2025年10月13日

秋曇り、変拍子。〈序〉


 10月13日、久しぶりに朝6時半に出発して午後3時半まで、9時間のツーリング。
秋曇りの空。気温は13℃から9℃近辺を行ったり来たり。
新しいカメラのテストに気もそぞろ。
そして積み重なった夏からの疲れ。
でも、
それもまた、ツーリング。
思い出せば、そういうコンディションでのツーリングも
若い頃から数多くしてきた。
ただ、今は
昔以上にリスクに対して敏感になっている。
少しの眠気や、注意散漫な気配を
自分に許さない気持ち。
勇気をもって止まる、そういうリズム。
かつては、それは、リズムを崩してしまうことだった。
何十年もの間に、その変拍子をリズムに組み入れる
ツーリングをするように、
いや、あえて言い換えよう、
出来るようになったのだ。


それを、
成長と呼んでもいいのではないか。

やや快方に向かっている僕の腰部脊柱管狭窄症。
立っていると襲ってくる耐え難い痛みは、
未だ消えてはいないものの、
その痛みまでに至る時間は
次第に長くなってきている。

今日も、9時間、ライディングには耐えられた、
というよりも
痛みに困ることはなかった。

無事に還る。
学生時代から、変わらないバイクツーリングの最終目的。
その重みも 
今も変わらない。


シーズンも終わりが近づき、
心身の老化
環境の変化
家族の状況の変化
そして仕事は、なんでこんなタイミングでというように
不意な重なりで僕の睡眠時間を削り
リズムを崩させる。

それでも
そうした変拍子も
組み入れていこう。

組み入れ、変化しながら
原点へ還っていく。

そういう走り
そういうツーリングができたらいい。

『秋曇り、変拍子』 次回から短く連載します。

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