2024年2月29日

「ライダー」というあり方(1)ピースサイン



「かつて、ライダーには、ピースサインがあった」から始まる上記の動画は、

2分42秒の短いピースサインに関する動画です。



かつて

ライダーには、

ピースサインがあった


ツーリング先、路上で出会う、ライダーたち。

彼らは、旅先ですれ違うライダーに、

互いの旅の安全を祈って、

左手を上げ、ピースサインを送った。


ある者は、スピードに生きる実感を求め、

ある者は、日々、旅をすみかとし、

ある者は、ただ逃げるために、バイクを走らせた。


息詰まる日々、光のないトンネルの中、

バイクだけが、自分であることの証明だった。


誰も愛せない、孤独な魂たち。

出会うはずのない孤独な魂が、路上でクロスする。


その一瞬に、万感の思いを込めて、

僕らは、ピースサインを送った。


今、ピースは yaeh(ヤエー)になり、

若者たちは、明るい挨拶を交わす。


それでいい。時は流れた。


バイクは「健全な趣味」になった。

無邪気な歓びが、溢れている。

SNSに。街に。P.A.に。


でも、僕らは忘れない。

孤独な魂を。

去って行った、人たちを。

バイクは命を乗せていることを。


たくさんのヤエーに感謝しながら、

僕が返すのは、ピースサインだ。


ライダーに、幸あれ。

孤独な魂に、祝福あれ。


ライダーには、

ピースサインがある。


2 件のコメント:

  1. 昔は確かにピースサインがライダーの挨拶でした。
    どうピースしたら格好良いか?なんて真面目に仲間と話したもんですw
    今はYeah!となり、誰もが気軽に挨拶できるようになったのは良いことですね。

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    1. かっちんさん、こんちは。
      「今はYeah!となり」、
      「誰もが気軽に挨拶できるようになった」
      という認識は私にはありませんでした。
      ああ…、そういう側面もあるんですね。
      なるほど…。ありがとうございます。

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