2025年1月1日

ゆきかぜ、2025に向けて(メモ1)

2025年、あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
さて、今年、13年目を迎えるゆきかぜ号、いくつかやってみたいことがあるので、メモしておこう。
これはエイプリルフールみたいなもの、元日フールというか、今年の夢というか、思い付きである。
やるやらないを別にして、書いて行こう

1 錆のメンテ

ゆきかぜも13年目、各所に次第にサビが出ていている。
一番目立つのは、リアサスのスプリング。
もともと薄いメッキのところに、スプリングだから当然その表面が常に動いているわけで、メッキには厳しい環境、この2.3年で特にサビが進行した。
写真だとあまり目立って見えないが、肉眼だとかなり目立つ。

ここの対策プランは2つ
1,錆取りをする
2、リアサスの交換
だ。

現実的には1の可能性が高い。錆取り剤を冬の間に購入し、錆を取って磨き、ワックスをかけておくことだ。
錆取り剤もいろいろあるので、ちょっと迷っている。
2、は、この際、一気に投資するというものだ。
MOTOGUZZIV7用のリプレイスサスペンションはいくつか出ているが、今のところ、僕が考えているのは、アクティブが販売するハイパープロ(オランダ)のサスペンション。

ハイパープロは名前がなんだかダメダメっぽいが、僕は前の愛車GPZ1100で使用してとてもよかったという実績がある。また、オランダの警察用オートバイのサスペンションにも採用されているように、ストリートに徹したセッティングだ。しかもアクティブが日本で日本用にセットしてから出荷する。
現在でも2013年モデルがラインアップされているのがうれしい。フロントのバネとオイル、リアのツインショックのセットで上の仕様だと162,000円(税込み178,200円)、下のリザーバータンク付きだと、202,000円(税込み222,200円)だ。

きちんとフロントフォークが、マルゾッキかKAIFAかで別セットにしているのも対応が細かい。
最大の特徴はスプリングの「コンスタントライジングレート」で、バネのピッチを無段階に変化させるというものだ。
でも写真を見る限り、フロントのバネは2段ばねに見えるが。

リプレイスの最大の効果は、性能のUPだ。
特にV7のサスは、どうもコストダウンを受けている部分のように感じられるから、ここを変えるだけもかなり乗り心地も、走りの性能もUPすると考えられる。
ただ、やってみないと分からない…というのが、こうしたカスタムのリスクなのだが、これ系でカスタムで外れたことがないので、かなり期待していいのではないかとおもう。
デメリットは、そこだけ見た目が新しくなり、全体の中で浮いてしまう点だ。
これは年齢を重ねたバイクならではだと思うが、フロントはフォーク内部だけだから変わらないものの、リアはいきなり黒のサスがつくとちょっと違和感があるかもしれない。

このカスタムの最大の障壁は、もちろん、予算だ。
ここはかなり厳しい。
どう考えるか、悩むことになるだろう。

2 フロントスクリーン

「素のバイク」の潔さと、機能がそのままルックスになっていることの潔さが好きで、基本ネイキッドスタイルが好みではあるのだが、一昨年、函館、恵山までの往復660㎞の日帰りツーリングで、行き帰りに高速道路を使ったら、「風で疲れる」という体験をした。
これは、40年の僕のバイクライフでも初めての「自覚経験」だった。実際には、風の影響で披露することは何歳でも、いつでも起きていたはずなのだが、今まで気にならなかったのだ。
また、昨年(2024年)のように、高速を使用したのが数回のみで、しかも長い距離(150㎞)を一気乗りしたのが朝だけ、というシチュエーションでは、風による疲れは自覚しなかった。
下道のツーリングでは、風の疲労は一度も自覚したことがない。
北海道の下道が郊外にいくと、80㎞/h、90㎞/hで流れているとしてもだ。
だが、この先、体力が衰えてくる中で距離を稼ぐツーリングをしていくとなると、風による疲労を防ぐことは必要になってくるだろう。
そこで、考えているのが、フロントにスクリーンをつけることだ。

モトグッチ V7 MarkⅠ/Ⅱ スクリーン Series3 ダークスモーク DART ¥23,001
商品としてはこんな感じのもので、取り付けはヘッドライトホルダーのところにステーを共締めするようだ。
HPの商品説明には以下のようにある。
スクリーンは高耐衝撃ポリカーボネート製、射出成型。
DART FLYSCREEN社独自のDartec IIハードコーティングを施してあり、ガラスのような硬さと耐摩耗性を兼ね備えています。

マウントブラケットはCNC加工。
錆などの耐候に強いブラックパウダーコート仕上げ。
ブラケットが目立たないデザイン。

サイズ:幅275mm x 高さ275mm。
ヘッドライト上部からスクリーン上部までの長さ:240mm
厚さ4mm

ゆきかぜのフロント周り、メーターハウジングまわりは下のようになっている。


メーターの間から風は抜けることができるし、運動性の妨げにはなっていないと思うのだが、メーターハウスの底のくぼみの部分などに「圧力だまり」ができているかもしれない。(気にし過ぎなのはわかっている。現に問題は感じていない)


この、ライトとメーターハウジングの部分に斜めに小さなスクリーンをつけることで、空気の流れを滑らかにし、かつ、上にはね上げることができるのではないか。
スクリーンの高さがメーターの高さからあまり高くは出ないことはわかっているが、
秋に試乗したBMWG310GSの小さなスクリーンによる胴体への防風効果を体験した身としては、疲労軽減にはこれくらいでいいような気がしている。
ただし、腕への風に対しては効果は望めないだろう。

この程度なら、素のバイクとしてのゆきかぜの外観をそれほどは崩さず、適度な防風効果と空力的に整流効果を望めるのではないだろうか。

懸念事項は風切り音である。
MOTOGUZZIV850TTに試乗した時に、風切り音が結構していたのに驚いた経験がある。
音というのは、これも疲労の原因としては実は大きい。

だめだったら外せばいいだけなのだが、失敗した際に2万円を授業料としてあっさり諦められるかというと、心理的経済状況としては少しきつい。
ペットボトルの飲み物代を浮かすために、いちど買ったペットボトルがカラになったら水道水を入れて一日もたせたり、ボールペンはできるだけ本体を買い足さずに替え芯を購入している生活をしている状況だから、踏み切れるかは、難しいところだ。

さて、次回はこの続きを書いてみたい。
夢はひろがる。

4 件のコメント:

  1. 樹生さま
    初めまして。
    あけましておめでとうございます。
    ブログやYoutube動画を楽しみに拝見させていただいております。
    GUZZIは大昔にルマン1000を乗っておりました。高速だけは楽しい手ごわいバイクだったことを覚えております。
    今は125㏄に乗っておりますが、またGUZZIに乗ってみたくなりました。
    よろしければご意見いただければ幸いなのですが、初代V7と現行V7の違いについて、乗っているときに感じるサイズ感、重量感に差を感じるか。また、乗っているときのちょっとした操作に対するバイクの反応の機敏さ、素直さに差を感じるか、について所感いただけましたらうれしいです。
    いわゆる乗せられている感だったり、バイクが勝手にうまいことやってくれる感が嫌で、どんどんバイクの排気量や性能が上がっていくとそうなりがちなのかなとも思い、最新V7にするか、旧V7を中古で探すのかどっちかなあ、と考えています。
    ちなみに私、栃木在住のヘタレライダーでして、近所の山の中を安全な速度で頑張って走るのが楽しみなレベルです。
    旧モデルとなりますと試乗もままなりませんで、不躾ではございますが質問させていただきました。
    もしよろしければ所感をいただけましたら幸いです。
    では、今年もご安全に。

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    1. 匿名様、明けましておめでとうございます。ブログや動画、お読みいただき、ご視聴いただき、ありがとうございます。

      さて、現行V7と旧V7の違いについてですが、現行V7は2023年10月に試乗しただけですので、その経験を踏まえてのお答えになります。

      まず、現行のV7ストーン(850㏄)ですが、
      動画の方で上げたことが印象の殆どですが、排気量が上がり、リヤのタイヤサイズも130から150に上がって、安定感は増しています。
      パワーも上がっていますが、力感を感じながらもパワーがあり過ぎるわけではないのでコントロールする醍醐味はしっかりあります。
      ポジションはかなり「安楽」へ振った感じです。日常域において、景色を見ながらゆったり流すことが本領で、しかし、鞭を当てれば、しっかりスポーツマインドに答える…というのが基本性格と言えるでしょうか。
      乗せられている感は、国産の大きなバイクに比べれば小さいと思います。
      私のV7がもしも壊れて、今すぐにバイクを買うとしたら、現行V7にするかなと思います。中古は個体差が大きくて外れを引いてしまったら大変なので…。それで、ステップとハンドルバーを換えて自分の体に合わせて乗るかなと思います。

      私のV7、2013年モデルは、車名からクラシックが取れた1型です。
      V7ⅡからはABSもトラクションコントロールもついて、ギヤも6速になりますが、私のは5速です。運動性に関して言えば、その切れ味は一番いいのではないかと思っています。(ただし、V7Ⅱ、Ⅲには乗ったことがないので、聞いた話の範囲です。)車重もガソリン満タンのフル装備で198㎏、車検証の表示は190kgと、一番軽く、アクセルワークに対するエンジン、車体の反応のリニアさに毎回うれしくなってしまいます。最高馬力50psは、細かいワインディングでは頑張るとちょうどいい感じです。60Nmのトルクがあるので、きつい登りのワインディングでもパワー不足は感じません。高速バトルでもしない限り、パワー不足を感じることはないと思います。

      現行と旧型の比較ですが、機敏さ、ハンドリングの精緻さでは、私の2013年型に軍配が上がると思います。ただ、私のV7はタイヤの空気圧やサスセッティング(といってもリアのプリロードのみ)にハンドリングがかなり影響を受けます。と言ってもすぐ破綻するわけではないので、好みのハンドリングに仕上げていく楽しさはあると思います。

      客観的に言えば、V7同士の比較なら総合的には圧倒的に現行モデルがおすすめです。
      しかし、2013年型に12年乗ってきた身としては、自分のV7の方がハンドリングの切れ味に優位性を感じ、ここを譲る気はないので、買い替えようと気は全く起きていません。

      …というところですが、いかがでしょう。
      あくまでも個人的な感想ですが、少しでも参考になれば幸いです。

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  2. 樹生さま
    唐突かつ不躾な質問にも関わらず、とてもご丁寧なご回答をいただきまして本当にありがとうございます。
    現行V7新車、V7Ⅲの上物を探す、の二択で悩み続けています。やはりあんまり古い車両は不安ですので。
    ご回答いただきました内容を何度も熟読し、動画も何度も見返し、させていただいております。
    樹生さまのご回答にも書いていただいておりますが、良いもの、は新型なのでしょうね。しかしながら心に響くのはどちらなのか?は人によって違うのでしょうね。私には旧型のほうがハンドリングの切れ味あり、というご意見はかなり刺さりました。
    旧型の上物を探す方針で行こうと思いました。
    大変参考になるご意見をいただきまして本当にありがとうございました。
    今後もブログ、Youtubeともに楽しみにしています。
    寒い毎日ですが、お体にお気をつけて元気に更新してください。
    楽しみにしています。

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  3. 匿名さま
    ありがとうございます。ブログ、動画とも、ご意見やご質問がありましたら、またお寄せください。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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