今日はゆきかぜ号で出勤した。
朝6時台の街はそれでも早めの通勤者で結構混み、道も渋滞とまでは言わないが、車列が長く続いていた。
帰りは午後8時過ぎ。
通勤街中を走るゆきかぜ号は、きびきびと、小気味よく駈ける。
信号からのスタートダッシュは、そんなに頑張らなくとも車の流れは十分リードできる力を持ち、あっという間に街中トップスピードに到達する。
もっと速いバイクはいくらでもあるが、750ツインの低回転トルクの立ち上がりの速さ、ドドドドドッとはじかれるたびに速度を上げるビート感は、やはりマルチエンジンとは違うものだ。
前方で幅広の絞りの浅いハンドルバー。田舎道を流すにはやや遠く、広すぎる感じも受けるこのハンドルバーは、その気になるとちょうどいい感じにピタッとはまる。
逆に近く、幅せまのハンドルバーだと、リラックスして流すのがちょうどよくなるだろう。
イタリアンは、V7のような車種でも、意識して走らせる、走ることでハイになる感じを大事にしたのだろう。
通勤の街乗りでも、少しだけ刺激的なビート。レスポンスのいいエンジンと車体。
思いのほかグリップ力が高い前後バイアスタイヤ(ピレリ:スポーツデーモン)。
さまざまな要素が適度にアドレナリンを刺激する。
しかし、それは「過激」とは言い難い。
力強く、速く、しかも人の想像を超えないパワー。
こうした使われ方も、ターゲットとしてずいぶん研究したにちがいない。
仕事疲れでぼろぼろの身体と疲弊しきった心。
通勤のひと時。
別に飛ばすわけじゃない。
ハイスピードで走るわけじゃない。
常識の範囲内で、きびきびと走り、進む。
輝く陽の下でツーリングも素晴らしいが、このバイクは意外と都会派なのかもしれない。
仕事帰りの通勤路で、ふと思ったそんなこと。
仕事終わりに一緒に帰るバイクが待ってる・・・ちょっとウキウキ。
返信削除このコメントを書くときに、そろばん塾帰りの自転車を思い出しました。
(小学校のころから感覚は変わってないやwww)
tkjさん、こんにちは。
削除駐車場に向かう時、4輪車なら仕事のことなどを考え続けていくのですが、
バイクの場合は、「無事で待ってるかな…」と、毎回少し気になりながら歩み、
駐車場で無事に会えるとほっとして、「さあ、帰ろうか」となる。
その感覚が少し楽しいです。