樹生と言えば、早朝出発。
朝5時、4時はあたりまえ、朝3時とか、著しい場合は朝2時に出発することもある……。
というのが、僕の日帰りツーリングの定番のパターンだった。
朝、道が混む前に距離を稼いでしまい、比較的混むメインの目的地も、早い時間帯についてしまって、午前中には帰路に入っている。そうすれば、帰路もそんなに道が混むことがない。
いや、やればできるのかもしれないが、その翌日以降に影響が残り過ぎる。
体力の衰えを感じる昨今は、出発時にできるだけコンディションはいい状態でいたい。
体力の衰えを感じる昨今は、出発時にできるだけコンディションはいい状態でいたい。
すると、早起きはするにしても、朝ご飯を食べ、トイレを済ませ、落ち着いてから出発と行きたくなってしまう。
そんなことをしていたら、出発が8時になったり、9時になったりしてしまうのだ。
でも、今日は少し走って、しかも夕方には一仕事したい。
だから、無理のないコースで、無理のない時間帯ながらも、早めに出ることにした。
5時前に起きて、5時から朝食。
いろいろ準備をして、出発したのは朝6時半ごろだった。
カメラテストを兼ねて、ニセコパノラマラインを走ろう。
そう思った僕は、いつも乗らない高速に。
ここ数日、あの暑さが嘘だったように、急に寒くなった北海道。
まだ雪には早いが、すでに雪虫は舞っている。
中山峠越えを避けて、高速の札樽道ー後志道と走り継いで、仁木町まで。
高速料金は1100円だった。ETCを持たない僕は、現金で払う。
そこから稲穂峠を越え、地元ライダーからは裏パノラマと呼ばれている道道604号線を走り、
道道66号線のパノパラマラインに乗って、
稜線を越える峠までやってきた。
午前8時50分過ぎ。
| 2025/10/13 8:54 |
気温9度は思ったよりも数字的に高いが、風が強くて、グローブを撮ると1分で手がかじかみ始め、耳が痛くなる。
さすがに山の上だ。
その後、10年ほど広島に住み、再び北海道へやってきて、
次にここに来たのはGPZ1100だった。
何回来ただろう。
そして、MOTOGUZZI V7、このゆきかぜと、この峠へ。
13年目のゆきかぜは、走行郷里6万6千㎞を少し越えたところ。
13年目のゆきかぜは、走行郷里6万6千㎞を少し越えたところ。
遠目にはまだきれいだが、やはり13年。
タンクのバッグによる擦り傷、各所に進行するサビも完全には防げない。
右に雨具、左に三脚と工具。
シートの上の小さなバッグは、クシタニのヒップバッグ。そこに録音機やら水筒やらを積んでいる。
本当は降りた時に車道側にならない左側に雨合羽を積むのが正しい。
急な雨で止まった時、左側なら比較的安全に合羽を取り出せるからだ。
だが、これはなんとなくなのだが、右側にドライブシャフトとバッテリーを配したこのV7、
サイドバッグに重いものを積むなら左側の方がバランスがいいのではないか…
などと考えてこう積んでいるのだが、効果のほどはわからない。
雨が降った時はどうするか?
基本は、「降る前に安全なところに停めてゆっくり合羽を着る。」が正解。
走っていて着なくては行けなくなった時は、もうあきらめて、右側のバッグから合羽を取り出しても安全が確保できる場所に停める…しかない。
幸い、何度か(何度も?)走行中に雨に叩かれているが、そうした場所が見つからなくて着るタイミングが大きく遅れた経験はない。
北海道では、標高2000m級の山で本州の標高3000m級の気候。
1000m級でも本州の2000m級の気候になるというから、1000mを切っているここでもかなりの高さを感じる僕は、やはり本州人ということか。
脊柱管狭窄症の痛みは、ライディング時には出ない。
バイクを下りて立っていると数分で襲ってくる。
ずっと走り続けないとならないとなると、これは何か神話の時代の罰みたいだが
ある程度の時間と距離なら、僕にはご褒美だ。
一度峠を下りて、再び北上し、新見峠に向かうことにする。
(つづく)
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