、札幌は最低気温5℃。しかし、ゆきかぜについている気温計では、出だしで11℃。帰りには16℃で、日が照り、ポカポカと暖かかった。
市街地からほんの20分ほどでつく、こんな景色の裏道。ここを利用する人は多く、車も、バイクも、よく通る道だ。
秋の陽射しの中、ゆきかぜのパカパカパカパカ…という音を聞きながら、ゆっくり流した。
この娘はやっぱりイタリア娘だ。
ゆっくり定速で流していても、加速したがる。開けた方が気持ちがいい。ゆっくりでもそれは変わらない。
嬉々としてコーナリングする。軽い動きの中で、「どう?」と訊いてくる。
「いいよ。」と答えながら、走る。
そんな走りになっていくのだ。
先日試したリヤのプリロードを6mm上げて23mmにする作戦は、やはりいい感じだ。
(*ここでの23mmとは、ショック本体のプリロードをかけるためのネジ山が23mm見えるまでプリロードをかける、という意味。)
特に足がばたつくことも跳ねることもなく、コーナリング中の姿勢が以前より水平になった感じ。
前回も書いたが、23mmに比べると以前はやや後ろ下がりな感じだったように思える。
今日の走った感覚では、もう少しプリロードを掛けてリヤを上げてもいいように思えた。
帰り道、左右のレバー位置がほんのわずか低いことに気付いた。
最初に低さを感じ、ちょっとずつ上げてきたが、ここのところは違和感を感じていなかった。
今日も違和感と言うほどではないのだが、あとわずかにレバーが上にある位置が、もっともストレスなく、最も素早くレバーを引ける位置だと感じられた。
これも次回に直そう。
写真を撮りながら、家に着くまで2時間弱。
積算距離は今日で3300kmに届いた。
妻に感謝して。
午後から夜は仕事だ。このブログに少し逃避しながら。
2013年10月14日
23mmの落ち着き。
3連休は3連仕事。今日は8時から14時までだった。
残りの仕事を鞄に押し込み、急いで家に帰り、
一昨日の雨に濡れたまま、掃除もしていないゆきかぜ号をとりだす。
午後3時。夕方まで時間はわずか。
今日はやりたいことがある。
リヤサスペンションのスプリングプリロードをいじるのだ。
『バイカーズステーション』誌によると、OZAWAR&Dの小澤氏のセッティングで、「リヤのスプリングプリロードを、サスボディに切っているネジの幅で23mmになるようにすると、2次旋回性が強まる」ということなのだ。
さっそく、車載工具に入っているフックレンチをバネの下側にあるシングルナットにかましてぐるぐる回す。軽い動きで苦労することなく、回すことができた。安物ノギスと素人扱いだが、両方のプリロードを23mmにした。
もしも固く感じたら22mmでもいいという。
前が17mmだから6mmもイニシャルを上げたことになる。
しかし、最初にまたがったときにも、特に違いは感じなかった。
おいおい、6mmと言えば相当な幅だ。鈍感にもほどがある…、と思ったが、足つき性も殆ど変らない。
そのまま、家の前の坂を下っていく。
リヤが跳ねるか…と思ったが、路面のデコボコを拾っても、別に固さは感じない。
ハンドリングはどうか。少しだけフロントのステアが軽くなったような気がするが、よくわからない。
そのまま大通りに出て、小さな峠を二つ越える、近所のいつものコースに入った。
峠では少し開けてみる。たしかに、コーナリングでいままでよりも少しだけ前が低い感じがする。
リヤを上げたのだが、前が低く感じる。(…といっても、ほんのわずかだ。気のせいだと言われたら、そうかも…と思うくらいだ)
中速の回り込んだ180°カーブが二連装しているところに来た。それまでの区間で、安全速度で流す僕を、後ろからいかつい顔のミニバンが煽って来ていた。ちょうどいいので、カーブに入ったら開けて行く。
確かに、旋回性はいい感じで、姿勢が水平に決まった感じ。
いままでも特に何も思わなかったが、23mmと比べると、若干前上がりだったか。
開けても膨らみ難く、きれいに弧を描いてそのまま加速していく。
いつもよりも少しだけ浅めのバンク角で、でもいつもよりも少し速度が乗って旋回、気持ちよく立ち上がっていくのが感じられた。
コーナー二つでミニバンはミラーから消えている。
すぐに前の車両に追いついてしまった。すぐに峠の最高点を越える。
車間を十分とって車列の最後でゆっくり下っていく。
ここでも、リヤの固さは感じない。フロントもしっとりした感じに思える。
暗示に弱いのか?
そう思うくらいだ。
6mmもプリロードをいじったのに、大きな変化は感じず、しかし、全体としてしっとり、しっくりきた感じ。リヤは固くなく、フロントもほんのわずか下がった感じがして(もちろん、フロントは全くいじっていない)、全体として平らに、落ち着いた感じになった。
V7クラシックの時もプリロードを増した方がいい由を、バイカーズステーションで書いていたが、たまたま見かけたV7クラシックに乗る方のブログで、フロントが柔らかすぎ、リヤが硬すぎて乗り心地が悪い旨の記述があり、どんだけ飛ばす仕様なんだと書いていたような記憶がある。
V7クラシックと僕のV7スペシャルとでは(ストーンもそうだ)、エンジンが変わっただけでなく、サスペンションも変わっている。リヤサスにしても、シングルレートのスプリングをダブルナットで締め上げていく形式だったものが、スプリングはダブルレートになり、ナットは大型のシングルになった。フロントもなにかしら変えたと考えるべきだろう。
だから、クラシックとストーン、スペシャルはサスセッティングに関しては、一応分けて考えた方がよさそうだ。
見た目で比べても違いはわずか、上が23mmで、下が17mmだ。
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6月18日、赤井川村に行った時の写真だ。 |
しかし、いろんなペースを試してみたが、23mmの方がなんとなく落ち着いて、しっとりしている。
これは僕の感覚として、確認できたことだった。
ゆったりしたカーブでは、今までよりもほんのわずかに舵が切れて、バイクが立っている感じだ。
これもほんのわずかだ。それでも、自然さは失われていなく、むしろ好感覚。
僕には出荷時の17mmよりも、23mmがいいようだ。
25mmにしたらどうなるのか、など、興味は尽きないが、それは多分、来シーズンになるだろう。
近所の秋(続)で寄った、簾舞通行屋。
大きなヤマモミジの樹がある。紅葉は色づきはじめだった。
簾舞と言えば、いつもの道端の風景。
紅葉が始まりだしている。
秋は深まっていく。
カエデ類でも、色づく早さはそれぞれだ。
樹の下のゆきかぜ。
さて、午後4時。
今来た道を家へと急ぐ。
行楽帰りのファミリーカーが列をなし、裏道へも流れ込んでくる。
今日は体育の日。朝からいい天気で、行楽日和だったらしい。
少し疲れた、でも幸せそうな顔を窓から覗かせるファミリーカーの列の後を
下がり始めた気温を感じながら、ゆっくり走って帰った。
洗車と磨きは、また今度ね。
ごめんよ、ゆきかぜ。
2013年10月13日
2013年10月12日
虹と天気雨。
昨夜は風と雨の音が激しかった。
朝、早くに目が覚めて、しばらく仕事をし、朝食時に外を見ると、虹が出ていた。
朝日に輝く虹は、くっきりしたアーチの外側にもう一つ、薄くかかっていた。
空はくっくり晴れているのに、時折雨が屋根をたたく。
今日は昼からまた出勤だ。
昨日まで出張だったのだが、週末も容赦ない。
朝のうちに、少しだけ走りたい。
天気雨の中を走り出した。
先週の風邪も抜けきっていないので、ほんの少しのバイク散歩だ。
雨の中、小さな峠を二つ越え、札幌市南区の住宅街へやってきた。
札幌は、気の早い木々は紅葉を始めているが、大半はこれから。
来週あたりからがピークだろうか。
急坂の途中にある公園の前でバイクを停めた。我が家の前にも勝るとも劣らない急坂だ。
ここでは雨がやみ、太陽の光がまぶしく、あたたかい。
公園内を散策すると、大きな栗の木があった。
大きいとは言っても、樹齢100年には届いていないと思われるが、枝を広げてかなりのサイズだ。
栗の木陰には木製のベンチとテーブル。キャンプ場でよく見かけるヤツだ。
「おおきなくりのきのしたで…」と、童謡の一節が浮かぶ。
足元には栗のイガがたくさん落ちていた。どれもからっぽだったのは、近所の人や動物がみんな取って行ったのだろう。

バイクに戻る。
雨粒のついたタンク。
晴れて光を浴びた地面の景色を反射していた。
雲は固まって、強い西風に運ばれて、次々とやってきては通り過ぎる。
雲の下では雨が降り、その他は、きれいに晴れている。
「きつねのよめいり」の雨みたいだ。
あれも、ススキの揺れる、秋の里で、よく出会うものだった。
そういう季節なんだ。
南の方角は晴れている。東を見ても、晴れていた。
でも、今日は戻らなくちゃ。
自由な時間は、もう終わる。
帰って、早めの昼食を摂ったら準備をして出勤だ。
家に向かう途中、また雨に打たれた。
雨の中、市街地を走る。
合羽もない。
久しぶりだと、それですら、楽しい。
バイクで走っていると、いるべき場所に帰ってきたみたいな感じがする。
それはまずいだろう。
一人で苦笑いしながら、濡れて帰ってきた。