2019年3月29日

秋田、早春2 レンタカー「デミオ」


今回の秋田行きでレンタルしたのはデミオ。
春分の日を過ぎたというのに、秋田は雪が降り、路面もところにより、雪面。
いつもはスバルインプレッサに乗っている私。
このデミオはスタッドレスタイヤを履いていて、雪道もOKな仕様だった。

雪国秋田だけあって、スタッドレスタイヤはオプション料金なし、…というよりも最初から料金に入っているというべきか。
冬期間の積雪地方でスタッドレスタイヤを履かずに走るのは危険を通り越して不可能。

デミオはマツダのコンパクトカーだが、今回も安全、快適にドライブできた。


コンパクトカーというだけあって、車体はコンパクトで、特に前後に短いのがありがたい。
今回写真を撮り忘れたが、それでもリヤのトランクは深さがあり、荷物の収納は余裕でできた。
また、パーキンソン病の母を乗せて走ったが、乗り降りも難しくなかった。
確かに、街中の買い物ユースに徹底した軽自動車に比べれば、乗り降り、荷物の積載性ともに敵わない。それは圧倒的に軽自動車の勝ちなのである。
しかし、走行そのものにかんしては、これも別次元でデミオの勝ちなのであった。


もちろん、デミオを軽自動車と比較すること自体が間違っているのも分かる。
例えば、以前レンタルしたフィットや、ヴィッツと比べるとどうかということだが、
最近のマツダの「BE A DRIVER」というコピーに偽りなし、という印象を持った。

まずドライビングポジションがよい。
ステアリングホイールの大きさ、径の太さも、ほどよく、各ペダルが自然にあるべき位置にある。当たり前のようだが、わずか数cm、数㎜でも、走りながら慣れなければならない車と、座った瞬間にぴたっと決まる車の違いは大きい。
私の感覚では、ホンダやトヨタよりもこのデミオがぴたっと来た。
(もちろん、人によって違うと思う)


また、各操作系の節度がいい。
遊びが大きすぎず、入力に対してリニアに効いてくれる感じがして安心、信頼できる。
パワステは相当にアシストしてくれていて、実際は軽いのだが、きちんと節度感があり、切り方に応じてきちんとリニアに重さを返してくれるところは、相当に作り込んでいると感じさせられた。
ブレーキも微小な利かせ方からかなりのハードブレーキングまで無段階にこれも踏力に応じて変わってくれ、ストロークもきちんとしながらの変化なので変に疲れることもない。
アクセルペダルの動きも同様である。


さらには、走っていて、レンタルしてすぐに四隅のタイヤがどこを通っているか、感じやすかった。
また、借りだした日は雪が降っていて、雪面で相当に滑りやすかったのだが、その雪面でのコントロール性で言えば、速度を落としていれば自然で扱いやすくわかりやすかった。
しかし、速度を上げてくると(上げなくてよいし、上げてはいけない!)、インプレッサにくらべ、動きに<お釣り>がくる感じがした。

あまり条件の悪いところでの無茶、無理は利かない車のように思えた。
それでいいのである。

それが登りでも下りでも、道幅が広くても狭くても、「良識的な」ペースの下では、デミオは足もしなやかで乗り心地もよく、ドライバーの意志に分かりやすく、素早く、的確に反応して、気持ちよく応えてくれた。
非常に気持ちいい。
ブラインドコーナーの奥で車線が2車線から1車線に減っていたなんて時でも、変にアンダーにならずに、全体として沈み込むように減速し、それからインへと回頭しようとすると、フロントタイヤの少しねじれる感覚と合わせて、しなやかにインへと向きを変える。
ABSのお世話になるほど飛ばしていない状態では、本当にコントローラブルだと思う。


普通にゆっくり田舎道を走るだけでも、車を「走らせている」という楽しさがある。
昨今の自動運転には決してもたらしえない幸せな感覚だ。

なお、このレンタカーにはセンターラインを踏んだり、路肩の白線を踏んだりすると、音で知らせる仕掛けがついていた。
うっかりや居眠りでふらつくようなときに、この装備は非常に有効だと思った。
同時に、それくらい「有効な」音なので、敢えて踏んだ時にも当然鳴って、少しうるさく感じる。主導でオフにすればいいのだろうが、なんかしゃくである。
ONのまま、この音を鳴らさせずに、よりよいラインを構築してやる……、なんて知的ゲームに使えば、この音もなかなかいいものなのかもしれない。

好きか、と言われれば嫌いなのだが、安全のための「おせっかい」も「あり」の時代にもうとっくに入っていたんだよなあ…と改めて思ったのだった。


以前見た連続死亡事故ゼロの記録は、7340日までその表示が増えていた。
今のところ。8000日を目標としているらしい。どうか、その願いが叶いますように。


今日(3月29日)も医者に行ってきた。
秋田へ行ってきた3月23日~25日も、疲れが溜まってかなりひどい状態だったのだが、デミオのおかげで、車の運転は危険もなく、運転しているときは気分もシャキッと覚醒し、楽しくドライブできた。
これって、とっても素敵なことだと思うし、「安全」にも大きく関与しているように思う。

北海道に住み、タクシーが登れないこともある急坂に住んでいる私には、今のところ、スバルの四駆がベストというか、唯一の選択肢だ。

しかし、今回デミオのバランスのよさにはかなり感動した。
インプレッサよりも一段低い速度、荷重域で、デミオは実によかった。その分野では総合ではインプレッサよりも上を行くと思った。

では乗り換えたいかと聞かれれば、今それはない、寒冷地の悪条件下の運転では、スバルの圧倒的な安心感は他と比べ難い。しかも、11月~5月頭までスタッドレスを履かねばならない土地柄では、決して過剰装備とは言えないだろう。
重いボディ、思い操作系でも、あの安心、安定感は、スバルならではものだ。
腕のない僕だからこそ、スバルの安定性はありがたい。

デミオのすばらしさと、ひるがえってインプレッサの良さを認識した、今回の秋田でのレンタカードライブだった。

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