仕事もまた忙しい時期に入った。8月の4日まで、丸1日休める日はない。
本当にやれやれだ。
さて、
僕はブログをやる以外、ほとんどネットは見ないし、利用もしない。
しかし、この間、たまたまV7、V7クラシック関連のブログなどを見てみて、複数の記事でV7の「リヤが硬い」、「バネレートが高い」、などの意見を見た。
確かに僕の「ゆきかぜ」号では、リヤサスの貧弱さというか、「安さ」は感じていた。
路面のちょっとした段差や凸凹などの吸収性が低く、どうもバタバタする感じなのだ。
シャフトドライブゆえのバネ下の重さや、構造上のアンチスクワットからくるツッパリ感のせいか、単にリヤショックにコストがかかっていないせいだと、僕は思っていた。
乗っていて、少しの乗り心地の悪さ、路面追従性の少しの悪さは感じるものの、バネが硬いとは思っていなかったのである。
しかし、どうもV7のリヤは固い、と思っている人が多いらしい。
そういえば、僕のV7はリヤサスのバネは単一のレートでなく、2段レートになっているが、V7クラシックの時は単バネだったように思う。
ちょっと以前の画像を見てみたのだが、
確かにサスの下部がダブルナットになっているクラシックのスプリングは、シングルレートである。
一方、「ゆきかぜ」はダブルレートだと思うのだが、バネの下の方がピッチが細かくなっている。
横からみた写真でもそれは読み取れる。
一方、V7スペシャルの、日本に来る前に発表された欧州版の早い時期の写真を見ると、エンジンは新しくなっているが、リヤのバネはシングルレートである。サスの下も部分もダブルナットだ。
さて、そして最近でも雑誌に見かけることも多いV7スペシャルの写真を見ると、リヤはダブルレートだ。そしてナットはシングル。
モトグッチはこの車体にしてからリヤサスの変更を行ったらしい。
おそらく乗り心地の固さについての指摘が多かったためだろう。
欧州のモデルは、特にアナウンスをしないで細かいところをちょくちょく直してくると聞くが、これもそうした「改善」の一環なのかもしれない。
だが、ちょっと解せないのは、確かに足はバタバタするし、ギャップで少々撥ねたりもするように思うが、それはバネが固いからではなく、減衰装置が安いからではないか…と僕には思えたことだ。
V7の足そのものは固いとは思わなかった。
固くで縮まないから撥ねるのではなく、伸びる方向にしなやかにすっと伸びてくれないために路面追従が遅れて結果的に撥ねているのではないかと思っていた。
リヤの二段バネ化は初期の動きを多くして固さを感じないようにしたものだと思うから、その恩恵で固く感じなくなったのかもしれないが、伸び側の減衰の問題ではないか…という感覚は、まだ消えない。
V7の「取扱書」には、サスも馴らしが必要と書いてある。
初期の固さが取れると、乗り心地も改善されるのかもしれない。
また、リヤが硬いと書いてあった記事の一つにはフロントサスが柔らかすぎるというような趣旨のことも書いてあったように思う。
ブレ―キングでフロントが入りすぎてフルブレーキができないというのだ。
これも驚いた。
僕はまだ本当のフルブレーキを試していないが、少々きつめの減速は何回も行っている。
その時に、フロントが入りすぎる感覚は一度も味わっていないからだ。
もしかしたら、フロントも内部が変更になったのか?
V7のブレーキはフロントシングルだが、今のところ、制動力の不足は感じたことがない。
ブレンボのブレーキシステムは、初心者をターゲットにしたこのモデルにふさわしく、初期からガツン!!と効くセッティングではなく、強いブレーキングには相応にレバーを引きこむことを要求する設定だ。しかし、扱いやすい。力を込めただけ、きちんと比例して制動力が高まるから、安心してかけることができる。
最近のSSは前輪の受け持つ荷重が増え、停止状態でも50パーセントを超える例もある。それに強烈なタイヤのグリップと高剛性のフレームで、掛け方を雑にしなければ、スリップする前に後輪が浮き上がってくるほどの制動力を発揮する。
対してV7スペシャルは後輪の荷重が大きく、フロントフォーク径も40φ、フォーククランプ部も華奢でフレームもしなやかだ。ブレーキングには後輪も同時に使うのがどうもこの車体の本来の姿だ。
GPZ1100の時はあまりコントーラブルでない後輪ブブレーキを併用するよりも、ハードブレーキの時は前輪だけに集中する方が有効だった。(ゆるいブレーキングの時は後輪も姿勢制御に使えた。)
しかし、V7は後輪もブレーキングに使うようだ。
これも本当のフルブレーキをしていないから断定できないが、おそらくはかなり広範囲で後輪ブレーキを積極的にコントロールした方が楽しく、安全な車体になっているようだ。
もう2か月になろうというのに、まだまだまだまだV7の「感じ」がつかみきれていない。
しかし、乗る度に発見がある。
パンク(?)を直してもらったら、2000kmまで、高回転域の馴らしもして、
車体の理解も、進めておきたい。
休みはないが、少しの隙間時間を見つけて、安全第一で、体を慣らしていきたいと思う。
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