2020年1月4日

夏空の日(2019年8月)のツーリングを動画に。

2019年8月13日、
日帰りで札幌から十勝、ナイタイ高原、糠平温泉郷から幌鹿峠、金山湖と巡って帰ってきたツーリング、「夏空の日」。
その一部を動画でYouTubeにUPしました。

 ☆ 北海道(札幌ー十勝)弾丸ツーリング【1】 樹海ロード

 ☆ 北海道(札幌ー十勝)弾丸ツーリング【2】 日勝峠


対応している本ブログの記事は、

 ◇ 夏空の日(1)札幌-日勝峠

 ◇ 夏空の日(2)十勝平野

です。




自分でも思うのは、確かに同じツーリングでありながら、写真と文章のブログと、動画と音楽のYouTubeでは、だいぶ違うなあ…ということでした。

昨年から始めた動画撮影。
と言っても、ソニーのアクションカムを買って、付けて回して走っただけなんですが、
YouTubeに上げるとなると、長さとか、うるさいノイズを目立たなくさせるためのBGMとか、いろいろ編集が必要で、編集のノウハウで全く違うものになってしまうということに気づきました。
超初心者というか、子どもの育児でも一回もビデオカメラを回したことのない私には、生まれて初めての動画撮影と編集。

それにしても、動画作りは、ただ撮影すればいいというものではなくて、撮影の前から後から、とにかく考えること、やることがとても多いことに気づきました。
そう、〈自然〉に見える動画ほど、手が入っている。
慎重に、何度も検討し、直し、加工して出している。
そのことがおぼろげながらわかっただけでも、手を出したかいはあったかもしれません。

純粋にツーリングすることと、写真を撮って文章を添えて記事にすることとは、違う。
つながっているけれど、相互的に深まっていく可能性はあるけれど、同じ行為ではない。

でも、写真を撮り、ブログに載せることを繰り返し、それが毎回の習慣になってくると、ツーリングそのものがそうしたものとして次第に組み直されて、それが自然であるかのようになっていく。

おそらく、動画もそういう一側面があるのかと思います。
しかし、動画は、モーションが入るので、写真よりも〈演出〉や〈編集〉の要素が大きくなる。
ありていに言えば、「つくりもの」感が増していくことになる。

これは、写真+文章のブログのように、慣れていけば自然になるものなのか、
それとも、どこまでも意識的な「表現活動」がメインになってくるのか。

写真にしてもそうなのですが、
旅行写真と、撮影旅行とは、旅の空気が違う。
動画になると、それがますます大きくなるように思います。

でも、動画でしか表現できないものもある。

もちろん、動画全盛の今だからこそ、写真でしか表現できないものも際立つ。

文章もそうだと思います。

モーターサイクルライディング。
僕がこよなく愛し続けている趣味。
たぶん一生の趣味となるはずです。

僕が走り始めた1980年代と、現在、2020年とでは、
バイクに関する社会的な印象も、ライダーのあり方も、ツーリングの楽しみ方も、
変わってきているように思います。
それはそうでしょう。
道路環境が変わり、免許制度が変わり、マシンが変わり、スマホ時代・SNS時代になり、
超管理社会、監視社会になった。

そんな中、僕がこの20年くらい感じているのは、
僕のライディングフィール、僕のバイクライフの喜びや、心の震え、
バイクへの渇望、
そんなものを、ぴたっと表現してくれるものがなくなったということでした。

かつてのライダースクラブ、かつてのアウトライダー。
憧れ、うなずき、「そうだ」と心で叫んだ、そういうメディアが、なくなってしまった。

それは、ただの僕のノスタルジアなのかもしれない。
失われた80年代、自分の若い時をただ懐かしんでいるだけなのかもしれない。

でも…。

と僕は思うのです。
僕はまだ生きて、そして走っている。
この気持ちを、どうかして、伝えられないものか。

僕のブログの文章も、写真も、僕のこの感覚を、十全には表現できていない。
いや、写真はいつも見て、「ああ!写せていない、あの風景、あの空気を」とがっかりするし、
文章は、「いや、そんなことがいいたかったんじゃないんだ」と、やきもきする。

動画は、それ以前で、「ん?これは、何だろう……はて?」というところなのです。

それでも、この感覚を、伝えたい気持ち、残したい気持ちは、
僕の中に、確かにあるのです。

先輩から引継ぎ、仲間と育ててきた「ライダー」としてのあり方。
バイクで風景の中を走る歓び。切なさ、寂しさ。幸福感。

たかが趣味であり、たかが遊びではあるけれど、僕にとっては、とても大切なもの。
生きる上で欠かせざるもの。

才能も、金も、時間も、かけることのできる労力も、限られているけれど、
やっぱり、チャレンジしていきたいと、思うのでした。

もちろん、優先順位は、自分、健康、家庭、仲間、仕事、ときて、その次なんですが、
これは年の功、爺さんにしかできない「ゆっくり」ペースで、ちょっとずつ、やっていければと思っています。

☆ 北海道(札幌ー十勝)弾丸ツーリング【1】 樹海ロード

では、ずっとしゃべっています。「モトグログ」的スタイルになりました。

☆ 北海道(札幌ー十勝)弾丸ツーリング【2】 日勝峠

では、少しおしゃべりが減っています。

次回、十勝平野、次々回、ナイタイ高原 では、さらにしゃべらなくなっています。
これは実際にアクションカムを回している時にしゃべったかどうかから来ているのですが、自分の動画スタイルで何がしっくりくるのか、考える素材となったような気がします。

春までの間、シーズンの用意をしながら、動画素材を眺めつつ、自分のスタイルを柔軟に考えていこうと思っています。

4 件のコメント:

  1. 遅ればせながらあけましておめでとうございます。
    動画拝見しました。
    樹生さんの声は聞き取りやすいですね。
    それに、こんなことを言っては失礼かもしれませんが、声若いですね(笑)
    樹海ロードのおしゃべりが多い方が面白かったです^^
    「あ~前に出たかったですね~」で笑ってしまいました^^

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    1. ダンボ1号さん、
      あけましておめでとうございます。

      動画視聴いただきありがとうございます。
      動画はホントになんか手探りで右往左往という段階です。

      自分の声は、録音で聴くとやはり違和感がありますね。
      こんな声だったのか……という感じで。
      声って、恥ずかしいものですね。
      お褒めいただいて、恥ずかしいですが、とてもうれしいです。

      もう新録音はないので、これから上がる動画は全部昨シーズンに
      適当に撮ったものになるのですが、
      ぼちぼち試していきたいと思っています。

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  2. 動画拝見しました。声はどうやって録音しているのかな?しかし、イロイロ手数が掛かってますね~。これは編集作業が大変だ。
    綺麗な日勝峠の山々はイイですね!感動がおしゃべりと共に増幅される。動画は刻々と変化する風景が撮れて面白い。
    写真ブログだと文章を書くのですが、それは走行中にでは無い。実際に走って感動が口をついて出るのは一番伝わるよね。これが動画のイイ所、
    正にリアルだな~。その瞬間を表すのは写真じゃ無理。
    動画、やってみようかな(笑)

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    1. いちさん、こんにちは。
      動画見ていただき、ありがとうございます。
      動画は、ヘルメットのサイドにアクションカメラを付けて、
      そこからピンマイクをコードで引っ張って、ヘルメットの中に出しています。
      音源はそれだけで、風切り音も、話し声もエンジン音もそのままに入っています。

      カメラが斜めになったり、汚れがついてたり、なかなかうまく行きません。
      今年のシーズンは、あまり動画にこだわらないようにしながら、
      ちょっとずつ、いろいろ試してみたいと思います。

      写真と文章、動画と音声・音楽はまた違う表現ですね。
      同じツーリングでもこうも違うものになるのかと、
      自分でも思ったりしています。

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