2014年10月5日

アライのフルフェイスヘルメット


今回の1泊2日のツーリングで使用したヘルメットはいつものジェット型のヘルメットではなく、フルフェイスでした。
軽快な感じのジェットヘルの方がツーリングには向いているように思えるのですが、今回、フルフェイスの性能を見直すことになりました。


僕のフルフェイスはアライの「RX-7RRⅣ」 もうだいぶ古くなってしまいました。
2007年に買ったと思うので、もう7年も経ってますね。こりゃ問題だ。
ヘルメットの耐用年数はふつう3年と言われていますから、ちょっと長く使い過ぎかもしれません。
色は白。縁近くの細い青のライン、頭部の赤と金のラインは、いずれもホームセンターで買ったテープを貼ったもの。
先代のフルフェイスから同じ僕の「かっこつけ」だ。
右耳のところに貼っているのは、ライダースクラブの元編集長、故、竹田津敏信氏を記念して作られたステッカー。
このヘルメットを被る限りは、いつも右耳にあるということになります。


「RX-7RR」は歴代のアライヘルメットトップモデルに引き継がれてきた名前。
現在はⅤ型モデルになっています。
僕のはその前のⅣ型。

ヘルメットは大きく、重いものなので、被っているだけでも疲労していくもの。
まして、バイクの場合、走行風を受けるので、速度を増すほどに、首への負担は大きくなります。
だから、帽体は小さく、軽い方がいい。
しかし、ヘルメットの使命は頭部を衝撃から守ること。
その性能と、小ささ、軽さのバランスポイントをどこにとるか。
メーカーごとにその考え方は違います。
僕はアライの考え方が好きで、また僕の頭の形とアライの頭の形が合うようで、ここ20年ほどは、ずっとアライユーザーです。

レースと違って超高速で走ったりしないツーリングでは、フルフェイスよりもジェット型ヘルメットにシールドの方が解放感もあり、軽快で、顔が見えるため、コミュニケーションもとりやすく、一般には向いているといえます。
眼鏡をかけている私にとっては、ヘルメット着脱の度に必ず眼鏡を外さなくてはならないフルフェイスよりもメガネをかけたまま着脱できるジェット型の方が、さらに軽便です。

しかし、今回「9月の空」ツーリングにフルフェイスを被って行ってみて、改めてアライフルフェイスのツーリングでの性能を思い知りました。

まず、目が疲れない。
ジェット型にシールドだと、どうしても巻き込みの風が入ります。それが眼鏡をかけていても、目に当たることになる。
微かな風ではあるのですが、これが一日10時間以上を走り続けるツーリングになると、目の疲れの違いとして大きくものを言ってきます。
目の疲れはそのまま全身の疲れに直結し、肩凝り、頭痛なども引き起こす。
これは、タウンスピードでも感じることです。
長時間のライディングを連続して行うのなら、フルフェイスの方が断然間が疲れない。
これは本当に大差でした。

また、耳が疲れない。
フルフェイスの方が完全に頭部を覆っていて、周囲の音が聞き取りにくい…というイメージがあります。
確かに、何も被っていないときに比べれば、聞き取りに難いのは事実です。
では、ジェット型ヘルメットと比べると、どうか。
これもはっきり分かるような差があります。
ジェットヘルメットの方が、周囲の音が入る。
しかし、同時に風切音もジェットヘルの方が大きい。
そして、この風切音が周囲の音を消すので、走行中に周囲の音がどれくらい聞こえるかというと、
音の総量ではジェット型が多いのですが、必要な情報としての音、音の情報量としては、実は大差ないのが、これも事実。

また、フルフェイスの場合、高音域がカットされる率が高いので、人の話し声や必要な音は通しながら、甲高い音に関しては減衰して、疲労を軽減する効果があるようです。
これも、長時間になるほどに、差は明確です。

そして、アライのRX-7RRは、帽体も軽く、GPレースでも使用する仕様そのままなので、姿勢に関わらず必要な視野は確保され、高速でのリフトも少なく、被っていてもそのことで苦しくなることは少ないのです。

ちょっと走ったら、気色を眺めて休憩、写真を撮るためにしばしば止まり、一日の走行時間は休憩込みで8時間以内。
そんなツーリングの場合は、僕の場合ジェット型ヘルメットがいい。

一方で、1日の走行が500kmを越えたり、10時間以上になったり、高速道路を含む道のりだったりした場合、ヘルメットは、着脱の手間を考えたうえでも、フルフェイスがいいようです。

アライの「RX-7RRⅣ」
レース用のヘルメットですが、ハードツーリングにも心強い味方になってくれました。

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