2019年2月11日

冬の札幌、市街地そばの丘をちょっとお散歩。


先週は平成で最も強い寒波に襲われた日本列島ですが、2月に入り、光は力を増し、樹々の枝の先のつぼみも、春の支度をもう始めているようです。
ほんの少し、散歩してみました。




札幌市は豪雪地帯では世界唯一ともいえる、人口が200万に迫る都市。
(もっと寒い都市は結構ありますが、これだけの豪雪地帯での大都市となると、札幌が唯一のようです。)
そして、市街地のごく近くから原生林や山が始まっているというのも、日本の大都市としては珍しいところです。

ここは札幌市大通公園から4kmくらいにある小さな丘。
公園になっていて、遊歩道がついています。
冬の間は遊歩道の除雪はなく、散歩する人の足跡が踏み固められて道のようになっているだけ。

すぐそばが市街地とは信じられないような、森の道です。
でもこの写真では左手奥に建物が見えていますね。もうそこから市街地です。



丘の上から市街地を見下ろします。
青空の向こう、地平線の方に一定の高さで立ち上がった白い帯。
雪雲です。きっと岩見沢から空知方向でしょう。
もしかしたら、吹雪になっているかもしれません。
雪の降り方は、町内会単位で大雪と全く降らないところが分かれたりもして、
一冬トータルではだいたい例年通りになるにしても、その日その日で、
降るか降らないかは、大分違います。



昔は、豪雪時には屋根の雪下ろしをしたものですが、最近の北海道の住宅は、まず雪下ろしはしません。最初から、屋根の上に相当の雪が乗った場合の荷重を前提に家が設計されています。また、札幌近郊では宅地が狭い場合も多いので、屋根の雪が下に落ちないように、無落雪屋根にする場合も多いです。
そして、昔と風景が違うのは、かつては家に大きなつららがたくさん下がっていたものでしたが、最近はつららの下がっている家がとても少ないということです。
つららが育つのは、屋根の雪が家の熱で解かされるから。
つまりそれは暖房の熱が屋根から逃げていることを示していて、そんな家は、足元から冷気が忍び寄り、寒いのです。
高断熱、計画換気の整った最近の北海道の住宅は、屋根、壁、基礎にまで断熱を施し、暖房の熱が逃げないようにしています。
それで、屋根にも家の熱が伝わらず、雪が解かされることも、おおきなつららが育つこともないというわけです。

つららが、人の営みの証拠で、家の温かさの象徴だった私の幼い頃。
最近ではつららがたくさんある家は、家の中が寒いのだろうな……と思うようになって、
冬の情緒もいろいろと変わりました。

ちなみに現在の私の家の中は、
私の出身の秋田の実家よりも暖かく、
妻の出身の広島の実家よりも断然暖かいです。

そとの寒さに備えていれば、家の中は本州以南よりもずっと暖かくて快適。
それが北海道の冬の暮らしでもあります。


2 件のコメント:

  1. ちょっとだけで良いんですよね。お散歩。

    ワタシも昨晩に。


    バイクでしたがw
    (しかも、18kmだけwww)

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    1. tkjさん、こんにちは。
      バイクお散歩、いいですね!
      僕も、コンビニまででも、走ると、身体と頭がスキっとしたりします。

      今は、春を待ちつつ、ちょっとだけ雪道を長靴で。
      これもまた、いいものでした。

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