「夏・海・走」の装備

今回の「夏・海・走」ツーリングでは、気温１７℃くらいから、３０℃くらいまで、割と気温幅の大きいツーリングとなりました。
メッシュジャケットではちょっと寒い。革ジャンでは暑い。
そこで今回の装備は、下の写真のようになりました。

ヘルメット　アライ：　ＳＺ－Ｆ
ジャケット　クシタニ：　プレセプトジャケット　
グローブ　クシタニ：　ＥＸエアーエフェクトグローブ
ヒップバッグ　クシタニ：　ヒップバッグ


まず、ヘルメット。

ヘルメットは２０１０年の９月に買ってますから、もう５周年になるのですね。
自覚がなかった。
ヘルメットの寿命はメーカー推奨で３年と言われています。
私は通勤でも使うので、内装の痛みは激しい方でしょうから、本当はそろそろ買い換えないといけないですね。

通勤時や、ゆったり走りたいときには、このジェット型ヘルメットはやはりいいですね。
でも、飛ばさなくても、走りメインの長距離、長時間のツーリングなら、フルフェイスの方が圧倒的に疲れないです。
風切音や、シールド内に巻き込む風の有無が、眼精疲労に大きく影響するのですね。



グローブ。　

クシタニ：　ＥＸエアーエフェクトグローブ

去年の６月から使っています。
ピンホールの革と。部分遣いのストレッチニット。
圧倒的に通気性がよく、着脱も容易。使用感も非常にいいです。
２夏が終わろうとしていますが、耐久性もかなりいいように思います。
これはかなりお薦めできるサマーグローブです。

ジャケットについてはまた下で。

ヒップバッグ。

これも去年シーズンから使っているものです。

最近のライディングジャケットはシルエットがタイトで、ポケットがだっぷりしていない。

たくさん詰め込むと突っ張るし、変になってしまうので、バッグを買ったと言うわけです。

ヒップバッグにはカメラが入っていますが、もしもの転倒時にはカメラが自分の腰椎を直撃する可能性もあるので、本来、あまり固いものはヒップバッグに入れるべきではないかもしれません。

下半身は、
パンツ　クシタニ：　カントリージーンズライド
シューズ　モンベル：　タイオガブーツワイド


クシタニのカントリージーンズは、クシタニの店員さんに聞いても、買って行った人の評判が非常にいい商品だそうです。

見た目はデニムのジーパンだが、実は革というこのライディングパンツ。
裏地が総メッシュになっていて、脱ぎ履きがしやすく、汗をかいても腿に張り付かず、動きがスムーズです。
また、防風性に優れているので、寒い時でもデニム製よりかなり強いし、暑さにも結構強い。
天然皮革の透湿性も保たれているようで、むれむれにならないのもいいです。

そして布製に圧倒的に勝る防御性。

防水仕様ではないけど、ちょっとぱらつく程度ならはじいてくれるので、あまり神経質にならなくてもよく、本当に便利で、安心で、いいライディングパンツだと思います。

モンベルのタイオガブーツワイドは、登山靴で、ライディングを意識したものではありません。
だから左足のシフトペダルがあたるところにチェンジパッドもついていない。

でも、前の１５年くらい履いた登山靴も、さんざんライディングに使いましたが、そこが傷んで穴が開いたりはまったくしませんでした。

歩きやすさはもちろん折り紙つき。
ゴアテックスなので、雨でも靴下は濡れません。
また、作りがしっかりしているので、転倒時などの足の防御性もかなり高いのもポイントです。
問題はつま先の固さと厚みで、シフトチェンジが少々やりにくくなること。
慣れれば問題ないですが、やはりレーシングブーツのようにはいきません。
それを覚悟すれば、ツーリングにはかなりいいシューズだと思います。

クシタニ、プレセプトジャケット。
カタログからはこの春なくなった、綿のジャケットです。
たしか、２０１２年から来ていると思います。今年で４シーズン目ですね。

袖の上にエアインテークがあり、ファスナーで開閉できます。背中には排気用のものが一対、同じようにあります。

綿とはいっても、裏地は総メッシュ。ポリエステルです。
一部、ストレッチニットを使っていますが、ここから風が漏れいることはほとんどありません。

着ていても、ファスナーを全て閉めると、相当に防風性があり、冷気が入って来ません。
私などは綿のジャケットということでＧジャンのような一定の防風性もありながら自然の通気性もある（その分、防寒性は低くなる）着心地を想像して買ったのですが、もしかしたら、裏地との間に防風のフィルムが貼られているのではないかと思うくらい、防風性は強く、逆に言えば、透湿性には劣る感じがします。その分、エアインテークとエアダクトを装備している、と言えましょうか。
この効果は大きく、３０℃くらいの暑さでもゆっくりでも走っていれば、風がジャケットの中を抜けていくのが体感できます。
このことで、外気温への対応が幅広く、思った以上に長い期間着られるジャケットになっています。

肩、ひじ、脊椎にはパッドが入り、胸のパッドもベルクロで装着可能。
この日は、ジャケットのソフトタイプの脊椎パッドは外して、別にハードタイプのダイネーゼの脊椎パッドを背負っています。

それは、カメラを入れたヒップバッグを腰につけているから。
もしもの転倒時に少しでもダメージを小さくするためでした。

ライディングウェアに身を包み、バイクで路上にいると、それだけで、解放感に包まれることがあります。
よほど日常が息苦しいのか。
職場の同僚からは結構笑っていると言われる私なのですが、どうも昔からずっと、
どこかへ逃げ出したくなる気持ちは、いつまでも消えないで、いつもいつも、自分の中にあるようです。
逃げたところで、逃げ続けるわけには行かず、どこまでいっても、追いかけられることは分かっています。

だから、日常に還るために、ひと時の逃避行を、オートバイで。

私がバイクに乗る理由の大きな部分は、そこにあるのかもしれません。

たしかに、バイクでないと逃げられないものがあり、
バイクで逃げるときだけに、感じられる解放感が、私にはあるようです。