「試乗三昧」ではあるけれど、5台乗せていただいたから「試乗五昧」。
日程的にはカワサキの2台が先なんですが、記事と動画はMOTOGUZZIの3台が先になりました。
トップバッターは、V7STONE(2023)です。
日程的にはカワサキの2台が先なんですが、記事と動画はMOTOGUZZIの3台が先になりました。
トップバッターは、V7STONE(2023)です。
試乗して、とっても面白かったのですが、動画の方でUPしましたので、重なるところは割愛します。
…というか、動画の編集、たいしたことは何もしていないのに、時間がかかるし、疲れるし…でした。
一言でいうなら、全方位、正常進化。
より扱いやすく、より能力は高く、より安定して、振り回しやすく…と、完全進化でした。
MOTOGUZZI 2023モデル 一気試乗.1『V7 STONE 』ー日常域全振りの快感マシーンー
28分の動画で、だらだらと長いですが、よろしければご覧ください。
さて、動画にいただいたコメントの中に、「最大バンク角が小さい」旨、書かれている方がいらっしゃいました。その方はスーパースポーツ車と一緒に走るとのことですので、SSと比べると、確かにバンク角は少ないでしょうけれど、私のV7はバンク角、かなり深い…というか、実用上問題ない深さだと思っていたので、…「ん?」と、ちょっと気になったんです。
で、思い出したのですが、動画の中でもステップにバンクセンサーがついた旨、話していますが、私のV7(2013)にはなくて、最初に接地するのは、左だと今は後付けの純正センタースタンド、付ける前は、サイドスタンドでした。そして右側はどこも擦らない…というバンク角の深さだったのですが、これは……と思ったのです。
調べてみると、V7は2015年のV7Ⅱへの進化の際に、ステップ位置が23㎜下がっているんです。足もしなやかになったため、動的なバンク角はV7(Ⅰ)よりも浅くなった可能性がありました。
そして、今回、850㏄のV7を見ると、シリンダーヘッドが大きくなったなあ…という印象の他は、排気管も二重になり、ガードもついてだいぶ太く見えること、そのせいか、こころなしか、最低地上高も下がっているように見えるなあ…という印象です。
さらに、ステップを見ると、
左ステップ |
右ステップ |
ステップホルダーが外側へ出ている感じで、その分、バンク角もわずかに少なくなっているのかもしれません。
いや、想像するにもっと可能性が高いのが、150㎜幅のタイヤを履くことができて、コーナリング中のグリップ力が増し、以前よりも深いバンク角で踏ん張れるようになった結果、バンク角不足を感じるようになった……のではないか、と思われました。
ちなみに、この印象的なリヤサス。
ちなみに、この印象的なリヤサス。
バネのピッチも真ん中を挟んで上下で変化しているだけでなく、巻き径も上下端が短く(細く)、真ん中が長い(太い)ように見えます。
このサスペンション、日本のカヤバ(KYB)製になっています。
乗り心地がよく、コーナリングでも後ろ下がりにならない踏ん張りを発揮して、旋回力を支える、両面性を併せ持つ足になっている…、と思いました。
そして、シートはしっかりした腰を持ちながら、ホールド感があり、柔らかすぎない絶妙な仕上がり。
バックスキン調の表皮は、シート上でお尻を滑らせることよりも、シートに体重を預けるようなリーンウィズでの確実、心地よいホールド感を出す効果を生んでいると思われました。
リヤシートも、心もち私のV7よりもクッションも厚く、座りやすそうです。
計っていませんが、前後長もちょっとだけ長くなってるかも…と思わせる仕上がりです。
タンデム走行を「おまけ」でなく考慮している、そんな設計になっていると思いました。
ヨーロッパのバイクのカタログでは、必ずと言っていいほど、二人乗りでのツーリングシーンの写真がありますね。
日本でも、タンデムも増えましたし、カップルで2台連なって走っている姿も、多く見かけるようになりました。
MOTOGUZZIやBMWは一部のモデルを除けば、タンデムツーリングを意識した販売戦略となっているようですね。
「バイク乗りは孤独……。」という時代は、かなり後ろへ去ったようです。
さて、次回は、V85TTです。
STONE試乗動画編集お疲れ様でした。
返信削除もう6回は全編観てるかなww
ワクワクされて試乗されてるのが伝わる動画でした。
クルージングも、その気になればスポーティーにも走れる万能バイクって印象です。
リアサスはスプリングの径、巻きでプログレッシブ効果を狙ってるんでしょうね。
デザインも良いし、素敵なバイクだと思います。
かっちんさん、6回も!? ありがとうございます。
返信削除V7、クラシックの2008年以来、15年も改良を積み重ねて今のモデルになってきてるんですよね。市販モデルのこういう熟成って、ヨーロッパメーカーが得意な手法のような気がします。現行V7、とっても良かったです。
最大バンク角が小さい、と動画にコメントした者です。2013モデルはもっと深く寝かせられそうですね。うらやましい…。
返信削除今のV7はフロントの剛性感もフレーム剛性感も多少ましになってそれなりに攻め込んだ走りかたもできますし、バンク自体は軽くてやりやすいので、いともあっけなくステップやマフラー(太くなったカバー)やサイドスタンド擦るのがなんとも残念です。
そんなハイペースで走るわけじゃないのですが、これまでバンク角に不自由しないバイクばっかり乗ってきたので、浅い舵角・深いバンクで曲がる癖がついてしまいました。矯正中です。
匿名さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
返信削除やはり、ペース自体は現行V7の方が速いのでしょうね。
V72013モデルについては、バイカーズステーション誌でOZAWAR&Dの小澤正樹氏が峠を飛ばして、相当に速く走っていました。そのかわり、Classic時代にあったのんびり感がなくなり、振動も角のあるものになってしまった、と当時は評されています。今回の私の試乗で感じたことは、V7Ⅰ~Ⅲから全方位パフォーマンスを大幅にUPさせつつ、性格としてはとんがったものからClassic時代のV7へ回帰したように感じました。
でも、バンク角は、減ったかもしれませんね…。全方位向上したがゆえに、一つのとんがりが薄く感じる…というのは、ヤマハのRZの進化と似たものがあるかもしれません。
私ももし新しいV7に乗ったら、どんなコーナリングを組み立てていくことになるのか、見当もつきません。
匿名さんのV7ライディングの探求、とても面白く深いテーマになりそうですね!
どうぞ、深く、充実したV7ライフを!!
ご返信ありがとうございます。そうですね、どうコーナリングを組み立てていくかは模索中です。2年乗ったのですがなかなかそこは難しい。でも楽しいですね。
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