2019/8/13 6:46 (写真はクリックで拡大できます。) |
わずか30分しか走っていないが、明るい空の下で、少し休憩しよう。
上の写真は、南南西の方角、日高山脈がずっと続いている。
同刻・同所 |
こういう畑と牧場の風景が、真っ平なところに続いているというのが、十勝の特徴だ。
本州ならこういう地形は水田になる。
冬季は-20℃はざらという寒い気候が、畑にしている。
同刻・同所 |
やや北の方へ、日高山脈が続いていく。
僕は1999年に家族と北海道へ来た。
1999年から2004年までの5年間、十勝地方に暮らしていた。
寒いけれど、とても暮らしやすい土地だった。
同刻・同所 |
自販機もない。
少し休憩したら、出発しよう。
2019/8/13 7:24 |
ああ、なんてことない写真だけど、上の写真のような防風林と畑の風景や、
こういう風景—―これは牧草地だと思う。草原だといって絶対に踏み込んではいけない。
靴底に着いた「菌」が作物を枯らす被害が、実際に起きている。
人の畑地は、公共の場所ではないのだ。
北に向かうにつれて、雲が広がってきた。
今日の天気予報では、十勝は夜の間曇ったり、雨が降ったりしても、
朝から晴れてきて、昼には32℃くらいに気温が上がってかなり暑くなるはずだった。
まだ、7時半。今から晴れてくれるだろうか。
2019/8/13 7:29 |
交通量も少なく、まっすぐで見通し通い、田園の中の道が、どこまでも続く。
2019/8/13 7:39 |
トイレや花壇、ベンチがある、駐車場スペースだ。
そこから東へ向かう道がこんな形で見える。
明治以降に原生林を切り開き、「開拓」した地域の多い北海道には、地形や川の流れなどを無視した直線道路が多い。地図上で開発計画を立てるからだ。
そこにもともと住んでいたアイヌの人たちの生活動線や森の区分などは配慮されていない。
緑の中を進む、直線路。
息を飲むことも多く、僕も何度も、何枚も写真を撮ってきたし、これからも撮るだろう。
でもそれは、近代国家日本が「北海道」を「開拓」した証でもあるのだ。
それを言い出すと、日本中、世界中の農地だって、自然の森を切り拓き、もともとあった生態系を破壊して作ったものには違いない。そうした行為なしに、人類はここまで繁栄できなかった。
どこまでも可とするか、その境界線を引くことは、本当に微妙な、繊細な問題だ。
あっさり決めつけて、他の考えを見下したり、否定したりすることを安易にしないように、気をつけなくてはならないだろう。
同刻・同所 |
今日の目論見は二つ。
どっちを先にしようか、まだ考えているのだけれど、まずは進もう。
僕にとって、十勝の田園風景は、とても心地よいものだ。
その風景の中をオートバイで走ることにも、幸せを感じる。
今はそれを噛みしめながら、さて、再び走り出そう。
(つづく)
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