日曜日。
急遽、午前中、ちょっとだけ走ることにした。
支笏湖へ向かう道を行くと、支笏湖の手前でオコタンペ湖方面へ行く分かれ道がある。
昔はダートで支笏湖の西岸を行き、南側まで抜けられたのだが、今、その道は通行止めでゲートが閉まっている。がけ崩れで通行不可能になったまま、もう何年も復旧していないらしい。
ゲートの手前までの約10kmは、やはり昔、ヘヤピンが連なっていたりして走り屋が集まるスポットだった。昔と言っても昭和62、63年頃、今から25年も前の話だ。
その後、暴走阻止のために路面にかなり多きな凸型盛りがたくさんなされ、レプリカブームも去って、峠は静かさを取り戻していた。
路面の凹凸は今も残っているが、手近なハンドリングテスト用の道としては、まだ使えるのではないか、そう思って出かけたのだった。
ここ数年で数回しか通っていないが、その際は常に交通量が皆無に近かったからだ。
しかし、今日はその道を往復するハードなランニングの大会?が開催されているようだった。
ところどころにランナーが現れる。
ランナーの脇をアクセル全開で抜けるわけにはいかない。
ハンドリングテストはあきらめた。
道の途中から見えるオコタンペ湖。
湖畔まで降りる車道はなく、北海道3大秘湖の一つ。
美しい自然環境が特徴の湖だ。
見る角度によって湖面が北海道の形に見えるという。
今日はこのあたりにも車が何台か駐まり、ハイカーの人たちの姿が多く見られた。
自然志向の現在。オコタンペ湖もまた、静かなブームを迎えているのかもしれない。
今日はハンドリングテストを行うつもりだったので、デイバッグもしょっていないし、タンクバッグも付けていない。
いでたちは、革のパンツに古いレーシングブーツ、プロテクターのついたジャケット、フルフェイスのヘルメット。
カメラもnikon1ではなく、8年前のパナソニックのコンパクトデジカメだ。
色味も少し劣化した気がする(よくトブ)し、ピントが甘い。
僕の老眼みたいだな…、と思う。
一番いい場所は、カメラマンの3脚が立ち、その前にゆきかぜを停めることはできなかった。
ちなみにカメラの持ち主は道の反対側にバンを止め、写真展を開いていた。
ふくろうの写真など、森の生きものの写真。美しい四季のオンネトーの写真などがあった。
雲行きも怪しくなってきたので退散した。
ハンドリングテストができなかったので、さっぽり市街に帰る直前に、別の小さなワインディングに寄り道した。
極低速の短いワインディング。民家もない。
飛ばせないので、安全な速度、うるさくない走行。
しかし、もちろん、短いし、路面もよくなく、テストは限定的なものだ。
がんばらずに走っていたら、左のヘヤピンでどこかが路面に擦った。
まあまあ倒してはいたものの、そこまで倒している感覚がなかったので、少し驚く。
擦っていたのは、サイドスタンドの出し入れに足を掛ける部分の先端だった。
一瞬だったので、擦り傷もこんなものだ。
上から見るとこんな感じ。この突起はステップよりも下にあり、ここが最初に擦ったわけだ。
サイドスタンドなので、取り付けのガタがある分、擦った衝撃がそのままフレームには来にくい。
しかし、可倒式のステップの先につけたバンクセンサーが接地するのとは違って、ずっと擦りっぱなしで走るというわけにもいかない。ここを路面に突き上げられるとタイヤの荷重が逃げて危険な場合があるからだ。
タイヤのブリップにはまだまだ余裕があった。
…と、なると、左コーナーの場合、イン側の足の掛け方を工夫して、最初にブーツ外側のスライダーが接地するように乗った方がいいかもしれない。
もしくは大きく体をオフセットして膝を先に擦ってしまうか。
いや、一番スマートなのは、どこも擦らずに、浅いバンク角ですいっ、すいっと駆けていくことなのだが。
それはわかるが、タイヤにまだまだ余裕がある場合、もうひとねかししてしまいたくなるのは
もちろん安全を確認してだが)ライダーの性(さが)というものだろう。
今日も右側はどこも接地しなかった。
航行距離はあと30kmで3000kmに届く。
今月、どれくらい走れるかわからないが、月末に3300kmを越えてオイル交換になるだろう。
それまでに、少しリヤサスペンションのプリロード調整をしておきたいと思う。
今日はタイヤの空気圧を出発前に自宅で計測。
フロントが2,3、リヤが2,4に減っていたので、前後とも2,6にした。(これはマニュアルでは二人乗り時の設定。)暑い夏から、涼しい秋に移行して、空気圧も少し下がっていた。
また、左右のレバー角度をまた再調整した。左右とも少しレバー位置を上げた。
ほんの微調整だが、指のかかりかたが違って、フィーリングが変わる。
また少しよくなった。
午後から夜はデスクワーク。
束の間の休憩でも、走るのは楽しい。
0 件のコメント:
コメントを投稿