2024年10月21日

走る(3)

ナイタイ高原を後にして、札幌へ帰っていく。
鹿追を過ぎ、新得に抜けて給油をする。今日2回目だ。
今日の走行予定距離は600㎞。
途中1回の給油で走り切れる距離だが、日曜ということもあり、北海道の田舎では休みのガソリンスタンドも多い。
また、あまり空に近いところまでガソリンを使い込まない方がいい、と、お世話になっているバイク屋さんからアドバイスを昨年もらった。
が、この話はまた今度にしよう。
走って、日勝峠についたのは、午後1時半前だった。

2024/10/13 13:24 日勝峠


峠から望む十勝平野。
良く晴れた日だったか、果てが見えない。
一面、緑の、森と畑がどこまでも続いている。
日本を代表する畑作地帯、十勝平野だ。


2024/10/13 13:24
峠の上の方はもう、落葉が進んで、樹の白い幹が見えている。
下の方はまだ緑だ。

今年は紅葉が一斉に来ない。
ある樹が緑のうちに、ある樹はもう落葉したり、紅葉せずに枯れて茶色になったりしている。
やはり夏の暑さが影響しているのだろうか。


2024/10/13 13:25

秋晴れの空を撮ろうとカメラを上に振ったら、空に合わせて地面が暗く写った。

風が強い。
峠を下っていく。

2024/10/13 14:10

麓の日高の道の駅でトイレとエネルギー補給の休憩をした。
と、言っても缶コーヒーなんだが。
缶コーヒーを捨てるゴミ箱がない。
店で買ったのなら、店に言えば引き取ってくれるが、自販機で買ったので、持ち帰ることにする。

ここからは樹海ロードを延々と走る。
この道、樹海ロードという名前はいい感じだが、あまり情緒はない。
日高と札幌方面を最短で結ぶために、山を縫って民家や集落の全然ないところに道だけを通した区間が多いからだ。

人の生活がない道は、どこか無機質で暴力的だ。
いや、そもそもそこを走ってるバイクだって暴力的なんだけれども。

国道をちょっとそれて、脇道に寄る。

2024/10/13 15:21

まだ3時半だというのに、陽がだいぶ傾いている。
本当に陽が短くなるのは早い。


2024/10/13 15:22

道端にムラサキツユクサが咲いていた。
Z50のオートフォーカスは、花でもバイクでもなく、草の茎にフォーカスオン。
それも、いいか。

2024/10/13 15:50

長沼町まで帰ってきた。
もうすぐ4時。
でももう完全に夕方の気配だ。

ここは国道から2本南の広域農道。
いまから西に向かい、北広島、札幌へと帰っていく。

ここまでの走行が約580㎞。
600を数十キロ越えるのが、今日の走行距離になりそうだ。
家に着くのは夕方(いや、夜か)6時頃になるだろうか。

とにかく走った一日だった。

分かったことがいくつかある。
V7での日帰りラン、昨年は700㎞を越えて走り、今日は約600㎞の走りだったが、体力的にはまだ行ける感じ。
ただ、疲れは感じている。反射速度が落ちてきていることなどを考えると、もう少し疲労を抑えた走行やプランが必要だろう。

今日は、モンベルの35ℓ入りのリュックを背負って走った。
これは、今日の朝の気温と、三国峠へ向かうというので、真冬の装備で来たから、日中あったかくなったときに、むしろ暑くて汗をかいてしまい、その後に汗冷えを起こすと体力を奪われると思い、中に着こんでいるフリースや厚手のタイツなどを脱いで入れるためと、汗をかいた時の肌着の替えを持つために背負ってきたものだ。
重量はそれほどではないが、リュックを背負うので、肩凝りは心配していた。

しかし、今日はいつもよりもむしろ肩凝りが軽いのだ。
結構走り詰めに近いペースでのツーリングだったのに、あのしびれや頭痛に来るなんとも嫌な肩凝りのひどいのが来ていない。
全く凝っていないわけではないのだが、いつもよりも軽かった。

もしかしたら、モンベルのこのリュック、ウェストベルトをしっかり締め、チェストバンドも慎重に締めていたため、肩へリュックの荷重がそんなにかからなかったことと、幅広でクッションのアツい肩ベルトが僧帽筋の冷えを防いでくれたせいなのかもしれない。

これも、来シーズンには解明することにしよう。

さて、家に無事着くまでがツーリングである。
実際、交通事故は自宅の近くで多く起きるという話を、20年前の免許更新講習できいたことがある。
えらく昔の話になってしまって、今でもそうなのかはわからないが、最後に油断しないように、気を引き締めて、帰って行こう。

ゆきかぜ、6万1千キロを越えてまだまだ快調。
もう少し、ゆきかぜと旅がしたい。
そんな気持ちを、再確認した、一日ランだった。
(走る 完)

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