パノラマライン側と、峠付近は道幅1車線の狭い道。
人気のパノラマラインの側の道だが、
登山好きの人の人が目国内岳(1220m)の登山口があるので、車で行くことも多いが、
あまり交通量はない道だ。
本州の峠によくあるような道だ。
長さはあまり長くない、道のりとして10㎞ないくらい
路面に散った枯葉たち。
いつも日陰になっているらしいところでは
路面にコケが生えている。
路面状況はそんなに悪くない。
樹々が繁り、意外と風が通らないので、
パノラマラインの峠よりも風が強くない。
気温は低いのだが、体感気温はむしろ高い。
雲が切れたり、またかかったり。
日陰になると、やはりしんなりと肌寒い感じがする。
日陰になると、やはりしんなりと肌寒い感じがする。
陽が射すと、思いのほか、暖かく感じるのだ。
日向と日陰って、こんなに違ったのか。
そういえば、小学生の頃、友達と日向と日陰を行ったり来たりして
ひなたぼっこ遊びをしていたことがあった。
そんな遠い記憶をふと思い出すのも、
それは、夏が酷暑で、長かったから。
樹々の葉がそれで傷んでしまい、色を変えることなく、茶色く枯れて落ちることもあるとか
…ただこれも、聞いた話で、正しいかどうかはわからない。
やや肌寒い秋の山、秋の森は、遠くから見ると、やはり美しい。
最近は熊が多く出没している。
だから、ここでもゆきかぜのエンジンは、切るのを少し遅くして、
そして静かな風の音を聞くのも、
ほんの短い時間にした。
磨き上げられたピカピカの輝きはもうない。
僕はコーティングもしなかったし、
雨でも走り、ダートも走り、通勤にも使い、
磁石式のタンクバッグも使う。
すり傷だらけ。
僕はビンテージ趣味はあまりなく、ダメージジーンズとかにも興味はない。
きれいなら、きれいな方がいいと思う。
でも、僕と暮らしてきた間に
ついてしまった傷たちは、
華々しくもなんともないが、
僕との歴史でもある。
少しくたびれた外見のゆきかぜに
少し申し訳なく思いながら、
エンジンをかけ、山を下って行こう。
この先もワインディングがある。
ゆきかぜ、短いけれど、君の好物だ。
ゆっくりしか走らないけれど、
ちょっとだけ、ダンスを楽しもうじゃないか。
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