2013年10月19日

ちょっと逃げる。


過ぎゆく秋。
もう少しで今シーズンも終わる。

今日も明日も、やはり仕事だ。
しかし、この週末仕事は時間は自由にできる。
月曜日までに仕上げればよい。
来週は月、水と特別な会議があり、
来週末には広島へ飛び、
再来週末は札幌でイベント。
その次の週末も仕事が入っている。
これを通常勤務と並行して別に行う。
本当に参ってしまいそうだ。


以前、僕の交通事故での怪我の緊急手術を担当した心臓血管外科医の先生が、毎日朝、昼、晩、深夜と必ず集中治療室の僕の容体を見に来てくれたことがあった。それは3週間以上続いたと思う。朝6時には必ず僕の病室にいた。最後に顔を出すのが深夜0時を回ることもあった。それでも翌朝は6時には僕の顔を見に来ていたのだ。
なんて体力なんだろう…と、驚嘆したのを、22年たった今でも覚えている。
そんな体力は僕にはあるはずもなく。


ふらふらの今シーズン。
今朝、朝食を食べ、晴れ渡った空を見て、嘆息をついた僕に、妻が、
「ちょっと行って来たら?」
と言った。
「行き詰ってるんでしょ?」

そう、行き詰ってる。
仕事の突破口が見つからず、かなり苦しんでいるのだった。



妻に促され、いつものショートショートのコースに走りに行くことにした。
往復50km。1時間半の道のりだ。

以前雨に濡れたまま、洗車していなかったゆきかぜは、朝、家の前で、ささっと拭き掃除。

ぱっと跨って出発した。もう10時半を回っている。


遠くの山々は既に雪をかぶっていた。
里の紅葉も進んでいる。
けさ、札幌は最低気温5℃。しかし、ゆきかぜについている気温計では、出だしで11℃。帰りには16℃で、日が照り、ポカポカと暖かかった。


市街地からほんの20分ほどでつく、こんな景色の裏道。ここを利用する人は多く、車も、バイクも、よく通る道だ。
秋の陽射しの中、ゆきかぜのパカパカパカパカ…という音を聞きながら、ゆっくり流した。
この娘はやっぱりイタリア娘だ。
ゆっくり定速で流していても、加速したがる。開けた方が気持ちがいい。ゆっくりでもそれは変わらない。
嬉々としてコーナリングする。軽い動きの中で、「どう?」と訊いてくる。
「いいよ。」と答えながら、走る。
そんな走りになっていくのだ。


先日試したリヤのプリロードを6mm上げて23mmにする作戦は、やはりいい感じだ。
(*ここでの23mmとは、ショック本体のプリロードをかけるためのネジ山が23mm見えるまでプリロードをかける、という意味。)

特に足がばたつくことも跳ねることもなく、コーナリング中の姿勢が以前より水平になった感じ。
前回も書いたが、23mmに比べると以前はやや後ろ下がりな感じだったように思える。
今日の走った感覚では、もう少しプリロードを掛けてリヤを上げてもいいように思えた。


帰り道、左右のレバー位置がほんのわずか低いことに気付いた。
最初に低さを感じ、ちょっとずつ上げてきたが、ここのところは違和感を感じていなかった。
今日も違和感と言うほどではないのだが、あとわずかにレバーが上にある位置が、もっともストレスなく、最も素早くレバーを引ける位置だと感じられた。
これも次回に直そう。
写真を撮りながら、家に着くまで2時間弱。
積算距離は今日で3300kmに届いた。

妻に感謝して。
午後から夜は仕事だ。このブログに少し逃避しながら。

2 件のコメント:

  1. 樹生さんこんばんわ。
    すこし充電 プチ走りされたんですね。
    ストレッチのように五体に巡る細かな泡のように
    気持ちが高いところから低いところへながれて
    やがて溶けてゆく。
    紅葉の中のゆきかぜと樹生さんが同じ呼吸で
    走っているように見えます。

    わたしも新雪の毛無をこえて、赤井川まで行ってきました。
    ミスで故障を引き起こしてしまいましたが、
    そこはなんとか乗り切りました。
    3000回転の優しい鼓動。
    ヒューンというメカノイズ。
    探していたものはこれだと
    思いました。

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    1. kaoriさん、こんにちは。
      仕事に集中しなきゃいけないんですが、逃避してしまいました。
      その分、今日(日曜)は必死でやらないといけません。

      昨日は天気も良くて、とても気持ちいい日でした。
      そのまま、ずっと走りに行きたかった。
      束の間ですが、深呼吸できたような気がします。

      ブログ拝見しました。電気系統は僕は全然だめで、ターミナル端子の自作など、
      すごいなあ…と思いつつ、拝読しました。
      W3、kaoriさんが直して、改善して、快調になっていく、その歩みの中で、
      相棒としての信頼関係ができていくんだな…と思いました。

      自分でケアして、自分で走らせる。
      70年代のライダーなら、当然と言われたその行為。
      人とバイクとの等身大の関係があったんだなあ…と、思いました。

      やさしい鼓動。
      カワサキのヒューンという音。

      カワサキWならではの世界ですね。

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