2016年2月22日

樹生の弾丸流儀5

1時間に一回の休憩を。
それが樹生の弾丸流儀4でした。
その休憩で何をするというのか。
この休憩は2回が1セットです。
柏秀樹氏は休憩時に体の筋肉のこわばりを解くため、全身の軽いジャンプを奨めています。


ラジオ体操第2に出てくるようなやつです。
以前、前のブログでライダーの宿敵、「肩凝り」について考えたことがありました。
「ツーリングの流儀3肩凝り」「ツーリングの流儀4肩凝り続」「ツーリングの流儀5肩凝り続々」「ツーリングの流儀6肩凝り結」
ライダーの宿敵にして宿命とも言える肩凝り。
この凝りも前回書いたように、痛くなってしまっては、もう走りながら改善することはほぼ不可能です。やがて頭痛で型が回らなくなり、頭の痛みで吐き気がしたり、目が開けられなくなったこともあります。そうなると、もう走れない。
肩凝りも予防が何より大事です。




その意味でも、全身の血行をよくし、肩から首、背中をほぐしておくことは非常に重要です。
以前の記事で書いた通り、夏でも冷やさないことがまずは大切。
そして休憩時は、積極的に全身を動かして、凝りの発生するところにたまった老廃物を流してやることが大切です。

肩凝り予防にはツボの指圧的刺激よりも、筋肉を大きく動かして血行を促す方が有効。
足もむくんでいるので、全身の運動をした方がいい。
いいのは、古典的ですが、ラジオ体操です。第1でも第2でも、好きな方をやる。ラジオ体操は穏やかな運動から徐々に動きが全身的になり激しくなっていくので、そこを意識し、結構本気でしっかりやると、息がはずんで暖かくなる程度になります。
ラジオ体操後にさらに肩をぐるぐる回す運動、肩甲骨を寄せて開く運動、四股を踏む運動などをすると、かなり予防になります。
静的なストレッチも効くのでしょうが、僕の場合は、動的に、動かしながら筋肉を暖め、ほぐし、とにかく血行をよくすることが大事です。


ただし、注意点もあります。
冬の場合、汗をかいてしまうと、その汗が走行中に冷えてかえって寒く、疲労を深刻なまでに進行させてしまいます。
特に走行中に凍えないようにばっちり防寒していると、止まって歩くだけで汗が出るくらい暖かいのが最近の防寒ウェアです。
止まってすぐは寒いですが、少し体をほぐしたら、暖かいと感じる前にアウターを一枚脱いで、それから体操します。
冷やしすぎない、暖め過ぎない。
弾丸ツーリングでは、ここでミスするとアウトです。

トイレは、それほど尿意や便意がなくても、早めに済ませます。
バイクの運転をしながら尿意を我慢するのは、まず気持ちよくない。
ライディングにも集中できなく、せっかくの弾丸ツーリングを楽しめない。
集中しすぎると自分の尿意に気付かず、気が付いたときはかなり切羽詰っている…ということもあります。
トイレのいいところは、大抵の場合、洗面台と大きな鏡があることです。
そこで自分の立ち姿、顔色などをチェックします。
疲れはてきめん、顔に出ます。表情のこわばりや皮膚の質感、目の周りの筋肉や色などを見ると、自分の感覚以上に疲れが出ている時もあります。
その時は、休憩の感覚を1時間よりも短くしていきます。40分、あるいは30分に一回の休憩を強いられることもあります。でも、安全優先。疲労を危険な領域まで進行させないように、万全を期します。

水分、栄養分の補給も休憩の大事な役割です。
水筒やペットボトルを持っていたら、必ず休憩ごとに少しずつ水分を摂ります。
長時間ライディングを続け、しかも一気に長距離を走らなければならない弾丸の場合、昼食をゆっくり満腹になるまで食べることはしません。
時間がかかるだけでなく、満腹になると胃に血流が集まって反射速度や集中力が落ちるからです。また、ずっと風圧や振動に晒される車上は、消化にもあまりよくない。胃に過度な負担を掛けない方がいいので、満腹になるまで食べることはしない。
チョコやカロリ―メイトなど、軽い食事で、かつカロリーや栄養価が取れるものがいいです。
疲労予防にはクエン酸をふくむレモンや梅干しなども効きます。

水分は喉が渇く前に少しずつ。
固形物(食物)は、お腹がすくかどうか、というくらいで、満腹にならない程度に、休憩2回に一回くらいのペースで摂っていきます。

ただし、この、トイレ、体操、水分補給、10分間の小休止を2回したら、3回目は少し長めの休憩にします。20分、長ければ30分くらい。
ゆっくり、入念に体操をし、少し歩いたり、座ってくつろいだりし、好きな食べ物があったら、腹に答えない程度なら食べたりします。
一度リセット。
しかし、完全に気持ちを切らないようにしながら、意識して入念にからだ、視神経を休め次のサイクルに入ります。

弾丸ツーリングは貧しいツーリング。

この計画的で入念な休憩計画を基本は守るように心がけ、ひたすら目的地を目指して、もっとも安全で効率的で早い(「速いで」はない)到着をめざし、そこにツーリングを集約して行きます。


つづく。

10 件のコメント:

  1. takaです
    私は近眼なので、眼鏡を着用しています。
    特に、ツーリングの帰路が夜になる時は、目を休ますためにも、休憩しています。

    ツーリングと休憩、意味合いがありますね。
    安全には、欠かせません。

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    1. takaさん、こんにちは。
      私もめがねです。
      近眼に乱視、最近は老眼も度が進んで、最近老眼鏡を更新(買替)しました。

      一日の走行時間が短く、余裕のあるツーリングがバイク旅としては理想的だと思うのですが、
      こと弾丸となりますと、休憩も重要な要素になると思います。
      安全は、欠かせませんね。

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  2. 肩凝りとは厄介ですね。加齢と共に体のあちこちがダメになってきます。体のメンテしましょう!
    精神のメンテは走れば何とかなるでしょうからね。
    遠くに行けず近場の弾丸ツーリングは悲しいな~。
    余裕が欲しいです!

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    1. いちさん、こんにちは。
      ついに私も、家庭や職場での筋トレ(ごくごく軽い)のようなものを始めてしまいました。
      身体のメンテもして、バイクライフを長く楽しみたいです。
      仕事の面でツーリングの実施が年々難しくなってきていますが、
      工夫して、走りに出たいと思います。

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  3. こんにちは、小五郎です。
    またまたパーツ情報です。なんと、ヤフオクにリトモさんのバックステップが出てます!以前雑誌でストーンに装着している方が居ましたので、スペシャルにも装着可能と思われますよ。後は樹生さんのご判断です・・・

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    1. 小五郎さん、こんにちは。
      貴重な情報、ありがとうございます。
      確認しました。ありますね。
      さて、考えます。
      結果は春に、御報告できればいいなと思います。
      小五郎さん、ありがとうございます。

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  4. 初めまして、弾丸ツーリングが気になる忍千乗りです。
    普段暗い夜は基本的に、走らない様にしています。
    昨年高速で八戸~下関~青森、本州縦断を往復3泊4日で走り、北海道に帰って来ました。
    夜は明るい内に宿を探して飲んでました。
    このツーリングは、弾丸ツー?たんなる長距離ツーですかね。
    初コメで失礼します。

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    1. てる坊主さん、はじめまして。
      コメントありがとうございます。
      おお!すごいですね。まさに弾丸ですね。
      そして、往復3泊4日は速い!ですね。
      しかも、連日長距離走り続けるわけで、体力も相当に要ったかと思います。
      さすがカワサキの4発は、長距離弾丸に強い!
      そしててる坊主さんのスキルと根性も、すごいのだと思います。

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  5. 弾丸ツーリング考 楽しく読みました。自分は50kmくらいごとに休憩をしながら走るのが常なので・・弾丸は一度も経験がありません。やってみたくても、もう体力的に厳しいなあ〜きっと ああ悲しい⁉︎

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    1. San-chanさん、こんにちは。ご無沙汰してます。
      弾丸ツーリングは、なんか味わうというより、ちょっと無理してみる、という感じで、
      その無理をいかに安全にするか、というトライになると思います。
      でも、自分の体力読み間違うと大変なので、なかなか厳しいですね。
      僕もかなりキビシイ現実です…。(^^;)

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