バイクウェアやグッズにアウトドア関係や、作業グッズ関係のものを流用することは、昔からよくある。(文字だけの記事です。)
また、アウトドアメーカーや作業服・グッズメーカーも、バイク用の製品を製造、販売していることもよくあることだ。
例えば、グリップスワニーのG2などは、1980年代からの一種の定番となっている。
クシタニのステアグローブなどは、むしろG2をモデルとして開発されたと言ってもいいだろう。最近のモデルチェンジで、ステア革製はそのままに内縫いに変更されているが。
ぼくも、レインウェアなどは、安価なホームセンターオリジナルブランドのものを流用してきた。
以前は上下で3,000円を切る値段でも、7年以上通勤やツーリングで使い続けても一切浸水しなかったものだ。
しかし、10年くらい前から、ホームセンターのレインウェアは、耐久性が落ちてきたように感じた。
1年はなんとか持つのだが、3年はどうしても持たない。機能性やカットなどは改善が進んできているようなのだが、耐久性のところでコストダウンをしているように思えた。
思えば、安価なホームセンターのレインウェアに、そこまで質実剛健を求めるユーザーも少なかったのだろう。
しかし、僕のバイク用のレインウェアとしては、一部でも浸水してしまったらそれでおしまいだ。冬近いツーリング先の冷たい雨でのレインウェアからの浸水は、場合によっては命にかかわることさえある。
3着ほど、連続で、購入しては破れたり浸水してきたりして、買い替えることが続き、ホームセンターでのレインウェア調達は、あきらめざるを得なかった。
次に向かったのが、作業服の専門量販メーカーのもの。今ではかなり有名になり、ライダー向けの製品も多様に出しているだけでなく、Youtubeなどで、そのアンバサダーの方々が長所を紹介している動画も、多く見かけるようになった。
僕はこの作業服メーカー、作業用のグローブとゴム長靴の購入先として、大分前から愛用していた。そのついでにいろんなウェアも見るのだが、レインウェアを購入したことがある。
耐水圧が比較的高く、透湿性能とストレッチも売りで、湿気の排出にはちょっとしたギミックもあった。バイク雑誌でも紹介されたり、動画でも高評価のものがいくつも上がっていたものだった。
しかし、僕には合わなかった。やはり耐久性の問題である。一般的な使用には問題ないのだと思う。
しかし、僕と来たら、通勤でも使うから雨の日の出番も多いし、バイクで走るだけでなく、ツーリングの途中で路傍に腰かけることも多い。防寒着としてウェアの上から着ることも多く、ツーリングのとちゅではクシャッと雑に畳んでバッグに押し込むこともある。
3か月でだめにしてしまった。
今年になって、あるクリーニング店で訊いたのだが、そのメーカーのウェアはすべて、クリーニングの受付を断っているという。
レインウェアに限らず、コストダウンの為に縫い合わせでなく、接着で仕上げている服も多く、また、記事の表裏の貼りあ合わせも接着剤でしているのだが、それらがクリーニング業の使う洗剤に耐えられずに、一回でボロボロ、表面はボコボコになってしまうことがあるのだそうだ。もちろん、タグに書いてあるような洗濯の方法を忠実に守れば、そんなことは起こらないのだと思う。
しかし、分かる気がした。
その作業服メーカーのもの、20年前と比べて、確かに華やかになり、機能もデザインも格段に進歩したと思うのだが、僕の使用用途からすると、耐久性や使用時の信頼性がだいぶ落ちてきているように思えた。
また、ライディング用とは別に、家のことなどで愛用していた作業用のヘビーデューティーなグローブも、型落ちしてしまったのか、同じ性能のものは見かけなくなった。
どうも、僕の完全な個人的感想で言えば、プロのハードな使用条件に合わせた質実剛健な、使い込むほどに価値が分かっていくものから、一般の、買って最初に使用した時に感動する性能のよさへと、コンセプトがシフトしたように思えるのだった。
それでも僕は割としつこい方なので、一度いいと思ったブランドは繰り返しリピートするタイプなのだが、さすがにがっかりが続いて、この1,2年はそこから買う気持ちがほとんどなくなってしまった。
市場ではかなり伸びてきていて、例によって「○○○○〇女子」なるものが登場し、かわいく分かりやすく、その優れた使用感をレポートしたりしているようだ。
カタログやCMを見る限り、かなり性能もUPして、魅力的に映る。
ただ、僕には合わなくなった…ということだろう。
今のところは、「バイバイ、〇〇〇〇〇」という感じだ。
身に着けるもの、日常使う文房具のような何気ないものに
返信削除愛着を感じています。
長く使い続けるに耐えうるものが選択の基準だったりです。
それは一時的に高額支出だったりですが、
結果的に20年だったり50年も使いつづけていたりです。
以前の「作り」が良かったのもありますが、今もそんな本物は在りますね。
一生ものとして使えるかどうか。
道具も人も、消耗品という捉え方をする考えがとても苦手だったりです。
年月を一緒に重ねて行けるもの、大事に使いつづけることが出来るもの。
そんな風にリスペクト出来るモノ。選択の基準は人それぞれですが、
今回のエントリーに共感して、ついつい連続で書き込んでしまいました。
34se.selenさん、コメントありがとうございます!何連続でも大歓迎です。
返信削除>年月を一緒に重ねて行けるもの、大事に使いつづけることが出来るもの。
>そんな風にリスペクト出来るモノ。
そういうものと暮らしていければ、人生がとても豊かなものになると思います。そして、
>今もそんな本物は在りますね。
確かに。そういったものに出会えると、とてもうれしく思います。
出会う力、見抜く力をつけていきたいなあと思います。