2018年2月5日

こんなセッションツーリングに憧れる。(根本健+片山敬済)

ツーリングはひとり派。
それは基本的な僕のスタイル。別にポリシーではないが、結果的にそうなっている。
でも、グループツーリングも楽しい。ひとりのツーリングとは別の楽しみがある。
2台か、3台くらいまでで、走りも、ツーリングも、合間の語り合いも楽しめたら、
これは、願ってもない、邂逅のようなツーリングになるだろう。

以前も紹介した、若き日、1980年代のの根本健氏と、片山敬済氏の走り。
『ライダースクラブ』の特集企画として実施されたこのツーリングだが、
本当に楽しそうだ。
そして、当時のイタリアや南フランスなどでの撮影だが、かなり飛ばして走っている。
それでも、「ローリング族」のような走りではなく、公道の走りに徹して見えるのは、
二人ともプロとしてサーキットで散々走ってきたからこそ、
タイムを削り、相手を差すようなレースの走りとは、完全にモードを切り替えているからか。


上の動画は、ビモータdb1で走り回る二人だが、
VFR750Fと、XL600とで走っている動画もあって、こちらも大変に面白い。
なにより、圧倒的に片山氏にやられている根本健氏と、その後の二人の会話が、


それにしても、ふたりとも上手いなあ。
いまさら言うまでもないのだが。
その後、二人ともXLに乗り換えて走る動画と、語りもまた、いい。





db1で走った日と、VFR750、XL600と走った日は違うけれど、
走りのツーリングの楽しさが、存分に記録されていると思う。
公道での走りの楽しさの動画としては、僕の中ではこれが今でもベスト1なのだ。

本当に楽しそうに走り、語る二人。
大人と、やんちゃの同居の仕方が、素敵で、こういう意味での「オトナ」が
最近めっきり減ってしまったように思える。

ああ、走りたい。
安全に、楽しく、思い切り。

8 件のコメント:

  1. それは、恐らく、、
    スゴく速くても「6割程度」の全快(←誤字ではなく)走行だからでしょう。
    後の4割は安全のための余裕。。とか、何度もコメしてたかな?w

    4割あれども、事故や転倒はあり得る。
    されど、死や大怪我を避け得る。そんな気がします。

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    1. tkjさんこんにちは。
      そうなんですよね。必死で攻めているときのオーラ(緊張感)が全然出てなくて、
      程よい感じで遊んでいる(真剣に)、って感じです。
      特に片山氏は、db1でも上体を低く構えることもしていなくて、
      リラックスモード。試合前のアップ見てるみたいな感じで、
      ずーっと走っていくのが、いいですね。
      ラインも真面目な根本氏のラインに比べると、相当に「遊んで」るラインで。

      >4割あれども、事故や転倒はあり得る。
      >されど、死や大怪我を避け得る。そんな気がします。

      これって、とっても大事なことだと思います。
      絶対安全なんてあり得ない前提で、その上で安全を確保しようとし、
      同時に走りの楽しさも得る…。
      このバランスは、ネットの上ではわかりにくい…
      ライブで、一緒に走らないとわからない「感覚」(=もの)なのかもしれません。

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  2. 追伸
    背景画像は、白き羊蹄山 でしょうか?
    CBRさんと一緒に観るのは不可能でしょうが、観てみたいです。

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    1. tkjさん、そうです。雪の羊蹄山ですが、5月の連休の頃は、道はもうドライですが、羊蹄山には結構雪が残っているので、CBRさんと見ることは可能です。(^^)
      僕は富士山をゆきかぜに見せてやりたいです。
      おっきいぞーって。

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  3. あまりにも気持ち良く、あまりにも楽しそうで、
    思わず書き込みしてしまいました。

    走ることの純粋な楽しさ。
    根本氏と片山氏に、樹生さんの走りを想像し重ねながら見入っていました。

    そうか、そうだったんだ・・・

    いつも気付いていましたが・・・
    樹生さんの想うモ-タ-サイクルライフは、
    ここにあったんだと、そんな気がします。

    とても素敵なモ-タ-サイクルライフの映像に感謝です!

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    1. selenさん、こんにちは。
      ありがとうございます。

      XL2台で走るシーンで、片山氏がごろんと転ぶシーンがあるのですが、これもまた、いいですよね。
      アルプス山系の端の方のこんな高いところまで、バイクの乗り入れがOKになっている。
      (80年代でも、乗り入れ禁止の山は多く、そのあたりは当時の日本よりも断然厳しくて、
      でもそうした自然保護の運動の中でも、一部をバイク乗り入れ可能として残しているあたりが
      当時のヨーロッパ(南フランス)のモータリゼーションの洗練を感じます。
      もちろん圧倒的に乗り入れ禁止のところが多く…というよりも積極的にここはいいよ、と言って、それ以外は絶対にダメ、ということだったらしいですが)

      VFRの動画では冒頭で根本氏の「向き変え」が見られますね。片山氏もdb1で駆使していて、公道を走るうえでの「向き変え」の効能は、言葉を重ねるよりもこの動画で一目瞭然だと思います。

      思い切り走り、語らい、また走り…。
      互いの走りで会話し、その会話について、休憩時に言葉でまた会話し…。
      最高ですね。

      これに、どしゃぶりの中をずっと走り続ける苦行みたいなシーンと、早朝や夜間の、
      慎重に、疲労と集中力を測りながら距離を伸ばしていくシーンが加わると、ほぼ、
      僕の考えるツーリングシーンになります。

      やんちゃなのに、荒くなく、遠慮ないのに、偉そうでない。
      とても素敵な生意気さが溢れている(実力も世界級だから生意気はおかしいですが)
      そんなあり方が、とても好きで、ずっと前から、憧れています。

      今からの僕はもっとマージンを大きく、もっとゆっくりゆっくり走ることになると
      思いますが、「30kmでも、200kmでも、楽しみは同じ。」
      というのは、本当にそうだなあ…と、改めて思ったのでした。

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  4. ネモケンさんは昨年の培俱人祭りに来てましたね~。もう頭が真っ白でした。
    画像で片山敬済との走りを久しぶりに見ましたが、スムーズで水が流れるかの様。

    ㏈1は今見てもカッコイイね。レーサーに近い。ドカの強心臓と軽さをスッポリと包んだカウルの
    美しさは、これぞイタリアンと思えるモノでした。今でも憧れです。

    二人の走りは上手いよね~。なんて云うか速いのに余裕があって、バイクの走りを愉しんでいます。
    古城が在る丘を走るシーンは羨ましいね~。カフェにバイクを乗り付けてマッタリなんて今なら
    有りそうだけど、ヨーロッパでは既に当たり前だったし、文化になっています。
    カルチャーショックを当時、受けましたね~。

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    1. いちさん、こんにちは。
      根本健氏は今年70歳。山田純氏もたしか69歳になると思います。
      加曾利氏も70歳を越えました。
      先輩たちが元気に、素晴らしく、走り回っているのを知ると、
      励みになりますし、まだ時間はあるんだと、少しほっとしたりもします。
      ひとりひとり、バイクライフの時間は、違っているものなのですけれど。

      50代後半のバイクライフを送り、それから60代、70代と、
      できればバイクとともに生きて行きたいと思っています。

      カフェにバイクで走っていく話、昔ですが、広島県の羅漢峡(今も定番のワインディングコースですが)に喫茶店があって、その前にバイクがずらっと並んで、コーヒーを飲み、そこからまた走り出す…というのがありました。80年代後半から90年代くらいだったでしょうか。
      今はどうなんだろう…。

      また、広島県の太田川沿いに「休日の家」っていうログハウスの喫茶店があって、そこに走っていって珈琲いただいて帰ってくる…というのが、大学の仲間内でひそかに流行っていました。

      素敵な喫茶店、多くのライダーが集まるのでなくても、そういう店を見つけて、そこに走りに行くっていうのも、楽しいですよね。

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