2022年1月23日

近所で立ち往生の車、みんなで救出2時間。

 昨日の札幌は日中も雪が降りつづき、我が家の近所では、除雪した道路の上に30㎝くらい以上の雪が積もりました。
我が町内は結構な坂道。積雪期はまず、4WDでないとキビシイ。
タクシーが坂を上り切れずにずるずる落ちて行ったりすることもよくある道なのですが、
今回は、通いなれた近所のみなさんのマイカーまでが、車道の中央を走っているのに、新雪にはばまれ動けなくなる事態が相次いで起きました。

我が町内会の特徴は、誰かの車がスタックすると、どこからともなく、わらわらと住民が出てきて、救出作業に参加するということ。

軽い場合は何人かで押して、スタックから脱出させる程度なのですが、昨日の雪はそれでは脱出できず、まるでフラッシュモブのように、どんどん人が増えつつ、皆、雪かき専用スコップやら、滑り止めの撒き砂やら、タイヤの下に差し込んで脱出を助けるスタックラダーやらを持ち出してきて、協力していろいろトライ。
でも動かない。こんなにしつこい雪でのスタックは、ここに住んで15年でも今回が初めてかもしれない。

近所さんがジムニーを持ち出して、様々な方策+牽引+みんなで押すを繰り出し。救出。
しかし、町内全体に雪が積もっているので、その20m先、車の持ち主の方の家の5m手前でまたスタック。

さらにみんなであらゆる手を尽くし、やはりジムニーに登場願って救出。

すると、こんどはそのスタックした車を救出する間に待つために停まっていた車が動けない。しかも同時に2台。

そこで今度はさらに1台ずつ救出。

なんて、繰り返していたら、結局昼下がりから夕方の2時間、近所の皆さん総出と言う感じで、4~5台の車をレスキューしました。

そらく、JAFを呼んでも、市内全域でこういうことが起きているはずで、到着まで時間がかかったはず。

近所の助け合いで、皆、無事に救出し、それぞれの家に車が帰れました。

すると、今度は、あ~よかった。じゃ。といって、みんなわらわらと帰ってしまう。

当たり前のように助けに来て、当たり前のように手分けして協力して、終わったらさっさといなくなる。

いつも雪にやられている雪国だから、自然に助け合いになっていて、誰も何とも思っていないところが、なんか気持ちいいなあ…と思ったのでした。

「ちょっと不便なくらいが、ちょっと困ることもあるくらいが、ちょうどいい」

本当に困ることだと、それこそ困るのですが、ちょっと困るくらいなら、みんなの助け合いが自然に形成されて、そんな時はみんな笑顔で、救出作業もみんな楽しそうに。
別に普段は近所付き合いもそんなにないし、誰かわからない人もいるのだけれど、その場で協力、その場でチームワークが取れてしまって、終わるとさっさといなくなる、その自然さは、とても気持ちいいなあと思ったのでした。


夜、市の除雪が入りました。
市の除雪…つまり市から委託された業者さんが、徹夜で除雪作業をするわけです。
交通量が多くてかつ、交通障害が起きている通りから優先して除雪していくので、我が家の前の道路の除雪が入るのは、夜11時すぎ~1時頃が多いです。


大型のホイールローダーに2名のオペレーター。
路面の雪を削り、わだちを解消しながら、雪を押しのけ、積み上げられる場所に積み上げていく、その技は熟練のもの。
よく道路や家、車、壁などを傷つけずにできるものだと、本当に感心します。



明けた朝は、各家で除雪車の通り過ぎた後に波がしらのように山になっている自分の家の前の雪を、自分の家の敷地に投げ上げる作業です。



すごい労働力が要るわけですが、元気なうちは楽しい、雪かきの日々。
あと2か月ほど続きます。



0 件のコメント:

コメントを投稿