2017年11月3日

霜月三日赤井川

11月3日。朝食を妻と。珈琲を僕が淹れ。
朝9時過ぎに出発。
途中給油する。
197.9km走って、8.11ℓハイオクを給油。燃費は、24.4km/ℓ。
今夜遅くからは雪の予想も出ている。走れるのはもしかしたら今日が最後かもしれない。
空の明るい方へと、走り出した。

2017/11/3 10:25

国道5号を小樽市へ。
峠の路面がちょっと心配だったので、国道393は行かず、小樽の街を環状線で迂回し、フルーツ街道を走ってから冷水峠を目指した。きっとここならまだ雪も大丈夫じゃないかと思ったからだ。

やはり大丈夫。気温は13℃。小樽は15℃あった。
むしろ、この時期としては暖かい方かもしれない。
峠の展望台の少し手前にゆきかぜ(MOTOGUZZI V7Special)を停めて、大好きの赤井川村のカルデラ盆地を眺める。
2017/11/3 10:26
もう、季節は「初冬」に変わっていた。
羊蹄山は雲の彼方に隠れて見えない。
雨雲がかかっているのに、不思議と晴れ間の空は明るい。

ゆっくりと盆地へ降りていく。

2017/11/3 10:34
カルデラ盆地の中では野菜も作られ、斜面ではブルーベリーの畑もあるが、水田もある。
エノコログサが枯れてころころと風になびき、刈り入れの終わった水田が、静かに雪の布団がかかるのを待っている。

今年もおいしいお米や美味しい野菜が、たくさん穫れたことだろう。

農の風景は、食料を作る風景。命を紡ぐ風景。
だから暖かい。
お金を出して買う食料は、精魂込めて作っている人がいるからお金で買えるところまで来ているのだということを、忘れないようにしたい。
2017/11/3 10:41
途中、少し雨に降られた。でも、陽が射している時間も多かった。
路面には昨日から今朝の雨でアスファルトが濡れ、水たまりがあるところも。
ゆきかぜもまあまあ汚れた。
2017/11/3 10:41
インジェクションカバーに映る、デジカメを構える男が僕だ。
ペアスロープのウィンタージャケットは防寒性も強いし、ぱらつく程度の雨なら撥水能力でかわせる。下はクシタニカントリージーンズライドの上にフェニックスのスキーズボンを履いているが、このスキーズボンも実はもう、14年ものだ。
クシタニのヒップバッグにカメラを入れ、撮影のために前に回してカメラを取り出し、外したグローブ(クシタニ ステアグローブ)をラバーコードに挟んでいる。
足元はいつものように、モンベル、タイオガブーツワイド28.0cm。
全然寒くなくて、快適に走れた。
2017/11/3 10:44
今日は西の丘には登らず、東の丘を少しだけ回った。
カルデラ外輪山の斜面はほとんどの樹が葉を落としていた。
冬枯れの色。それもまた、美しい。

2017/11/3 10:44
東の丘から北側の外輪山方向を見る。
空はもう、すっかり冬の色だ。
今年の秋の空は、もう行ってしまった。
今年もこんにちは、冬の空。今年もまた、長い付き合いになるね。

風がない。
暖かく感じる冬枯れの風景。
しばらく、たたずんでから、ゆきかぜに乗り、道の駅赤井川へ向かった。

ちょうど11時ごろに着いた。
今日は道の駅の写真はない。

ここに来るのも今年はこれが最後になるだろう。
パンを食べて、帰宅の途に就いた。

これだけ暖かく、雲の様子を見ても、今日の毛無峠はこの時間、路面凍結も積雪もなさそうだ。このまま毛無峠経由で帰ることにした。

峠のふもとでキロロリゾートへの分岐点が。
ちょうど僕の前に何台かの車の列がある。少し遅めの列で一緒に走るのはリズムをとるのが難しくなりそうだ。
ちょっと寄り道することにして、右折した。


2017/11/3 11:29
キロロリゾートへ向かう道。
道の右側に桜の木がある。
そのそばで停めてみると、向こうのスキー場のコースが白くなっている。
スキーができるほどではないが、積雪期に入っているということだろう。

2017/11/3 11:29
ふと見ると、送電線が山をまたいで遠くまで続いていた。
この送電線、手前から奥へ送っているのだろうか、それとも、奥から手前に送られてきているのだろうか。
風景の写真を撮ろうと思うときには、何かと目障りな感じに見えてしまう送電線だが、これはこれで、大きな人工的風景とも言えるかもしれない。
現役なのに、何かの廃墟に思えるような、そんな姿だ。
送電線の大型鉄塔がずっと遠くまで列になって立ち並んでいる姿は、「風の谷のナウシカ」の巨神兵が行進しているさまを連想させる。

……。さて、せっかくだからバイクで行ける一番奥まで行って、Uターン。
帰るとしよう。


2017/11/3 11:37
でも、また停まってしまう。
なんてことない枯れ枝の上の葉っぱなんだけど。


2017/11/3 11:37
キロロリゾートの大きな建物が見えているが、もっと大きなのがさらに奥にある。
スキー場は、なかなかでかいスケールだ。
寒いし、雪室もよく、雪量も多くて、いいスキー場らしい。
もうすぐ雪に閉ざされ、と、同時に道を除雪し、スキー場として、華やかに冬季営業モードに入る。
冬眠しない山。キロロリゾート。

国道に戻り、ゆっくり走る。
工事で片側一方通行の場所を越えたら、すぐにさっきの送電線の続きに出会った。

2017/11/3 11:47
送電線の真下は樹が伐られ、山に一筋バリカンをあてたようになっている。
これからの世界は、ますます電気に頼る暮らしになっていくのだろうか。

ガソリンを燃やすバイクは、いつまで市販されるだろう。
ゼロ発進時に最大トルクを発生するモーターは、エンジンよりもモーターサイクル向けだと、どこかで読んだことがあるが……。

ちょっと角のある、ダダダダダっという音を奏でながら峠を登るゆきかぜにまたがって、僕とバイクの行く末のことなんかも、少し考えた。


2 件のコメント:

  1. キロロリゾート、最近スキーに行って無い
    のですよ。
    夏のリゾートは又感じが違うんでしょうね
    それにしても、良く晴れていてツーリング
    に最適ですね~。当日は支笏湖でしたが
    家を出る時、小樽周りの赤井川も一瞬、頭
    をよぎりました。行けば良かったかな(笑)

    返信削除
    返信
    1. いちさん、こんにちは。
      僕も子供が小さいころはよくスキーにつれていきましたが、
      自分がスキーしたいかというと、昔からそんなに好きではなかったようです。
      もう、バイク一択です。
      やれやれですね。

      ちょうど、晴れのスポットを巡るように走れたようです。途中、ちょっと降られましたが、レインウェアを着るほどではありませんでした。
      もう一回、走れるのか、もう終わりなのか……微妙なところですね。

      削除