2020年12月13日

PAIR SLOPE『 鹿屋島ショートメッシュグローブ』購入

 

文字通り〈心〉を〈亡〉くすような〈忙〉しさの中、精神的にも疲労とイライラが溜まって、大変よくない状況の師走になっていましたが、昨日土曜日、注文していた品が届きました。
ペアスロープの夏用メッシュグローブ、『 鹿屋島ショートメッシュグローブ』です。
なぜこれから真冬に向かう時に夏用グローブなのかといいますと、私が春夏秋冬毎日使っていたクシタニのステアグローブにとうとう穴があいて、引退となり、代わりのグローブを探していたわけです。
ステアグローブはフルシーズンのライディンググローブとして、また雪かき時や、作業などでスコップを使う時、ロープを扱う時、車の運転時と、毎日、酷使に次ぐ酷使。
本当に気に入って、役に立ってくれました。

穴が空いて引退となった時、ちょっと考えたのが、ライディンググローブとしての裾の長さ。
ステアグローブは、ミドル丈のグローブになると思いますが、上着の袖に対して、外から被せても、いろいろ操作しているうちに、被せが外れて、ウェアの中に隙間風が入ることがままありました。袖口の中にいれても、やはり操作しているうちに外れてしまうことも。

暖かい時期はいいのですが、北海道では隙間風を許容できるのは、合計3か月あるかないかです。
春・秋のライディンググローブとしては袖口がロングの方がいいのでした。
以前よりもそこが気になるようになったのは、私の加齢のせいもあるでしょう。とにかく「冷え」を徹底的に排除したくなってきたのです。

そこで、来シーズンに向けては、ロング丈のグローブを新調することにしました。
雪かき用にはホームセンターで買った安い防寒防水グローブがあるので、そちらでOK.

今、欲しいのは、車の運転用のグローブとなったのです。

真っ黒や茶色でないグレーの色も気に入っている。

私は車の運転の時もできるだけグローブをしていたいタイプ。
素手だと、手のひらの中に、妙な違和感を感じてしまうのです。
ドライビンググローブに求める性能は、まず、手に馴染むこと、同じくらい大事なのは着脱の容易さです。
本格的なドライビングをするわけではない(できません)ので、レーシングスペックはいりません。
指無しグローブは着脱に手間がかかる。
かといって軍手はハンドルが滑ってよろしくない。
適度な滑りは、やはり革がいいのです。人工皮革でもOKです。

サイズはまさに新品としてはジャストフィット。手の中、指先に少し余裕がある。

クシタニのグローブが引退してからは、ファイブのメッシュグローブを使っていたのですが、これはなかなかいいものの、手のひらの小指側にある厚手の合成ゴムのプロテクターがステアリングに当たってちょっと違和感がある。

そこで、一年中使える運転用グローブとして、夏用のショートグローブを買おう…となったのです。

ここでちょっと問題なのは、私の手のサイズ。
Lだと少し小さく、LLだと、指の余りがやや大きすぎることがある。

実はクシタニのステアグローブ、愛用してきたのはLサイズで、これはぴったりだったのですが、穴が空いてすぐに注文した同サイズのステアグローブは、はめてみると小さくて、返品するということがあったのです。
ここ数年で、手のひらが少し厚くなったようで、以前ジャストフィットだったものが合わなくなってきたのでした。

札幌のバイク用品店でいろいろはめてみたのですが、どれもなんとなくしっくりこないというか、決めてに欠くというか…。
それで今まで買ったことのないペアスロープのグローブを思い切って買ってみたのですが、これがサイズ、ぴったりでした。



通販で買ったので、試着できていません。
ペアスロープのホームページからグローブサイズの選び方を読み、自分の手のサイズを図ったら、ペアスロープのグローブの場合、LLがドンピシャのようでした。

そこで、思い切って注文してみたわけですが、着けてみるとぴったりで、ほっとすると同時にうれしくなりました。


アップの写真から、縫製がとても丁寧であることが分かります。
付けた感じもサイズはまさにいい感じです。


ライディンググローブなので、型自体が指先を少し曲げた状態を基本に作っています。
グリップを掴んだ時の「しわ」が余計になり過ぎないようになっているのです。


ハードなプロテクション機能はありませんが、手のひら、小指側など、補強すべきところは補強されています。
そして手首のベルクロの感覚が非常に上質。
これってかなり大事なんじゃないか…と、今回思いました。


鹿革なので、はじめから柔らかくしなやか。
そして、長持ちしてくれるのではないかと思います。
結婚したとき妻の母からもらった鹿川のキーホルダーは、30年毎日使い続けて今でも、破れることなく、しなやかに現役です。

このグローブの性能。
もちろん、夏のライディンググローブとしてのものも含めて、使用感を後々報告していきたいと思います。

でも、なんか、いい予感がしています。
それだけでも、うれしい買い物です。

2 件のコメント:

  1. 樹生さん、こんばんは。

    グローブ選びにはうるさい私が呼ばれた気がします。
    このグローブ、理想的な作りに見えます。
    革製品…それもグローブは縫製が困難なので、
    製作できる工房がかなり偏っていて
    その多くがなぜか四国に集中しています。

    …と余談はおいておくとして
    自分のブログでもたぶん何度か
    書いていると思うのですが、
    グローブはなんと言っても
    外縫いに限ります。
    特に指先や指部分は外縫いでないと
    自分はダメです。

    内縫いだとライディング時間が
    長くなればなるほど、
    縫い代と指の接触部分の
    スレや当たりが気になっって
    来てしまいます。
    ブレーキやクラッチ、スロットルを
    操作する繊細な指先に、
    少しでも違和感が有るのが
    とてもイヤなのです。

    そうした意味では、
    ライディングウェア…
    それもインナーほど裏返しに
    着たりしています。
    これも、縫い代や製品タグが
    身体と擦れたり接触するのが
    嫌だからです。

    それにしても、見事に
    サイズがピッタリなのが
    写真からも伝わります。
    これはお気に入りの一品に
    なりそうなのもわかります。




    これも余談ですが、特にレーシング系
    スポーツライディング向けグローブの
    プロテクター部分が大きくなり、
    様々な素材が
    使用されるようになったせいで、
    フィッテイングは悪くなりました。

    なので、自分が接客する場合は
    例えば樹生さんが鹿屋島ショートメッシュグローブの
    LLサイズが欲しいです…と来店された場合、
    店の在庫のLLサイズを全て集めます。
    そしてまずは右手から片っ端から
    試着してもらいその中から
    最もフィーリングの良い製品を
    選んでもらいます。
    次に左手も同様に片っ端から
    試着していただき、
    最もフィーリングの良い製品を
    選んでもらいます。

    つまり、予めペアになっている
    どれかを選んでもらうのでは無く、
    右手、左手で最もベストな
    組み合わせを在庫の中から
    選んで頂く方法です。

    なぜ、そんなコトをしていたかと言うと
    本来あってはいけないことなのですが、
    同じLLサイズでもどうしても
    かんせいした製品には公差が出ます。
    それは、もしかしたらミリ単位の
    僅かな差かもしれませんが、
    手や指先の感覚は鋭敏なので
    それがわかっていまうのです。

    そして左右の手は左右対称で無く
    指の長さも、甲の厚さも、
    異なっている…というのも
    もう一つの理由です。

    製品公差と人それぞれ異なる
    左右のての特徴…、
    自分もグローブ選びに
    綱に悩まされて来たので、
    たとえほんの僅かな違いや
    少しの差であっても
    よりフィット感の優れた製品を
    選んで欲しいと思ってのことです。

    ですが、当時勤めていたお店に
    見学に来た某大手メーカーの方からは
    全く評価されませんでした。
    すみません、つい愚痴まで…。

    今回、あまりに理想的なグローブを拝見して
    ついつい口が滑ってしまいました。
    使い込み、馴染んでいくのが
    本当に楽しみですね。




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    1. 迷走さん、こんにちは。
      コメントありがとうございます。
      いやまさに、ぴったりな感じです。
      迷走さんに「見事に
      サイズがピッタリなのが
      写真からも伝わります。」
      と、言っていただくと、
      なんか、とてもうれしいです。

      オール外縫いも、実にいい感じです。
      そして、型紙というのでしょうか、
      この型が、私の手の形にとても合っているようで、
      これもうれしいポイントです。

      手袋サイズの公差に関しては、以前から感じていることでした。
      同じメーカーの同じサイズの手袋でも、はめてみるとサイズ感が違う…
      というのは、よくあることでした。
      皮革はもともと生き物ですから、同じように型紙でカットしたとしても
      繊維の走り方がすべてで全部同じということはあり得ないし、
      ミシンにかけるのは職人さんなので、そこの縫い代の取り方も、一つ一つ微妙に違うのも、
      私にとっては当然のことと受け止められます。
      もちろん、その「公差」がサイズ感に支障のない程小さくまとめられていることが
      商品としては求められるのでしょうけれど、
      そう杓子定規にはいかないものでしょう。
      そして皮革製品は、購入してからも革が伸びたり縮んだりするので、
      「自分に合ったものに育てていく楽しみ」もありますね。
      昔の革靴なんで、すべからくそうだったと思います。

      迷走さんの、すべての右手、左手を別々にはめさせてくれる方法、
      最高ですね!
      いちどでも誰かの肌に触れたものは買いたくないという客には向かないかもしれませんが、
      本来、服は袖を通して、靴は足を入れてみて、手袋は手を通してみて買うもの。
      理に適った方法だと思います。
      それでジャストサイズの喜びを知ったら、リピーターも増えると思うのですが…。

      今日、車の運転に使ってみたのですが、
      とてもよかったです。
      手にしっとりきて、きゅっと握ってもステアリングがとげとげしくなることなく
      握ればきゅっとグリップし、緩めると適度に手の中で滑らせることができる。
      ここにグリップと開放との間の違和感、たとえるなら「ドン付き」がなくて、
      それだけでも、運転が非常にやりやすい。
      とてもいい買い物ができたなあと思います。
      経年変化がどうなっていくか、それも楽しみですし、
      もちろん、本来のライディンググローブとしての使用感も
      今からとても楽しみです。

      香川産のライディンググローブ、ちょっととりこになちゃたかもしれません。
      春からのロンググローブにも採用したくなりました。

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