SHOEIのHpによると、9月末までの受注限定のようです。
このデザインは、1989年のホンダでのヘルメットをモチーフとしたもの。
写真出典はこちらです。1989年鈴鹿。 |
こちらの写真の出典はこちらでです。2015年鈴鹿。 |
エディー・ローソン選手のライディングについては、以前、記事にも書いたことがあります。(こちらの記事です。『和歌山利宏氏のリザードライディング理論(4)A2』)
その時の記事の再掲載になりますが、引用してみます。
現役時代から、僕が最も好きで、敬愛する選手はエディー・ローソン選手でした。
そして現役選手で走りが好きなのは、ダニ・ペドロサ選手。
マルク・マルケス、ホルヘ・ロレンソ、ヴァレンティーノ・ロッシの3選手は、なんか、好きというよりも
「すげー」という感じ。
ロレンソ選手も同じA2タイプですが、確かにローソン的走りかもしれません。
実は上のロレンソ選手の立ち上がりの写真のフォーム、ローソンの立ち上がりにそっくりです。
いや、もしかしたら、A2が好きなのではなくて、あまりにエディー・ローソン選手のライディングが好き過ぎて、似たタイプの選手の走りに無意識に惹かれていたのかもしれません。
どうも僕自身はB2タイプみたいで、外側に荷重点という点ではA2と共通していますが、前後では後ろ側、指握りのA2に対して「てのひら握り」と、タイプは違うのです。
ああ、それにしても、ローソンのライディングには惹かれます。また、「エディー・ローソンのライディング1」
ちょうどこの瞬間がデッドスピード、いちばん速度が落ちている瞬間ですね。
そしてブレーキは完全にリリースされ、まさに今、アクセルを開け始めている、そんな瞬間です。
小回りさせるため、上体全体をイン側に伸ばし(ここで背を丸めないのがA2の特徴です。ここで背を丸めるとケニーロバーツ、すなわちB2型になります。)リヤ側に荷重して後輪の旋回力を生かし、まるで一輪車でタイヤをねじりながらぐりっと旋回するかのような(あくまで比喩です)、そんな旋回を生み出そうとしています。
エディー・ローソンは、メカニックの人的ミスのために高速からのブレーキング中にブレーキが効かなくなり、270km/hで大転倒したこともあります。
それでも、いつでもメカニックを気遣い、常に協力し、敬意を払って戦っていました。
勝てなかったレース後、インタビュアーがわざと「マシンが遅かったんじゃない?」と訊いても、
「いや、クルーは最大限の仕事をしてくれた。遅いのは、僕だよ…」と言っていました。
1992年ハンガリーGP。
雨の決勝で全員ヘビーレイン用のタイヤをチョイスしていたとき、カジバに乗ったローソンは一人インターミディを履くという賭けに。
そして、途中から小降りになった雨の中、30秒以上後方からの大逆転で、イタリアンメーカー、カジバに初の世界GP優勝をもたらしたのでした。
そしてそれが、エディー自身の最後のGP500優勝ともなりました。
その時の優勝インタビューでも、エディーは、
「スタッフがヘイ、エディー、インターミディのタイヤに賭けてみないかと言ってきたんだ。僕はまさか、と思ったけど、スタッフの言うとおりしてみた。最初は雨はひどくて、とても冗談にもならない状態だった、でも幸運にも、雨はやみ、そして僕はここにいるわけさ」と応えています。
その様子が収録されたビデオではナレーターの吉田鋼太郎が次のようなナレーションを読み上げています。
「むろん、その決断をしたのは、エディーだろう。しかし、もしもこの賭けが外れていたならば、彼は決してスタッフのことは口にせず、すべて自分のミスだと言っただろう。4度世界を制した真のチャンピオン、エディー・ローソンとは、そういう男なのだ。」
「エディー・ローソンのライディング2」
我ながら、ローソン好きなんですね。^^;)
その彼のレプリカヘルメット、大変惹かれるものがあるのですが、たぶん、今回は買わないでしょう。
ショーエイのフラッグシップモデル、「X-Fourteen」。
マルク・マルケスも使用するその性能はもはや敬意に値するものです。
しかし、その縦に長いフォルムが、私の好みではない。
ただの個人的な好みの問題なのですが。
ヘルメットは、ライダーの顔。
いつか、自分のオリジナルデザインのヘルメットを。
そう思い続けてもう、30年以上たってしまいました。
いつもはミラーにはかけないのですが、この時は撮影用に。 |
通勤時は、シャンパンゴールドの無地のジェットヘルですし、もしかしたら、このままいくのかもしれませんが、もしもレプリカをかぶるなら、エディー・ローソンか、ジョイ・ダンロップだろうと、これもずっと、そう思っていたのですが。
しかし、ロードレース用レプリカヘルメットとして、最新モデルのローソンレプリカを見てみると、自分が時代に乗り損ない、ノスタルジアの靄の中にいるのを、改めて感じざるを得ないのでした。
一年ずつ、確実に、年は変わり、時は流れて言っているようですね。
最近、そのことを、時々考えます。
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