きさらぎはゆきのあさ

 今年の札幌は、雪が少ない。
市内でも場所によって積雪は大きく違うが、我が家の近所は例年の三分の一以下という感じだ。
2月2日、日曜日の朝、起きて外を見ると、雪が25㎝くらい、一面に積もっていた。

これだって大した量ではないのだが、久しぶりに見ると、おお、来たか…と言う感じだ。

昨夜は静かだったから、しんしんと降るタイプの雪だったようだ。

日本海側の札幌は、強い西風とともに横殴りに降ることも多いから、しんしんと降る雪は、見て見たかった気もする。

さて、

家の周りを除雪して、午前中は図書館へ。

藻岩山麓道は交通量が多い道だが、右側の対向車線はまだ路面が出ていない。

左側の車線が出ているのは、ロードヒーティングのせいだ。

図書館のとなりの公園。

この木は、どろのきだろうか、降り続く雪の中、鴉が一羽、ずっと枝に停まっていた。

雪で景色が薄れ、手前の森、その奥の小山は見えるが、木の梢の高さに重なって見える藻岩山の稜線が、かなりぼけて、かすかにしか見えない。

引いて見るとぼけているものの、藻岩山がわかる。

札幌市の中央図書館は、こうした環境にある。街のど真ん中なのに、森と山が近い。

ナナカマドの赤い実に、雪が積もって綺麗だ。

図書館の前を市電が走っている。

さすがに幹線道路は除雪も早い。市電には除雪の「ササラ電車」もあるが、これだけ積もったあさでも、普通に電車は走っている。

やや広い道。

積雪で白くなった。これでもやっぱり例年より雪は少ない。

いつもなら、道の両脇の雪山の高さは、２ｍを超える。

それでも2月。

昨日は節分で、春は近い。