2019年9月25日

秋の秋田へ。(6) 雄和夕照

空港へ向かう。夜の便だが、夕刻。余裕をもって。
2019/9/18 17:42
雄物川を渡る。



2019/9/18 17:43
空港へ向かう道。秋田市側からでなければ、道はいつも空いている。

夕日が沈んでいく。

2019/9/18 17:49
雄物川の川べりに来た。
レンタカー、ダイハツ・キャストを停めて。

実際はもう少しオレンジ色だったが、写真ではこの色になった。
補正の腕がないので、撮りっぱなしだ。

2019/9/18 17:49
雄物川、静かに流れる。


2019/9/18 17:49
ズームしてみた。
遠くの雲が、夕日に輝いている。

こんなに静かな夕暮れ。



2019/9/18 17:53
ちょっと進んで、田んぼの中を行く道のところで、陽が沈むところだった。
日没に、ぎりぎり間に合ってないみたいだが、残照が、眩しい。




2019/9/18 17:54

空が、染まっていく。
ふるさと、秋田でよく見て来た、秋の夕焼けの空だ。




2019/9/18 17:54

刻一刻と、風景が変わっていく。



2019/9/18 17:54
田んぼの道。
刈り入れ直前の稲。
残照に空が輝き、逆光で風景が沈む。

こんな中を、中学校の部活の帰りに、ひとり歩いて帰っていたものだった。




2019/9/18 17:55





2019/9/18 17:56

光が表情を変え、
色を変え、
静かな里に、風がまた、動き出す。
残照が光の帯になる。


2019/9/18 17:56






2019/9/18 17:57

あの雲は、さっきの川べりから見た雲だろうか。
雲はひと時も姿をとどめず、流れていく。

この鮮やかな輝きは、数十秒だけ。

今、ここに、僕はいる。


2019/9/18 17:57

父が死んでから、父の死について一度も泣いたことがない。

まだ、やるべきことがある。

父にさよならを言えるのは、もう少し先になりそうだ。

今日はこの日に、秋田の夕日に、さよならを。

ずっと、ずっと、抱かれて育った。抱かれて生きて来た。

秋田の夕日に。





2019/9/18 20:31
飛行機は定刻に飛んだ。



2019/9/18 20:34
眼下に秋田市の夜景。



2019/9/18 21:08

わずか30分。
北海道、苫小牧の上空を、高度を下げながら飛行する。

家に着いたら11時半。
明日の6時半には出勤のため、家を出る。

感慨にひたる間もなく、時は流れ、僕は生きていく。

明日は夕刻、施設に寄って、母に今回の報告をしてこよう。
(秋の秋田へ 完)

2 件のコメント:

  1. 大役、お疲れ様でした。
    雄物川沿いの夕陽があまりにも美しく、切なく。
    以前にコメントに記したことがあるかもしれませんが、父の実家が現在の大仙市で、空港からだと車で30分くらいのところにあります。
    R13と新幹線と雄物川が並走する辺り。
    もしかしたら、比較的近い場所でよく似た景色を見ていたかもしれませんね。

    お疲れのことと思います。またご多忙の折、樹生さんもどうかお身体にはお気をつけて。

    返信削除
    返信
    1. Hiroshi Mutoさん、ありがとうございます。

      私は生まれは湯沢、育ちは本荘です。
      自転車で、あちこち走り回っていました。

      本荘は、海があり、山があり、田んぼがあり、川(子吉川)がある町で、
      雄物川は、大きくて、生まれた湯沢のイメージ。
      実家の私の部屋は西向きで、
      いつも部屋から夕日が沈む先と、夕焼けが見えました。
      でも、外で夕焼けを迎えることが多かったように思います。
      のどかな時代でした。

      Hiroshi Mutoさんのお父様も秋田のあの夕日を、見ていたのですね。

      お心遣い、ありがとうございます。
      まだ多忙な日々は続きますが、できるだけ、ゆっくりしつつ
      やっていきたいと思います。

      削除