2014年4月21日

仕事帰りの街乗りで

今日はゆきかぜ号で出勤した。
朝6時台の街はそれでも早めの通勤者で結構混み、道も渋滞とまでは言わないが、車列が長く続いていた。
帰りは午後8時過ぎ。





通勤街中を走るゆきかぜ号は、きびきびと、小気味よく駈ける。

信号からのスタートダッシュは、そんなに頑張らなくとも車の流れは十分リードできる力を持ち、あっという間に街中トップスピードに到達する。
もっと速いバイクはいくらでもあるが、750ツインの低回転トルクの立ち上がりの速さ、ドドドドドッとはじかれるたびに速度を上げるビート感は、やはりマルチエンジンとは違うものだ。

前方で幅広の絞りの浅いハンドルバー。田舎道を流すにはやや遠く、広すぎる感じも受けるこのハンドルバーは、その気になるとちょうどいい感じにピタッとはまる。
逆に近く、幅せまのハンドルバーだと、リラックスして流すのがちょうどよくなるだろう。
イタリアンは、V7のような車種でも、意識して走らせる、走ることでハイになる感じを大事にしたのだろう。

通勤の街乗りでも、少しだけ刺激的なビート。レスポンスのいいエンジンと車体。
思いのほかグリップ力が高い前後バイアスタイヤ(ピレリ:スポーツデーモン)。
さまざまな要素が適度にアドレナリンを刺激する。

しかし、それは「過激」とは言い難い。
力強く、速く、しかも人の想像を超えないパワー。

こうした使われ方も、ターゲットとしてずいぶん研究したにちがいない。

仕事疲れでぼろぼろの身体と疲弊しきった心。
通勤のひと時。
別に飛ばすわけじゃない。
ハイスピードで走るわけじゃない。
常識の範囲内で、きびきびと走り、進む。

輝く陽の下でツーリングも素晴らしいが、このバイクは意外と都会派なのかもしれない。

仕事帰りの通勤路で、ふと思ったそんなこと。

2 件のコメント:

  1. 仕事終わりに一緒に帰るバイクが待ってる・・・ちょっとウキウキ。

    このコメントを書くときに、そろばん塾帰りの自転車を思い出しました。
    (小学校のころから感覚は変わってないやwww)

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    1. tkjさん、こんにちは。
      駐車場に向かう時、4輪車なら仕事のことなどを考え続けていくのですが、
      バイクの場合は、「無事で待ってるかな…」と、毎回少し気になりながら歩み、
      駐車場で無事に会えるとほっとして、「さあ、帰ろうか」となる。
      その感覚が少し楽しいです。

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