2023年5月20日

菜の花と S2000の紳士と。

 
山里を走っていて、ふと、見つけた、菜の花畑。

「菜の花祭り」のような大きなものではなくて。
緑肥として、畑の持ち主が種を撒いたものだろう。
鮮やかな黄色が、周りを明るくしていた。


日に輝く、菜の花たち。

春が来たと思ったら、あっという間に初夏か。



帰りがけ、パーキングで隣に止まった、HONDA.S2000のドライバーから声をかけられた。

「これは、何ccですか?」
「750です。」
「シリンダーが横に出っ張ってる。でも水平じゃなくて斜めですね。」
「モトグッチなんですよ」
「シャフトですか?」
「ええ」
「コーナーで、右に傾いたりします?」
…おや、この人、実は相当に詳しいな。
「いえ、1100とかは出るんですけど、これはエンジンが小さいので、左右に振れるのはないです。」
「アクセルオンでリフトアップしますか?」
「いえ、分からない程度ですね。でも、トラクション効果はあります。」
「ああ、なるほど……」
…あ、わかってる顔だ。シャフトでアクセルオンするとリフトアップするのが顕著なのは、パラレバーになる前のBMWのRシリーズ。右に傾くのも然り。
もしかして、R100とか、R80とかに乗っていた人なのかもしれない。
リフトアップしないまでも、アクセルオンでリヤがやや突っ張り、それがタイヤを路面に押し付けるようにトラクション効果があがるのも、自然に理解して会話している。

しかし、話はくどくない。
僕がヘルメットを被る間、少し和やかに話をして、そしたらそのまま、
「では、気をつけて」
と、自然に話が終わった。

その間の話も、なかなか面白かった。




S2000のドライバーと言えば、僕にとっては、HiroshiMutoさんだ。

今日の紳士は、僕と同年代か。
美しく維持されたS2000。
ひとりでドライブに来たみたいだ。

S2000の最終型は、2009年だったか。
2.15ℓ4気筒DOHC16バルブ。最高出力は220馬力超を7,800rpmで発揮する。
最大トルクは約220Nmを6,500~7,500rpmの広範囲で発揮。
HONDAらしい、「回す」エンジン。
2シーターのオープンカー。
ほぼ、モンスターだが、馬鹿げてはいない。
ライトウェイトというには、1.2tの車重はやや重い。
そう、リアルスポーツカー。

S2000の話は一言も出なかったが、
S2000的人柄が感じられる人だった。

うん、こういうつかの間の出会いは、わるくないものだ。

4 件のコメント:

  1. 大人の車好き、バイク好きの会話って感じですね。

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    1. かっちんさん。普段はひとりで走っていますし、あまり人の多いところへ寄らないので、声をかけられることは少ないのですが、今回はたまたま…でした。
      とても素敵な紳士でした。

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  2. 懐かしいクルマが出てきました。
    バイクに例えるなら、400ccで100ps出すTT-F3レーサー(これもまた懐かしい響きです)のような感じの車で、まさにリアルスポーツでしたね。
    それにしても会話の感じが楽しそうです。
    お互いの加減と言うか、間というか、分かっている同士の会話の心地よさですね。
    このお方も「好きな方」だとお見受けしました^^

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    1. HiroshiMutoさん。
      TT-F3!!こりゃまた懐かしい! そしてS2000、やはりそうとうにとんがった車だったんですね。
      会話も楽しいもので、めずらしいできごと(?)でした。
      3分くらいしか話してないと思うのですが、
      とても心地よい時間でした。
      嫌味でない趣味人に出会うと、うれしいですね。

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