2022年11月27日

2022ラストラン 山から海へ。

 11月27日(日)。天気、曇り時々、みぞれ、または雪。
気温4℃くらい。雨雲レーダーを見ると、午後2時から4時くらいは雪がやみそうだ。
路面も凍っていない。

行こう。今年のラストラン。

当別町 道道527入口付近 2022年11月27日14:47

小雪やあられの時々ぱらつく札幌の市街地を抜け、当別町へ。

ここから道道527で海へ向かう。
selenさんの、良く走られる道だ。
雪雲は低く、速く、明るさもどんどん変わる。

走り出すと、読みが当たって、路面は凍結の気配がない。
もしも怪しいところがあったら、迷わず引き返す。それを予め決めていないと、つい「行ってしまう」のだが、それが許される齢ではなくなった。

穏やかに、冬枯れの里を走り、小さな峠を二つ越え、石狩市、望来へ。

夕方が近いこの頃は、あまり止まれない。
気温が下がってきて一面凍結してしまうと、アウトだ。
止まらず、写真も撮らず、ただ走った。
ヘルメットに付けたアクションカメラの録画スイッチだけONにして。


石狩市 望来 海を見下ろす丘の上 2022年11月27日15:13

思ったよりも早く、望来についた。
今日は「selenさんの樹」のある、嶺泊駐車場公園へは寄らない。
望来で国道に出たら、すぐに左折して海沿いに石狩の浜へ向かう小道に入った。
海は、冬の日本海としては穏やかなほうか。季節風も、今は弱くて、ちょうど風のやむスポットに入ったらしい。

山か海かときかれたら、山の人間だ。
なのに今年最後に海を見に行こうと思った。
山の方は雪が心配というのもあった。
でも、毎年ラストランは、里を走っていたのに。

なんて、考えていたら、昔、10代だった頃、好きだったフォークグループ「かぐや姫」の「湘南夏」という歌の歌詞を思い出した。

” なぜ、海が 見たいのだろう、もう若くもないのに ”


2022年11月27日15:37

望来から、海に近い道を走って、石狩川の河口まで来た。
一部ダートの道は、晴れが続いた時でも水たまりのある道なのだが、今日は朝から雨やら雪やらが降って、いつもよりも水たまりが多かったような気がした。

河口の堤防、灯台が立つ。
3時半だがすでに夕暮れの気配がしている。

ここを今年のゆきかぜとの旅の最終地点としよう。
気温が下がりつつあり、グローブを外すと手がかじかむ。

凍結までには至らないようだが、早めに代えることにしよう。

今年はおもったよりもツーリングに行けなかった。
1年の走行距離は約5,000km。
通勤が半分か。それ以上か。
総走行距離は約4万7千450km。
10年目のシーズンが終わる。

2022年11月27日15:39

ゆきかぜと走ってきた50代が終わり、僕は60代に入った。
今年になって感じた持久力の低下。
忙しいだけではなく、回復に時間がかかるようになってきている。

旅のあり方も、変わっていくのかもしれない。
一昨年早期に仕事をやめ、パート勤務に入り、来年はどのような働き方になっているか、まだわからない。

ただ、来年も、やはり走って行きたい。
若い頃、先輩にもらったバイク乗りの心。
「バイクで死なない、バイクで人を殺さない。」
それを胸に刻んで、走れ。

来年も、走りたい。
ゆきかぜ、君と。

6 件のコメント:

  1. こんばんは。
    札幌はもう雪の季節なのですね。
    こちらはまだ、というよりは雪の降る日でなければ、どこかしら走ることができますが、僕も、お気に入りの場所の一つと今シーズンの走り納めをしてきました。
    なんだか、バイクシーズンが過ぎていくのが毎年少しずつ早くなってるような気がします。
    また来年、ゆきかぜ と樹生さんが走る姿、北海道の風景を拝見するのを楽しみにしています。
    良いOFFシーズンを!

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    1. Hiroshi Mutoさん、コメントありがとうございます。
      Hiroshi Mutoさんも今年の走り治めでしたか。
      京都近郊の風景の繊細な美しさ、SPORTが良く似合いますね。
      オフはオフで、来シーズンに向けて、いろいろ考えたり、準備したり、
      楽しめたらいいなと思っています。

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  2. こんばんは。
    地面を押し付けるかのように圧倒する空と、その中を佇み走っていく。
    ゆきかぜ号のその一枚の迫力に、秘めた想いが胸に迫るかのように響いていました。
    樹生さんが今年を無事に区切り、来年に向かうラストランに、
    いつまでもそう繰り返しながら年を重ねて行きたいと思ってみたりです。
    来年も同じ道の上で。お互いにと思っています。

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    1. 34se.selenさん、こんばんは。
      2017年を境に、あまり走れない年が続き、それは、親の介護や死、退職、自己の老化と、人生の季節として、そういう季節に入った感がありました。
      子育ての時期、走れなかったのと同様の。
      ただ、今回は、人生の残り時間とのレ―スみたいな側面もあり、いつまで走れるだろうということを、実感として考え出すきっかけにもなりました。
      それでも。
      その齢なりの、その年なりの、現実や生き方の中で、走ることは続けて行きたいと、切に願っています。
      来シーズンも同じ道の上で。
      私も、そう思っています。

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  3. 樹生さん こんんちわ。今シーズンお疲れさまでした。
    低い雲から覆いかぶさる寒気をおしてのラストランに感じ入りました。
    来シーズンはまだ寒さの残る早春からスタートですね。
    私のW3も同じ空の下、透明に明ける春を待っています。
    来シーズンもそしてその次も走り続けましょう。

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    1. KAORIさん、こんにちは。
      今シーズンも無事に走り切ることができました。
      今年は走り出すことがなかなか難しいシーズンでした。
      でも、身体の老化を感じながらも、元気に走り切ることができて、
      よかったです。
      「来シーズンもそしてその次も」。はい。
      私も走り続けます。KAORIさんも同じ空の下を、W3で走っていることを感じながら。

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