2013年10月1日

ちょっとしたことたち。

仕事に追われて走れない日々が続いています。

あんまり忙しいと逃避したくなるもの。
ホントは走りに行けばいいのですが、ちょっとの間だけ、ブログに逃避します。

さて、「ゆきかぜ号」(MOTO GUZZI V7Special)が我が家に来て、丸4か月が過ぎたのですが、距離計はいまだに3100km前後。
通勤に使っていないのもありますが、こんなに走れないとは予想外でした。

4か月、3000kmを走って来て、気になったちょっとしたことなんかを、今日はつらつらと書いてみます。
ハンドリングや、パワーのこと、最高速など、だいたいは書いてきたので、今日はその他のことを。


1 暖機運転が必要。

あたりまえですね。どんなバイクでも暖機運転は必要です。
しかし、暖機の仕方については昔と今とではだいぶ言われ方が変わりました。
30年くらい前は、空冷エンジンを掛けたら、アイドリングさせながら煙草1本吸って、それから跨っておもむろに出ていく、しばらくゆっくり走ってサスなども馴染ませてから本気モードに移る……と、いうのが暖機だと言われていた気がします。
105年くらい(?)前から(本当は30年前もホントはそうだったと思いますが)、止まったままの長時間アイドリングはエンジン温度が上がりすぎ、特に空冷は熱の偏在が著しく、エンジンに非常によくない。エンジンを掛けたらすぐに走りだし、おとなしく数km、走りながら暖機すべし。…というふうになっていったと思います。
GPZ1100の場合は、エンジンが大きく、日本ビート工業のナサートRRは、JMCAを通しているだけあって、音量はそれほど大きくないものの、腹に来る重低音でズォォォォオオ…!と来るので、エンジンを掛けたら即発車、ゆっくり走りながら暖機していました。

しかし、V7でこれをやると、エンストしやすいのです。
そんなに長い時間はいらない…というよりも長くやり過ぎるとエンジンを痛めてしまうのですが、1分弱くらいは止ったまま暖機してから走り出した方がいいみたいです。

ちなみに私は、私の家の前はかなり急な(たいていの自転車は乗って登れない)坂なので、エンジンを掛けたら10秒くらいで発進してしまい、ニュートラルのまま暖機しながら坂をゆっくり(時速10kmくらい)で惰性で下って行き、頃合いを見てギヤを繋ぎ、さらにそのまま数百mの坂をゆっくり下りながら熱をまんべんなく入れていくようにしています。自転車くらいの速度です。
そんなことが許されるくらい車通りも少ないのです。
大きな通りへの交差点まで約500m、たいてい、車とはすれ違わないし、追いつきもせず、追いつかれもせずです。

意外と暖気が必要。それが印象的でした。

そのことは別に嫌でもなく、特にうれしくもないのですが、機関がちょうどいい感じであったまる過程を、いろいろ工夫して作って行こうと思っています。


2 意外と固い、音と振動。

V7の排気音は、GPZ1100と比べると小さいようです。
もちろん、これはぶん回した時でなく、住宅地の中をそっと通り抜けるときの音量です。
この時、V7はパヵパヵパヵパヵパヵパヵパヵパヵ…と、割と角の立った音を立てます。
比べるものではないと思いますが、以前乗っていたSRV250では、250ccですから音量も小さいですが、音ももう少しのどか系で休まる感じでした。
どうも雑誌などの記事を見ると、V7クラシックから新型エンジンになったときに、パワーアップし、レスポンスも速くなった代わりに、ちょっと硬質な振動に変わったようです。新旧どちらもそれぞれに味があっていいが、のんびり走るには旧型、ライディングをスポーツとして楽しみたいなら新型、みたいなことが書いてありました。
確かに、「飛ばす」走りの時は、音も振動も気にならないのですが、流してきて「やや速」流しの速さに移行し、4000rpm前後を使う時には、もう少し、まろやかな振動と音の方が、ふわっと、またはすいーっと走って行けるのだが…と思う時があります。
当初ばたつくと思ったサスペンションが次第に気にならなくなってきたように、エンジン音も変わってきてまろやかになるのかもしれませんが、すこ~し硬質な感じはします。

それがいやというわけではないのですが、もうちょいまろやかな感じのままで実は走るというキャラであるといいなあ…と思いました。
音が静かで丸くなるマフラー…なんて、V7用は売ってないだろうなあ…。

僕は基本的に音は小さい方が好み。
無音で走るのは不気味なので、ああ、バイクが来ているな…ということは周囲に知らせつつも、できるだけうるさくない音が好みなので、もうちょっとなのですが、静かでマイルドだといいなあ…と思います。



3 シフトダウンは丁寧に。

これも初期から書いていることですが、V7のシフトダウンは、GPZ1100よりも気を使います。
5速ミッションがGPZよりワイドだということもあるでしょうが、できるだけ変速のショックを消したい自分としては、GPZよりもV7のシフトダウンの方が、回転合わせなど、正確で細かい精度を要求してくる感じがします。
ブレーキを掛けて、クラッチを切って、ドンとシフトペダルを蹴っ飛ばしてシフトダウン…なんて、できないしすべきでもありません。GPZの時も丁寧にはしていたつもりでしたが、カワサキ車はどんなに丁寧にやっても、ニュートラルからローに入れる時ガッシャンと大きな音と振動が来たりして、大味なところがあったのです。V7は、丁寧にするか、雑にするかで、シフトダウンの感触が大きく違います。この丁寧さを無意識の領域まで、習慣化してしまえば、快感シフトダウンができると思います。
今はまだ、丁寧さを意識してやっている段階です。無意識にできるようになるためには、もう少し時間がかかると思います。




4 ポジションの不思議。

ポジションについては何回か書きました。
思ったよりも前で高いところにあるステップ。
幅が広くて、絞りの浅いハンドルバー。
乗っているうちにだんだん気にならなくなってきて、最近ではほとんど気になりません。
こんなに馴れるものか?と、自分でも不思議。
でも、いつか自分の体形や乗り方に合ったポジションになるように、ステップやハンドルを交換して合わせてみたい…という気もしています。
違和感がなくなってきたので、もし変えたら改善ではなく、改悪になってしまうのか?…と一抹の不安もありますが、これはどっちにしても来シーズン以降の話題。
まずは設計者の考えた車の状態を、体で理解するように努めていきたいです。

ああ、それよりも何よりも、走らなければお話にならない。
休みは当分とれそうになく、仕事に追われて時間に追われて汲々の日々は、もう少し続きそうです。

2 件のコメント:

  1. こんにちわ、V7_Stoneのpochiです。
    私も8/25納車から、10/6で距離計が2976kmになりました。もう少しで樹生和人さんを超えそうです。
    楽しく読ませて頂いているだけでは申し訳ないので、10/6オイル交換の後、帰宅の間にやっと5000rpmまで回す様になったばかりですが、樹生和人さんのインプレッションに副って御報告させて頂きます。
    やはり値上げしてしまったV7を検討されている方々の参考になればと思います。


    1 暖機運転が必要。

    日本の正反対の九州の為か?まだまだ温かい福岡では、今の所始動には問題有りません。
    納車時から数回間違えて、セルを回した後アクセルを空けるという操作をするとエンストしていましたが、黙ってセルを回すだけというイマドキの車と同じ操作をすればあっさりと1400rpm位でアイドリングが安定します。その状態で1分位は様子を見ますが走り出した後もエンストは今のところしていません。
    冬の寒い朝にどの様な変化が有るかはこれから確認していきたいです。
    今のところ、チョークレバーの有ったR1100Rと比べれば本当にイタリヤの製品なのか?と思うほど格段に良くなっています。

    2 意外と固い、音と振動。

    私は、音楽鑑賞が好きでAudioも興味が有り、いつかは防音室で好きなだけ大きな音で音楽を楽しみたいと思っていますが、バイクの排気音は小さいほど良いと思っています。
    今でも夜中に走り回っている暴走族の音を聞くと同じバイク乗りとして悲しいです。
    という事で、V7のアイドリング付近の音は非常に大人しくて気に入った理由の一つです。
    樹生和人さんの示す4000rpmでの振動と音ですが、私は4000rpmになったとたんに振動が収まり滑らかに回るエンジンという認識ですでちょっと違う印象ですね。
    今の所、4000-5000rpmではエンジンの振動は非常に滑らかで快適です。2500-3500rpmの数箇所で振動が気になる所が有りますが、5000rpm以上はまだ経験していません。
    いずれにしろ、R1100Rから比べれば、振動の出る所が違うだけで、排気量の分V7の方がずーと大人しい印象です。
    4000rpmの時の音は正直言ってあの速度では風きり音の方が気になって排気音はよく覚えていません。

    3 シフトダウンは丁寧に。

    R1100Rの前に乗っていたZX-10の事はよく覚えていませんので比較出来ませんが、乾式単版クラッチ+ミッション別という同じ構成のR1100Rとはほとんど違和感が有りません。
    1から2速の時、時々ギア抜けしますが殆どは使用者の操作の問題で、「抜けたかな?」と思う時は大体抜けてます。
    始動時、ニュートラルのインジケーター表示をしない事があるのが唯一、「やっぱりイタリヤ製だよね!」と思える微笑ましい部分です。


    4 ポジションの不思議。

    私も初めてまたがった時から、ハンドル幅をもう少し狭く、角度を絞りたい。ステップは前過ぎ。と思っていました。
    元々部品交換が嫌いな私は、バイクに体を合わせれば良いと思っていましたが、慣らしとはいえ少しずつペースを上げていくとポジションを変えたらもっと乗りやすくなるかも知れないという思いが頭いっぱいに広がっています。
    樹生和人さん、スワローかコンドルハンドルとritmo serenoのバックステップの取付記録の投稿を心待ちしております。


    その他、フロントブレーキを掛けた時の音は気になりませんか?
    私のV7はミンミンゼミの様な「ミーン」という音がします。バイク屋さんでパッドの面取りとシリコングリスの処理を行なったが改善せず。
    その後、旧型のV7_Racerでも同じ種類の音がするとの事で問題無しとなりました。
    ネットで書き込みがないか探して見ましたが見つかりませんでした。他の人は気にならないのかな?
    樹生和人さんのV7は音がしますか?

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    1. potiさん、こんにちは。
      コメントありがとうございます。

      1~4のインプレッション、ありがとうございます。
      音と振動に関しては、pochiさんのおっしゃることほうが、
      一般的には正しいというか、客観的に近いご感想だと思います。
      私もpochiさんと同じく、静かな方が好みですが、
      その期待値が大きすぎるというか、十分静かなV7なのに、自分のイメージ(理想)から行くと「あと少しまろやかであってくれたら…」という思いがあって、それで私の書き方になったんだなあ…と改めて思いました。

      「ritmo serenoのバックステップ」、本気で考えているんです。
      ハンドルよりもステップが先だと考え始めています。
      しかし、北海道はもうシーズンが終わろうとしています。
      そして私は11月まで、忙しくて十分に乗れそうもありません。
      来シーズン、ということになろうかと思います。


      「ブレーキの鳴り」
      個体差でしょうか。私のV7は鳴きません。
      以前シングルディスク、スポークホイールのSRV250で、
      「ミーン…」と鳴いていたことがありました。
      この時は鳴き声も低かったので、あまり気にしていなかったのですが…。
      あれ?もしかして、ゆきかぜ号も低い声で鳴いているのに、僕が、気づいていないのでしょうか?
      う~ん、次回、意識して確認してみます。

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