昨夜は2時過ぎまでパソコンの前でキーボードを叩いていた。
朝食を済ませ、身支度をして走り出す。
7時を回っていた。
昨日、2時間くらいかけてゆきかぜを洗車、ワックスがけした。
7月末、通勤時にごく短いネジくぎを踏んだゆきかぜ。
空気は全く抜けていなかったのだが、タイヤチェック時にネジくぎの頭を見つけて
お世話になっているズームさんへ。パンク修理をしてもらっていた。
その日以来のライディングになる。
洗車時、2週間ぶりに空気圧をチェックすると、リヤが若干低い。
もしかしたら、極ごくスローのパンクチャーかと不安になる。
今朝、再度測ってみると、抜けていないようだ。
しかし、走ってみて抜けてくるようなら、即座に引き返し、
ガソリンスタンドに寄って空気を入れなくてはならない。
……ということで、今日の早朝発、弾丸ツーリングはなしになったのだ。
市街地を抜けたところ、山道に入る前にパーキングに停め、空気圧を測ると、走ったことで暖められたリヤタイヤはむしろ空気圧が増している。
ひとまず大丈夫そうだ。
まずは支笏湖まで行ってみよう。
国道453号、支笏湖線をゆっくり走る。
今日は久々のライディングということもあり、タイヤ状況をもう少し見極めたいこともあり、最初は殊にゆっくりと走った。
2,000rpm前後の低回転を使い、
バンク角を抑え、カーブ後半からのトラクション旋回を楽しむ。
空冷2気筒750ccの低回転ならではの、ワイドオープンしても唐突にどかっと来ないながら、路面を蹴りながら加速していく感覚を十分に味わわせてくれるゆきかぜの旋回を、低い速度域で噛みしめるように、楽しむ。
曇り空。
お盆の朝だが、交通量は多くない。
何台か、猛烈に飛ばしているバイクとすれ違った。
「朝練組」だ。
一台で飛ばしているバイク、
数台で連なって激しく加速してくるバイクたち。
すれ違った後でカーブを曲がると、2,3台の乗用車。ここはずっとイエローラインだが、今のバイクたちは、この乗用車たちを次々に追い抜いてきたのだろう。
イエローラインで絶対に追い抜くなとは言わない。
(元々イエローラインは「追い禁」ではなく、「はみ禁」なのだ)
だが、公道上には、法規を基準として、さらに相互の命を守るためのマナーがある。
マナーは不文律ではあるが、状況と相手に応じ、相手に危険な思いをさせないようにしなければならない。
完全にできるかどうかではなく、そうしようとする気持ちがあるかどうかだ。
じゃあ、自分は?
こういう問題は、いつでも自分に返ってくる。
安全運転も、マナーの問題も、いつでも自分の問題として、とらえなければならないのだ。
なんてことを考えながら走っていたら、対向してくるバイクの鮮やかで明るい色に眼が行った。
モトグッツィ、ルマン!「いちさん」だ。
美しい、走りも上品だ。
あっという間にすれ違ってしまった。
支笏湖は、曇って、湖面がとても静かだった。
今日はポロピナイの駐車場へは寄らずに、先へ進む。
ちょっとだけ先の小さなパーキングから、
ポロピナイのレストハウスと、恵庭岳が見える。
この支笏湖畔の道を走るのも久しぶりだ。
この湖畔の道、南側は単調で、湖面も殆ど見えず、ただ距離をかせぐ感じなのだが、
北側のこちら側は湖の岸すれすれを走っていて見晴らしもよく、時折カーブも現れて、
流すには気持ちのいい道だ。
大分進んでからもう一度恵庭岳方向を振り返る。後ろには、走ってきた道。
同じ場所から。
もうすぐこの湖畔の道も終わり。
支笏湖温泉郷へは寄らずに、進んでいくことにする。
(つづく)
いや~久しぶりのゆきかぜが、走っているところを見ました。当日はselenさんも湖畔に来てたようで
返信削除やっぱり、雨の合間を縫って来られてましたね~(笑)
切り返しの立ち上がりを初めて見ましたが素晴らしいトラクションでした!
大排気量車のパワースライド気味の立ち上がりとは違って好ましいよね。
いちさん、こんにちは。
削除selenさんも来てたんですね。
下りの右を終えて、左へのアプローチのところでしたっけ?
低速、低回転での走り方と左右への切り返しの仕方の確認に意識が行っていて、
いちさんと鮮やかな赤のルマンを認識したときには、もうすれ違う直前でした。
雨の予報が出ていたのに、みなさん、走っていたんですね。
樹生さんが走り出せて良かった。ひさびさですね。
返信削除私まで嬉しくなりました。日々お疲れさまです。
お会いしたことは一度もないのですが(^^;
この日同じような時間帯、同じ場所で立ち止まって想うこと・・・
走る中で感じることは同じ道を走ってもそれぞれかもですが、
自分と向き合う時間はモ-タ-サイクルで走ってこその中に在るのは、
同じような気がします。
午後からは土砂降りの雨でしたが、樹生さんはその中も?
このあとの記事がとても気になります(^^)
selenさん、こんにちは。
削除ありがとうございます。
この日は、とにかく走ることをしたくて、いつものような風景を感じることとか
止まることさえもあまりなく、走るだけのような半日になりました。
でも、
自分と向き合う時間はモ-タ-サイクルで走ってこその中に在るのは、
同じような気がします
とおっしゃってくださったのは、本当にそうだなあ…と思います。
いつもと違って走るだけの半日でしたが、そういう自分にも久々に会えた
一日でした。