ゆきかぜ号は6月下旬、走行距離が5万kmを越え、7月に入ったある日、いつもお世話になっているバイクショップ「ズーム」さんでオイル交換をしてもらった。
丸10年を経過し、約10年1か月で5万kmという距離は、平均して1年5,000km。
広島に住んでいた頃は1年1万5千~2万kmのペースだったから(若かったし)、約3分の1から4分の1のペース。
子どもが保育園から小学校の時期は休日と言えば家族と過ごすことが多く、愛車、GPZ1100は、1年に1000kmのペースは、年に数回の弾丸ツーリングでほぼ走られることになり、バッテリーと各所の疲労が進むことになった。
2013年5月末にゆきかぜが我が家に来てからは、ちょうど50代、公私ともにまた子育てとは違う繫忙期に。
ゆきかぜとは思うように走れず、そうこう言っているうちに10年が経ち、振り返ると平均5000kmというペース。
さて、オイル交換は先述の通り、いつものバイクショップ「ズーム」さんで。
その仕事の丁寧さ。毎回見入ってしまう。
ドレンボルトの抜きかたの丁寧さ。ボルトを外したら必ずボルト全体の様子をチェック。
ドレンボルトは、オイルパンの中のオイルの状態と同じように、ボルトの先端部分を念入りにチェック。そしてウェスできれいに拭き上げる。
オイルはいつも「IPONE」(FULL POWER KATANA)10Wー60
走行距離は5万と飛んで230km。
ズームさんの場合、オイル交換時には毎回オイルフィルターも新品に交換する。
その手際、慎重さ、丁寧さに毎回感動する。
ドレンボルトやオイルフィルターのネジのトルク管理はそれほど神経質でなくていい箇所なので、トルクレンチを使わないが、ズームさんのそのネジの締め方が、実に丁寧で素晴らしいのだ。
回る所までは手で回す。
そのあと、場所によるがラチェットでしばらく締め、そろそろの箇所に来たらゆっくり本締めに入るのだが、それが5~6秒かけて5度程度をゆ~~っくり締めながら、締まっていく力を感じ取り、ココというところでゆっくり止まる。止まったまま1~2秒、ボルトの締まる軸力を手というか、腕で感じ取り、よしとなると、ゆっくり力を抜いて慎重にレンチを外す。
このやり方は、OZAWA R&D の小澤正樹氏と同じだ。もちろん、ズームさんもステアリングヘッドやホイールのアクセルシャフトなどを締めるときはトルクレンチを使う。その使い方も実に慎重なもので、これも結果的にだが、上の小澤氏と同じやり方なのだ。
すべてのボルトは外した場合、ネジの状態、先端の付着物などをチェック、丁寧に拭き上げてから締める。
ちょっとした作業でも、最適な作業ポジションがとれるように必ずリフトに載せ、高さを調整して作業する。
作業中はその作業に最適なグローブにその都度付け替えて行う。
確実。
誠実。
ゆきかぜ号が元気に11年目に入っているのは、まさにズームさんのおかげだ。
さて、気づけばもう7月、シーズンも折り返しに入ろうとしている。
今年こそたくさん走ろう…は、またしてもあまりかないそうにない。
でも、日々の通勤でさえ、ゆきかぜで走ることは楽しい。
安全に、楽しく、長く、走って行きたいと思う。
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