2013年10月12日

虹と天気雨。


昨夜は風と雨の音が激しかった。
朝、早くに目が覚めて、しばらく仕事をし、朝食時に外を見ると、虹が出ていた。



朝日に輝く虹は、くっきりしたアーチの外側にもう一つ、薄くかかっていた。
空はくっくり晴れているのに、時折雨が屋根をたたく。

今日は昼からまた出勤だ。
昨日まで出張だったのだが、週末も容赦ない。
朝のうちに、少しだけ走りたい。


天気雨の中を走り出した。
先週の風邪も抜けきっていないので、ほんの少しのバイク散歩だ。

雨の中、小さな峠を二つ越え、札幌市南区の住宅街へやってきた。
札幌は、気の早い木々は紅葉を始めているが、大半はこれから。
来週あたりからがピークだろうか。

急坂の途中にある公園の前でバイクを停めた。我が家の前にも勝るとも劣らない急坂だ。

ここでは雨がやみ、太陽の光がまぶしく、あたたかい。


公園内を散策すると、大きな栗の木があった。
大きいとは言っても、樹齢100年には届いていないと思われるが、枝を広げてかなりのサイズだ。
栗の木陰には木製のベンチとテーブル。キャンプ場でよく見かけるヤツだ。
「おおきなくりのきのしたで…」と、童謡の一節が浮かぶ。
足元には栗のイガがたくさん落ちていた。どれもからっぽだったのは、近所の人や動物がみんな取って行ったのだろう。




バイクに戻る。
雨粒のついたタンク。
晴れて光を浴びた地面の景色を反射していた。


雲は固まって、強い西風に運ばれて、次々とやってきては通り過ぎる。
雲の下では雨が降り、その他は、きれいに晴れている。
「きつねのよめいり」の雨みたいだ。
あれも、ススキの揺れる、秋の里で、よく出会うものだった。
そういう季節なんだ。



南の方角は晴れている。東を見ても、晴れていた。
でも、今日は戻らなくちゃ。
自由な時間は、もう終わる。
帰って、早めの昼食を摂ったら準備をして出勤だ。

家に向かう途中、また雨に打たれた。
雨の中、市街地を走る。
合羽もない。
久しぶりだと、それですら、楽しい。
バイクで走っていると、いるべき場所に帰ってきたみたいな感じがする。
それはまずいだろう。
一人で苦笑いしながら、濡れて帰ってきた。

4 件のコメント:

  1. おはようございます。
    体調を無理せざれないご多忙。
    なんとかのりきってと思っています。
    そんな中 渇きをいやすように走ってこられるいところが
    ほんまにバイク好きなんや~と思いました。

    3連休ワタシも乗るぞ~いくぞ~と楽しみにしていましたが、
    土曜日は身体の疲れが重くてとてもむり、
    今日は寒そうだし仕事もあるしで仕事日にして
    月曜走るぞと思ってます。

    OHV750 Vツインの心揺れる走り。
    グッチはグッチオーナーだけの集まりもあり
    永く乗る人が多く、それだけ惹きつけてやまない魅力が
    あるんだなあと思いました。

    ワタシも国産ですが650OHVツインを所有して
    はじめてわかることがたくさんありました。

    「性能と制御の自分なりの黄金比」を探求する
    永遠の楽しみはそのままに、
    それとはまったく別の「味わい」があることを
    教えてくれます。
    バイクはほんとうに不思議な乗り物です。

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    1. kaoriさん、こんにちは。
      今年は本当にしんどいです。

      OHVツイン、僕も初めてでした。今までは2stか、カムが上にあるOHC(又はDOHC)ばかりで。
      棒がタペットを押しているんですから、ノイズも大きめ、回転は低めになりますよね。
      ゆきかぜ号は2000rpm以下だと、マフラーの先からポコポコとやかんのお湯が沸いたみたいな音もするんです。
      なんだか、今までのバイクとは違いますが、「等身大」な感じがして、使いこなし、乗りこなして、いい相棒になっていければと思います。

      明日は私は一日仕事です。
      kaoriさんは走るんですね。どうぞ気を付けて楽しんできてください。


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  2. 共感します。

    バイクに乗ると、「還ってきた」と思います。

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    1. tkjさん、こんにちは。

      CBR1000RRで10万キロのtkjさん。
      ふつう、SSで10万キロは走りません。
      本当に走るの好きなんですね。

      「いるべき場所に帰ってきた感覚」

      家庭や、職場の仲間や、趣味の仲間とともの場所ではなくて、
      空の下、バイクで路上を走っているときだけに感じる、この「帰ってきた」感。

      いろんな人には申し訳ないのですが、僕はライダーなんだなあ…と、しみじみと、感じます。
      (もちろん、それは僕の一面に過ぎないのですが…。)

      tkjさんも、そんな孤独な仲間の一人なのかなあ…と、思います。

      ライダーって、きっと、バイクに出会わなくても、そんな在り方の人間なんだろうと、思います。
      バイクに出会ったら、それはもう、走らずにはいられない、そういう、自分でもどうしようもないあり方だと思っています。

      これからも走りましょう、ご同輩。互いに、無事故で。

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