2014年9月28日

9月の空補遺4


「9月の空」、本編に載せきれなった写真からピックアップする「補遺」シリーズ、第4回。
これで最終回です。
帰路、占冠から東千歳、長沼まで。





占冠村。
昔、この道はすんごい悪路だった。
今や快適快走ロード。





彩の畑は、美瑛、富良野だけが専売特許ではない。
連作障害を防ぐため、三圃制など、工夫をする畑作地帯ではよく見られる。
北海道は明治以降、農地が国家プロジェクトとして入植した「開拓民」により、大規模開発されたため、アメリカ式の農業が広がった。
「日本的」田園風景とは少し違った風景が広がるのは、地形と、歴史と、両方の影響である。


北海道では非常によく牧場や牛を見かける。
また、野生のシカやキツネにもよく遭遇する。
交通事故に気をつけ、キタキツネなどは決して餌を与えたりしないように、できるだけ刺激せずにやりすごしたい。
彼らは「観光施設」ではない。
彼らには彼らの、命があり、生きる世界がある。
我々に人間の生活があるように。



「9月の空」と名付けた今回のツーリング、本当にさまざまな空の表情に出会った。
雨からスタートし、晴れ、曇り、また晴れと、いろんな空の下を走った。

旅の最後、長沼町の広域農道では、秋のこの季節にしか見られない、
晴れ、曇り、雨、すべての表情が揃ったような、不思議な空が前方に広がった。
この道の向こう、地平線の向こうに僕の街がある。
















「9月の空」補遺、完。

2 件のコメント:

  1. 様々な空の写真いいですね~。樹生さんの写真は空が大きくて
    北海道らしい雄大さを感じます。1枚目の占冠の空は、夏って感じ
    でしょうか。これが9月の初めで、今は空の色が薄くなりました。
    過ぎてみれば夏はやっぱり良かったな~と思います。

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    1. いちさん、こんにちは。
      私の写真って、地平線の位置がやたら低いものが多くて、空ばっかり写ってる感じなんです。
      空の下を走ってる、という意識がどこかにあるからかもしれません。
      でもそれって北海道に来てから、その意識が大きくなってきたような気がします。
      北海道って、やっぱり本州以南と比べて、空が広いです。
      あのツーリング以来、ゆきかぜ号には殆ど乗れていない状態で、実質一日も休みのない日々が続いています。
      秋の終わりまでに、もう一回ツーリングに行きたいものだと、思っています。

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