2014年2月4日

R/C back numbers

この間の東京出張で買ってきた、ライダースクラブのバックナンバー。
『RIDERS CLUB』は僕の青春のバイブル。
大学で専攻していた専門書よりもずっと面白く、かつ、当時生き方に迷い、必死で走り回っていた僕としては、この雑誌から得られるものは本当に大きかった。


毎号、発売日を心待ちにして買ってくると食い入るように読み、そして走り、また読み、それを翌月の発売日まで繰り返す…。
もちろんそればかりではなく、生活もし、学生もし、あるいは就職してからは仕事もし、…なのだが、一番楽しいところでは、バイクとの生活、ライダースクラブを読んで、走る、という生活が、僕の若き頃の精神性のかなり大事なところを占めていた。




ここのところ、東京に出張になると、なんとか神田の古本屋さんへ寄って、古いライダースクラブのバックナンバーを何冊か、買って北海道へ帰る…ということを繰り返している。

数年前、ライダースクラブのバックナンバーを大量にお持ちの方から、その本たちを無償で僕に寄贈しましょうかとの実にありがたい申し出を受けた。
しかし、結局はお断りしてしまった。
なんだか、芥川龍之介の「芋粥」を思い出してしまったのだ。

ずっと続く賃金低下やカットのあおりで、我が家の財政は、それほど余裕はない。高い古本など、とても大量には買えない。
しかし、なけなしの身銭を切って、読んでいた学生時代のあの熱は僕の中に微かに記憶として残っている。
ならば、今、僕もなけなしの小遣いから、出せる分だけのバックナンバーを、欲しい順に、ちょっとずつ買っていこう。
いつなくなって買えなくなるかもしれないが、一冊一冊、大切に丁寧に、読みたい僕には、こうした買い方が似つかわしいように思えた。

昨年から特に忙しくなった仕事は、今もその嵐が続いている。
3月で一応の区切りがつくはずなのだが、4月からも楽になるような予測はつかない。
ブログの記事をこうして書くのも、結構すきなのだが、その時間も精神的余裕も、なかなか取れない状況だ。

そんな中だが、ライダースクラブの古いバックナンバー、読み返してみると、今現在でも十分以上に面白い。
若かりし根本健の全力で挑むようなインプレッション記事。
そして、表紙を受け持つ帆足カメラマンの写真はその美しさに本当に引き込まれる。

青春ノスタルジアだけではなく、今日的にも学ぶことの多いように思える、ライダースクラブのバックナンバース。

しばらくの間、冬場で忙しい僕の就寝前のほんのひと時、憩いの時間としての読書の相手になってくれそうである。

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