革ジャンが欲しいと思い続けて苦節30年。
やっと購入した革ジャン、「クシタニ コンプリートジャケット」 2014年モデルです。
9月の空、ツ―リングで着用。
二日間、1200km、一日の着用時間約12時間ずつでした。
簡単に使用感をレポートします。
製品については購入した時の記事(上と同じリンクです。)に書いてあります。
まず全体的な着心地から。
コンプリートジャケットは重さが実測2.8kgあり、手に持つと、ずしっと重い。
でも、着ると、重さが分散されるせいか、それほど重さを感じません。
176センチ、74kgの僕。胴回りは82~84cmのやや中年太り。
購入したサイズはL。
今回のツーリングでは、革ジャンの下に寒い時は長袖インナー、その上にボタンダウンシャツを着て、首元にバンダナを巻き、暑くなってくると速乾性のTシャツ一枚の上に着て走りました。
別売の胸部プロテクターを常に装着。
その状態で、着心地は比較的タイト。前身頃のファスナーを閉めると、着圧を少し感じます。
これは、休憩時にバイクから降りて歩いている時には、ファスナーを開けたくなる程度の着圧。
しかし、バイクにまたがり、乗車姿勢を取ると、そのホールド感は自然な感じ。
二日間で走っていて締め付けられてきついとか、逆にブカブカして不快とか感じることは一回もありませんでした。
革は厚くて、すでにやわらかく、しなやか。
革ならではの重量感、質量感はあり、速度を上げてもばたつくことはありません。
意外だったのは、ファスナーの取っ手についている革のリボン。グローブをはめたまま操作しやすいのですが、これが高速になるとはためいて、胸のポケットのファスナーは一番上に上げていると、はためいて襟などに当たってはたはたと少々うるさい。
ファスナー両脇のかぶせ部分に挟んでしまえば、はためくこともなく、まったく気にならないのですが、それがやや面倒な感じでした。
リボンを取っても開閉に支障はないと思うのですが(金属製の取っ手はしっかりしている)、なんとなく、つけたままで、行きたい気分です。
走っている時には、適度な守られ感があり、防風性も高く、しかも、袖の風入れのファスナーは小さいのに、かなりの空気を中に取り入れ、背中両脇のファスナを開ければ、効率的に排出するので、暑さにもかなり強い感じがしました。
今回のツーリングは13度くらいから25度くらいまでの温度で、そんなに寒くも暑くもない状況でしたが、インナーを替えたりと工夫する程度で、寒さや暑さに参ることもなく、快適に走れました。
全面メッシュのインナーは着脱もスムーズ。着ている最中もどこかが中で突っ張ることもなく、いい感じ。
ただ、着こなしとして、きちんと処理しなくてはならないと感じたのは、袖口でした。
袖口はファスナーで閉めて、そのまま切り落としたタイプ。
上の写真は夏用のショートグラブをはめて裾を袖の中に入れている状態なのですが、これだと隙間から走行風が入ってきて、手首の静脈を冷やすのです。
暑い時には効果的ですが、寒い時には、この隙間風は想像以上に体を冷やしてしまいます。
そこで、
寒い時には、裾の眺めのグローブを上からかぶせて、しっかり締める必要があります。
これで問題なく走れるのですが、要するレース用のツナギのような袖口の処理を要求されるのです。
これとても、別にそうしてしまえば何の問題もないので、ただ慣れればいいだけのこと。
今回は夏用と3シーズン用の長短2通りの裾のブローブを持って行ったので、適当に交換しつつ走りました。
この革ジャン、肘、肩、背中にパッドが内装され、今回は胸にも後付けのプロテクターを装着していったので、防御性能はかなり高くなっています。
しかし、全体としてタイトなつくりに対してしっかり防御対策をしたので、見た目は上の写真のように、少々ごつくなっています。
バイクに乗らない時にも羽織って散歩に行く…というような使い方には適していません。
ライディング専用の革ジャンだと言っていいでしょう。
格好よりも実を取る、ハードユーザー向けのバイク旅の道具、と割り切ったほうがいいと思います。
僕の購入時の選択も、バイク乗車用に、できるだけ長い期間(年数も、季節対応も)着れて、安全にもしっかり配慮されたもの、という観点だったので、これになりました。
その観点からは十分以上に満足のいく選択でした。
ただ、せっかくの革ジャン、普段から羽織ったり、どこへでもバイクで行くように、どこへ行くにも羽織っていく革ジャンがあるといいな…という「意識下」のニーズから行くと、ちょっとハード目に振りすぎた感もあります。
しかししかし、バイクで走って死んだり大けがしたりすることを少しでも避けたいことから言うと、ウェアの防御性能は無視できません。
いづれにしても、10年以上は付き合っていくことになるでしょう。
この革ジャン、早く着こなして、体になじませて、「クシタニ製品」から「自分のもの」にしていきたいものです。
体にあったイイ革ジャンで走ると、
返信削除ますます走るのが楽しくなりますよね。
良きバイクライフを!
スガさん、こんにちは。
削除ありがとうございます。
スガさんも、GPZ1100でのツーリングやレース活動と、
充実したバイクラライフを贈られているご様子。
すばらしいなあ…とブログを拝見していて感じます。
それにしても、クシタニのこの革ジャン、着用しての走りに関して言えば、
相当に高性能だと思いました。ポケットもあって、ツーリングユースでも使いやすいので、
すごい革ジャンだなあ、と思います。
着こなせるライダーになりたいと思います。
似合うようになるには、何年かかかると思いますが、ゆっくり、着こなして行きたいです。
樹生さん すごくおひさしぶりです!
返信削除クシタニ製の革ジャンはいいですね!
私も以前ducatiとコラボのイタリア製革ジャンを来ていました。プロテクターはついていますが、ライディングフォームで前がダブつき、背中がつっぱり、腕も動かし辛い・・・革ジャンはこんなもんだと思っていました。
その後日本製でレース用ツナギも作る某有名メーカーの革ジャンをバイク用品店で試着して、買おうと思いお金を貯めているとき、ふと、クシタニのはどうだろう・・・と思い、普通のバイク用品店では売ってないのでクシタニショップへ・・・当時のメッシュのインフィニティジャケットを試着したら・・・目からウロコでした。ライディングフォームをとった時に全くつっぱり感がない!!そしてお値段は予定していた革ジャンより少し安いくらい・・・即決でした。
お気に入りでいつでも着ていました。
その後ライダースクラブの企画でクシタニさんが限定でキャプテン竹田津さんデザインの革ジャンを発売。と雑誌で見てデザインに一目惚れ。即注文!プロテクション、着心地は文句なしで今でも愛用しています。
カントリージーンズもキャプテン竹田津さんデザインで限定発売されましたが、これもかっこよくて一目惚れでしたが流石にパンツで7万オーバーは怯んで買えず・・・断念。
完売していましたが、たまたまクシタニ世田谷店に行った時にジャストサイズのが置いてありまして・・・その日が憧れていた竹田津さんの亡くなられた3日後・・・これも何かの縁だと思い購入。
生前のキャプテン竹田津さんの上下でフルコピーですがお気に入りです。
最初はジーンズ風に加工した革パン??なんだそれーって思っていましたが、最高にいいですね。
突然の雨でも全く平気です。
akiさん、大変失礼しました。
削除コメントくださっていたのに、気づかず、返信こんなに遅れまして、大変申し訳ありません。
竹田津さんデザインのクシタニ製革ジャン、半袖のような切り替えしのデザイン。軽快で明るくて、バイクで走ることの喜びがあふれている、キャプテンらしいデザインでした。私も買いたい!と思いつつ、手が届かずに見送った思い出があります。
竹田津さんのステッカー、ヘルメットの右耳のところに貼ってあります。
竹田津さんのことは決して忘れたくありません。
akiさんがキャプテン仕様のウェアで走られているというのも、バイクで走ること、バイクでしあわせになることを
人一倍愛したキャプテンの気持ちを、引き継いだものになっているのではないかと、
勝手ながらに思っていたります。
バイクで人が亡くなるのはとても悲しいことですね。
事故をゼロにすることは難しいですが、できる限りの安全対策をして、安全意識を持って
バイクに乗り続けたいと思っています。
akiさん、この度はお返事遅れて本当にごめんなさい。
樹生さん こんにちは
削除全く気にしないでくだいね。
私も気まぐれにネットを覗いて、書き込んだだけですから・・・
しかし以前から思うんですが、樹生さんは文章すごく上手ですよね
物語を読むと引き込まれてワクワクしますし、
製品のインプレはその商品がどんなものかなのかが、すごく解りやすく参考になります。
見習いたいです。
そうですね キャプテンの意志を引き継いで カッコイイ大人になれるよう日々精進しています。
私もバイクのサイドカバーに樹生さんと同じキャプテンのステッカーを貼っています。
akiさん、ありがとうございます。
削除最新のコメントを表示する欄がブログにないので、気づかずにいてしましました。
重ね重ね、すみませんでした。
文章、お褒めいただいて、とてもうれしいです。
冬の間に、またツーリングストーリーが書けたらと考えています。
北海道は長い冬籠りに入りました。
4月、雪が解けるまで、来シーズンに思いを馳せながら、バイクに乗らない日々が続きます。