2024年8月12日

真夏日の逃走(1)

暑い。
昨年や一昨年に比べれば、今年の北海道はそれほどではないのだが、
それでもここ数年の暑さは、35年前の北海道に比べると、格段に暑い。
とうとう今年は我が家でもエアコンを買った。

ここのところ、
体力の衰えと、すべき仕事の山積みで、走り出せないでいた。
走る時間があるのに、走り出さないなんて、
昔の自分からは考えられないことだった。

暑さと、けだるさ、しかし、無為に時間が過ぎていくことの焦り。
自分で走りに行かないくせに、走っていないことへのいらだち。
どうもよくないスパイラルに入ってしまっている。

そう、こういう時は、少し無理にでも、走った方がいいのだ。
体調に気をつけて、交通安全に意識を持って、
まずは、走ろう。
もう午前10時半。
いつもなら、もう帰り道に着こうという時間だが、そこから走ることにした。

行く先も決まらず、時間もないのなら、
でも、日常圏からの脱出をしたいのなら、
赤井川方向へ行こう。


気温32度。路上はもっと暑い。アスファルトは靴の底から熱さが伝わってくる。
それでもメッシュジャケットを着ると、走っている間は涼しい。

しかし今はお盆連休中、国道は混み混み、車列は進まず、マナー悪い割り込み車や、車線無視の逆走車を見ていると、こちらの気持ちも荒れてくる。

まあ、落ち着けよ。ジジイ。
ジジイのいい所ってのは、すぐにはブチ切れないところだぜ。

すり抜けもせず、長いストップにはエンジンを止めて、
ゆっくり混雑するロードを進んでいく。

それでも道のりすべてが混んでいるわけではなく、けっこう流れているところも多いのが北海道。

汗だくにはなったが、小樽市朝里の渋滞を抜け、毛無峠への山道に入りかけた。

今日はリヤにバッグを積んでいない。いつものデイバッグを背負っているため、肩凝りもいつもよりも早い。
水分補給とトイレ休憩をしようともくろんでいたコンビニは、広い駐車場が車やバイクでびっしりだった。

これはいやだ…と通過してしまう。

そのまま国道3993号を赤井川方向へ走り、久しぶりに山中牧場に立ち寄って、ソフトクリームを食べた。


強い日差し。
幸いなことに、山中牧場は僕が立ち寄った時間、そこまで混んではいなかった。


ここのソフトクリームの特徴は、きっちりおいしいのに、食べた後、喉が渇かない、というもの。
もわーっとくる濃厚さというのとはちょっと違う、コクがありながらキレがあるという、不思議な甘さ。おいしさ。
暑さに参り、喉が渇いていて、エネルギー補給もしたいという時ーつまり今だーには最高のソフトクリームである。

ソフトをいただき、少し人心地がついて、5分ほど休憩してから、また走り出した。
(つづく)

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