2023年6月14日

5月の風(2023)3 襟裳

五月の風(2023)ツーリングに行ったのは5月3日。今日は6月14日。もうひと月半も経ってしまいました。ああ!なんたる体たらく。
記憶も過去の時間の彼方に消え去ろうとしています。
急いで、振り返りをしましょう。

2023/5/3 10:29

太平洋岸を走り続けて、浦河、様似を過ぎ、襟裳岬に到着。
いつ行っても風が強い。

岬の高台にある灯台は、岬自体が海からの崖でかなり高さがあるためと、周囲に高い建物がないため、この高さで十分に役割りを果たしている。


2023/5/3 10:30

灯台を過ぎ、岬の突端方向を見る。
日高山脈の末端がここ。
そのまま海の中へと続いていることがわかる。北海道の岬は、どれもみな、寂しい。


2023/5/3 10:31

襟裳岬の突端には、地下に埋もれて、「風の館」という建物がある。
そこからは、襟裳岬の地理的な特徴や、風が強いわけ、強風体験、岬から見えるアザラシの様子など、さまざまな展示があり、一度は訪れてみる価値のある施設だ。
僕は何回か訪れているので、今日は寄らなかった。

2023/5/3 10:31
風の館の屋上は、ちょうど岬の地面の高さ。いつも風が強く吹いているので、「風極の地」という碑がある。
「襟裳岬」という歌は二つ、有名なものがあり、それぞれに碑もあった。


2023/5/3 10:31

風の館の屋根の上=地面から、岬の反対側、北側を見る。
左側、日高方面は晴れているが、右側、十勝方面は曇っている。
ここは日高山脈の端。
天気がここからガラッと変わることも度々ある。

今から向かう十勝方面。
雨に打たれなければいいのだが。


2023/5/3 10:57

襟裳岬を後に、十勝方面へ北上する。
しばらく、平原地帯を行くと、やがて道は巨大な山塊が直接太平洋へと落ち込む地帯に到達する。
黄金道路の始まりだ。
これは、この道を通すのがあまりに難工事だったために、「黄金を敷き詰めるくらい経費がかかる」というところから名付けられた名だ。

海が荒れると道は潮をかぶり、通行止めの日も多かった。
度々トンネルを掘り直し、危険な崖下の道をトンネルにしていくことで、徐々に難所は通行しやすい道へと変貌していった。

それでも、風が吹き、海が荒れると、通行止めになる。
真冬の猛吹雪の時なども止まる。

今でも難所であることに違いがない。


2023/5/3 11:29

黄金道路を北上する。
今や、天気が荒れなければ、快適な快走路。
いくつものトンネルを越え、いくつかの海沿いの集落を過ぎ、広尾の街も近づいた、黄金道路の北の端に「フンベの滝」がある。

そんなに大きくもない滝なのだが、この滝は、ちょっと立ち止まりたくなる。

2023/5/3 11:30

それは、この滝、川が流れて滝になっているのではなく、岩盤から直接滝が噴き出しているのだ。

そういう意味では、珍しい滝の一つだ。

2023/5/3 11:31

さあ、滝を見ていたら、もう11時半だ。
朝4時半から走り始めて、もう7時間。
広尾の街についたら、どこかで昼飯にしよう。
できれば暗くな前に帰りたい。  (つづく)(次回最終回)

2 件のコメント:

  1. 襟裳岬は一度だけ訪れたことあります。
    残念ながら風の館は行ったこと無いですが、風が強かったって印象ですw

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    1. 襟裳岬、とにかく風が強いですね。
      以前は淡河運動路も道が狭いところがあったり、道路が波をかぶって濡れていたりと普通の日でもかなりの難所で、日高側からのアプローチも道が狭く、漁村をつなぐ道が続いてとにかく「遠い」というイメージでした。だからこそ、到達したときの達成感と、それでも風が強くて「何もない」感が、否が応でも旅情を掻き立てていました。ああ、今日となっては懐かしいです。

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