’２４シーズンのラストラン

今日は11月30日。今日で11月も終わりだ。
とても忙しい11月だった。
ゆきかぜと僕は、23日にシーズンラストランを終えている。

11月23日のラストランは、朝は晴れ、午後から雪でしかも荒れるとの予報。

特にどこへということもなかったが、もう峠は危ない。

石狩平野の方へ、ということで、宮島沼に久しぶりに行ってみた。

2023/11/23　11:15　宮島沼

渡り鳥、雁（がん）の飛来中継地としては、世界一の飛来数を持つ、北海道美唄市、宮島沼。渡りの雁が来て、羽を休め、体力を回復してまた南へ飛び立つのは、10月中旬。

11月下旬の今は、それでも100羽くらいいただろうか、群れを成して飛び、湖面に下りて羽を休め、しばらくしてまた集団で飛び、ということを繰り返していた。

ピーク時にはごった返し、いい位置を撮ろうと殺気だったり、立ち入り禁止の場所まで入り込むこともあるカメラマンたちも、今日は誰もいない。

風が冷たく、指がかじかみ、耳が痛くなる。

しばし、湖を眺めた後、「水鳥・湿地センター」で少し休憩した。

ここは環境省の施設で地元の美唄市が管理協力して運営されている。

今日は、小学生たちが、今年の活動の報告会を午後からするということで、その準備で子どもたちで賑わっていた。

2023/11/23　11:16　宮島沼

南の空は晴れ、風は冷たいが、雪になるとは思えないような明るい冬の陽射し。

でも、天気予報は当たるのだ。昔とは大違いだな。

昔は、天気予報はあてにならず、雨雲レーダーなるものも見ることができなかったから、観天望気、空を見て、風の温度や湿り気、匂いなどから「雨との距離」を測りながら走った者だった。

僕はいまだに雨雲レーダーをあまり見ない。4年前に一番安いスマートフォンを必要に駆られていやいや買ったのだが、なんだかあまり調子がよくないのだ。

幸い、電話（通話）と簡単な通信アプリだけはなんとか使えているが、その他は殆ど使えていない。

さて、宮島沼を出て、三笠に向かい、そこから道道を南下して、栗山町方面に走る。

途中、三笠でコンビニにより、昼食にした。

2023/11/23　1２:36　三笠市、国道12号沿いコンビニ

あんまんと肉まんと、ホットコーヒー。
ああ、冬前と春先の僕の定番ランチじゃないか。

これがまた、いいのさ。

本当は北海道ローカルコンビニ、セイコーマートを利用したいのだが、この時期、セイコーマートにあんまん、肉まんはない。

10分で終わる食事。いつもながら、ゆっくり食事を味わい、楽しまないのは、食材に失礼だし、ツーリングとしてどうなのよ…とは思うが、限られた時間でできるだけ多く走り、できるだけ長く走っていたいとなると、食事もこうなってしまうのだった。

2023/11/23　1２:55　栗山町

さあ、この丘を下れば、栗山町の市街地が近い。

そこへは寄らずに南幌へ抜けて、千歳川沿いの堤防道を江別市方向へ走るつもりだ。

南の方向は晴れ。遠く、恵庭岳も見えている。

2023/11/23　同刻　同所

ところが、横を見ると、雪雲が北の方から押しよせてきている。この雲自体は西から東へ流れていくのだが、そういう雲の波自体が、南下してきているのだ。

吹雪になると、一気に積もることがあり、そうすると路面の雪に足を取られて転倒…ということもあり得る。

さあ、急いで帰ろう。今年も、よく走った。

いや、もっと走りたかった思いが強いのだが、いいではないか。

今日走れたのだから。

「よし、ゆっくり行け」

と声に出す。

「急ぐ時ほどゆっくりすること」というのは、僕が始めた我が家の家訓のひとつだ。

焦りはミスを呼び、かえって遅くなるだけでなく、危険を呼び寄せる。

一番早いのは安全に走るということだ。

今年最後のラン、あと６0㎞くらい。

「じゃあ、行こう。ゆきかぜ」