2016年2月21日

樹生の弾丸流儀4

もう、週刊になってきました、本ブログ。忙しさの波が途切れる気配は見えず、このまま4月まで走りそうです。
樹生個人の弾丸ツーリングでの流儀を書いきたシリーズ、今回は休憩のインターバルの話です。




さて、ツーリングにおいて、どんなタイミングで休憩を入れるかは、実はなかなか悩ましい問題です。
マスツーリングなどの企画においては、プランナーが上手いと、休憩すべきタイミングに、ちょうどよく立ち寄りスポットや目的地を配置して、ライディングと走らずに過ごす時間とのバランスを取っています。
身体ががちがちに固まるまで連続で走ることもせず、適度に高速やワインディングを織り交ぜ、景勝地やおいしいご飯を入れて、家に着くと心地よい疲労がじわっと残っている…こんなのが理想的な楽しいツーリングでしょう。

しかし、弾丸ツーリングはそうは行きません。
弾丸ツーリングは、ツーリングの中でも貧しく、あまり上品なものではないことをはじめから知っておかなくてはなりません。
そもそも遠くまで一気に走って一気に帰ってくるだけが弾丸なので、途中は急いで通過していくだけになる。これがひとまずまずい。
そして距離に対して時間が短いので、休みが少なく、比較的高速で走り続けることになる。
これがさらにまずい。
さらに、こうして走るだけのツーリングなので、精神の高揚感や緊張感が保ちにくく、後半になるほど、注意力が散漫になりやすい。
ああ、まずい…。
さらに、連続して長時間バイクライディングを続けることは、身体にとっても非常によろしくない。
もう、やめないか…。

…という感じです。
弾丸ツーリングではそうした心身の疲労のリスクが通常のツーリングとは少し質が違うので、休憩のとり方にも弾丸独特の配慮が必要となります。

以下はあくまで最近の私(樹生)の休憩のとり方です。これが正しいと言うわけではないですし、体力、走るペース、乗っているマシンなどによって適切な休憩方法は違いますので、あくまで個人のやり方としてお読みください。



1 1時間走ったら10分休憩する。

若い頃は、体力に物を言わせて、タンクが空になるまで走り続け、ガソリンスタンドで給油し、トイレを借りて、そのまま次に給油するまで走り続ける…みたいなツーリングもありましたが、50代になると、それは僕の場合無理です。
車の運転についてはよく本や雑誌で「2時間に1度は休憩」しろとか書いてあります。
僕はバイクの場合、1時間に一度は休憩を入れるように心がけています。
長くても、1時間半以上は連続で走らないようにします。
もしも、ツーリングが片道300km、高速も使って8時間以内のものなら、もう少し休憩を長いスパンでとってもいいかもしれません。
しかし、僕の場合、そのペースでは帰り道のどこかで肩が凝って凝ってもう走るのがつらいくらいになってしまうかもしれません。また。後半、腰痛が出るかもしれません。

ツーリング中に体のどこかが痛くなってきたら、よほどの大休憩をとらない限り、その痛みが軽くなることはありません。時間の経過、ツーリングの進行とともに、痛みは増す一方で、決してなくなることも軽くなることもないのです。

つまり、ツーリングにおいては、痛みをいかに改善するか、軽減するかではなく、いかに痛みを発生させないか、または痛みの発生を遅らせることができるか、が勝負なのです。

疲れや痛みを感じて、身体が休憩を欲してから休憩をしたのでは遅い。
その前に、短い休憩を取って、痛みの発生以前のコンディションをキープしなくてはなりません。

まして、弾丸ツーリングは、休憩時間以外はただひたすら先を急いでいる場合が多い。
先は長く、ツーリングの最初から、できるだけ早く距離を稼いでおきたい気持ちで走り出しています。

だからこそ、半ば強制的に休憩をとらなくてはならない。
僕の場合は、1時間以上は連続で走らないようにする。やむを得ない場合でも、90分以上の連続走行は自分に禁止する。
これが最低条件です。

では、休憩してその10分間で何をするのか。
それは次回お話します。
飛び飛びの更新に、短い記事ですみません。

2 件のコメント:

  1. この弾丸流儀もバージョン4となりましたね。これ程にシリーズ化するとは思っていませんでした。
    拝見していると、昨年行った道東ツーリングを思い出しました。一泊で戻って来た訳ですが、これも一種の弾丸でしょうか。
    ただ、あまりに過酷なスケジュールは体が持ちません。
    長距離なら高速をうまく使って消耗は避けたいですね。

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    1. いちさん、こんにちは。
      更新間隔が開いてしまい、一回の記事に掛けることができる時間も短くなってしまったので、
      結局連載になってしまっています。
      道東一泊は、距離的に言っても弾丸の範疇に入ると思います。
      まあでも、その人にとって長距離を一気に走ったという感覚があるなら
      それは弾丸ツーリングだと言っていいのではないかと思います。
      体力との戦いが、安全面からも重視されると思います。
      気をつけたいです。

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