第3弾は、新しいMOTOGUZZIの旗艦 V100Mandello です。
マンデッロは、イタリア北部、ミラノの近く、北にアルプスの山々を控えた美しい湖、コモ湖のほとりにある街の名前。そこにMOTOGUZZIの向上や博物館があります。
山間の美しい街にあるイタリアで最も古いオートバイメーカーがMOTOGUZZIです。
MOTOGUZZIには、サーキットの名前が付けられたモデル(ルマンなど)、州や地方の名前をつけられたモデル(カリフォルニアなど)、峠の名前をつけられたモデル(ステルヴィオ)などがありますが、このモデルはMOTOGUZZIの故郷の街の名前をつけられてデビューしてきました。
創業100周年を先に向かえ、MOTOGUZZIとして新しい世紀に向けて新たに作られた旗艦。
それが、V100Mandelloです。
その内容は、新世紀というにふさわしいものでした。
まず、エンジンが水冷。
乾式単板クラッチをやめ、湿式多板の一般的なものに。
ふんだんに盛り込んだ電子制御の数々。
速度によってカウリングの一部が動くアダプティブエアロダイナミクスカウル。
縦置き90°Vツイン+シャフトドライブという伝統の形式は守りながらも、これでもかと言わんばかりの新機軸の投入に、MOTOGUZZI社の気合を感じます。
性能と重量の合理性から縦置きツインは長く空冷エンジンが使われてきました(今も使われています)が、最近ではBMWがヘッドのみ水冷で空冷との並列を出し、この度MOTOGUZZIもいよいよ水冷の仲間入りとなりました。
これは、「ユーロ6」の環境基準に適合させ、かつ、パフォーマンスを維持するためには必然の選択だったようです。
日本でも、SR400やserrowなど、長年愛され続けた空冷モデルが生産を終えてしまいましたが、これらも「ユーロ5」に合わせた国際環境基準に照らして継続不能だったからで、モーターサイクルも環境対策の重要さが本当に重くなってきています。
MOTOGUZZI 2023モデル 一気試乗.3『V100 MANDELLO 』ー最新GUZZIは硬派なハイスピードツアラーーさて、例によって動画編集に疲れ果ててしまい、文章ではあまり書く気力が残っていません。
動画の方ではどうぞ最後の方の「CSオクノ」の奥野社長との会話…というか、立ち話もご覧ください。
きれいな床で、ネクタイを締め、通信のヘッドギアを装着して、スマート&スタイリッシュに接客することが、最近の車業界やバイク業界でも求められてきているのかもしれません。
しかし僕は、そうであってもそうでなくても、車は車好きな人から買いたいし、バイクはバイク好きの人から買いたいと思います。もちろん、ただ好きなだけの素人では話になりませんが、車屋として、バイク屋として、誇りと矜持を持つ人でなくては、命を乗せて走る車やバイクの整備などをお願いするわけにはいかない…と思うのです。
CSオクノさん、今回お話して、また試乗させていただいた試乗車の状態からも、バイク好きのオーラが溢れていました。
すべてがシステムで、無駄なくクールに、効率よく……なんて都合の良い「嘘」には、まだ自分の人生を賭ける気にはなれないですね。
今回のMOTOGUZZIの試乗、3台ともCSオクノさんにお世話になったわけですが、一番の収穫は、奥野社長とお会いできたこと、かもしれません。
ちなみ、奥野社長、私の「ゆきかぜ号」のナンバープレートの下に貼られた小さな目立たないステッカーを見つけて、「あ、ズームさんですか!?」と、おっしゃっていました。
我が主治医、モトショップ「ズーム」さん、ベテランのプロショップでは知る人ぞ知る方…のようです。
モトグッチのフラッグシップ&次世代への一つの回答ですね。
返信削除安全性・快適性を高次元でマネージメント出来る電子デバイス。
現代のバイクって感じです。
水冷は環境対策もありましたね。
現行V2空冷エンジンも、全て水冷になる日も遠くないかもですね。
3車試乗、楽しく興味深く動画もブログも拝見しました。
ありがとうございました。
かっちんさん、ご覧いただき、また、コメントいただき、ありがとうございました。
削除新しいV7,進歩しているんだな…と思いました。同時に、2013年型のトラクションコントロールも、ABSもない私のV7にも、最新のモデルにはない、ライダーとの応答性、シュアーな反応などがあり、他では代えられないものがあるなあ…と思いました。
来春の車検を通して、まだまだ、走って行きたいと思っています。
初めまして、関東の方で、V7Ⅱと1100スポルトに乗っている者です。少し前に偶然こちらのブログを見つけて、北海道のツーリングの様子を楽しませてもらっております。試乗記と動画、とても興味深く見せて頂きました。わかりやすかったです。私も少し前にV100のSの方に試乗しました。あまりの進化に驚くことばかり。動画では、サスが固めとのことでしたが、Sのアクティブサスは違いました。驚くほどスムーズな乗り心地でしたよ。
返信削除新しいバイクは素晴らしいですが、イコール好きになるか?と聞かれると答えに困るのも事実・・・(^^;
これからも楽しく拝見させていただきます。
Spiderさん、こんにちは。ご視聴、また、コメント、ありがとうございます。
削除ああ、やはりV100Sモデルのオーリンズセミアクティブはそうでしたか…。
「新しいバイクは素晴らしいですが……」
まさに!そうですね。私も試乗して、私のV72013の古さを感じるとともに、私のV7にしかない魅力を改めて感じて、「やっぱりいいな…」と思ったりでした。
Spiderさん、どうぞ、これからもよろしくお願いいたします。