このブログは基本、バイクブログなので、そのほかの話題は原則あまり書かないでいるのですが、最近、2つ署名しました。
二つとも、最近っぽく、ネットでの署名でどちらもchange.orgというサイトの中にあるキャンペーンへの賛同署名です。
ひとつは、
「私の夫、赤木俊夫がなぜ自死に追い込まれたのか。有識者によって構成される第三者委員会を立ち上げ、公正中立な調査を実施して下さい!」
(リンク先は、こちら)
もうひとつは、
「女性蔑視発言「女性入る会議は時間かかる」森喜朗会長の処遇の検討および再発防止を求めます」
「女性蔑視発言「女性入る会議は時間かかる」森喜朗会長の処遇の検討および再発防止を求めます」
(リンク先は、こちら。)
というキャンペーンです。
それぞれの趣旨に関しては、下に引用しています。
私としては、これら2つの問題には、支持政党もいわゆる右も左も関係ないと思っています。
ひとつめのキャンペーンは、財務省内で上司の指示により決裁文書の改ざんをさせられた職員が自死に追い込まれたという事件についてであり、その真相解明を求めるものです。
ふたつめのキャンペーンは、最近ニュースではあちこちで聞かれる東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長発言を巡るものですが、このキャンペーンにあるように、森氏が辞任すれば解決・おしまいというような問題ではないと私は考えます。
二つのキャンペーンともに、100%、そのキャンペーンの趣旨と合致し、同じ気持ちで賛同するものではありません。私には、そこまで人の心を思いやる力もやさしさもありません。
しかし、請求内容に関しては同意です。
署名して、私は私個人、ひとりの重さで、このキャンペーンに参加することにしました。
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以下に、それぞれのキャンペーンの趣旨の部分を、change.orgから引用しておきます。
私の夫、赤木俊夫がなぜ自死に追い込まれたのか。有識者によって構成される第三者委員会を立ち上げ、公正中立な調査を実施して下さい!」
の趣旨の文章は以下のものです。
私の夫、赤木俊夫は2018年3月7日に自死しました。
私は夫の自死によって体の半分をもぎ取られたような苦痛を受けました。その苦痛は今も続いています。
優しかった夫がなぜ自死に追い込まれたのか、私には知る権利がありますし、知る義務があると思います。
財務省は2018年6月4日に「森友学園案件に係る決裁文書の改ざん等に関する調査報告書」を発表しました。しかし、この報告書の内容は曖昧で、なぜ夫が自死に追い込まれたのか、その経緯や原因を知ることはできません。
私は、発表から4か月もたった後、この報告書を作成した職員から説明を受けました。その職員の方は、夫が遺した手記や遺書を読まずに報告書を作成したと仰っていました。しかし、夫の手記や遺書を読まずに作った報告書に信用性は無いと思います。
私は、2018年10月以降、佐川宣寿さんに対して3回、決裁文書の改ざんを指示した経緯に関する説明と謝罪をお願いしました。しかし返答はありませんでした。
夫の自死は公務災害と認められましたが、自死に追い込まれた理由を知りたくて情報開示請求をしても、資料の大部分は真っ黒にマスキングされていました。
やむを得ず、私は、2020年3月18日、夫がなぜ自死に追い込まれなければならなかったのか、その原因と経緯を明らかにするため、国と佐川宣寿さんを被告とする民事訴訟を提起しました。
しかし、国や佐川宣寿さんが民事訴訟で私の請求をそのまま認めてしまえば、真相解明のための証人尋問や、夫が作成したとされるファイルについての文書提出命令の機会も与えられず、民事訴訟が終わってしまう可能性もあります。
また、民事訴訟提起後の報道によると、安倍総理や麻生財務大臣は再調査はしないと仰っています。私は「この2人は調査される側で、再調査しないと発言する立場ではないと思います」というメモを発表しましたが、それでも再調査が実施される見通しは現在のところありません。
このままでは夫の死が無駄になってしまいます。
そこで、有識者や専門家(弁護士、大学教授、精神科産業医など)によって構成される第三者委員会を立ち上げ、公正中立な調査を実施して下さい。
地方自治体や民間企業では、過労自殺が発生した多くのケースにおいて、第三者委員会を立ち上げ、公正中立な調査を実施しています。
決裁文書の改ざんはなぜ行われたのか、誰のどのような指示に基づいて夫はどのような改ざんを行わざるを得なかったのか、改ざんにかかわった人達はどのような発言をして何を思ったのか、改ざんによる自責の念に苦しんでいた夫に対して財務省や近畿財務局は支援ができなかったのか、うつ病で休職していた夫をフォロー出来なかったのかなど、夫がなぜ自死に追い込まれなければならなかったのか、その原因と経緯が明らかになることを私は心から望んでいます。そして、夫もきっとそのことを望んでいると思います。
夫と同じように文書改ざんに多かれ少なかれ関与した職員や、改ざんに関与した職員でなくても現場で詳細を知っている職員がおられます。上司の内部調査では言えない方もかなりおられると聞いていました。
公文書改ざんは「あってはならない」と安倍総理や麻生財務大臣が仰るのであれば、二度と夫のような方が現れないためには真実を解明することが、二度と「あってはならない」為の再発防止策であると考えています。
二度と夫のような方が現れないように、どうか皆様の力を貸してください。宜しくお願い致します。
また、
「女性蔑視発言「女性入る会議は時間かかる」森喜朗会長の処遇の検討および再発防止を求めます」
の趣旨の文章は以下のものです。
東京オリンピック(五輪)・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長は、2月3日の日本オリンピック委員会(JOC)の評議員会において「女性がたくさん入っている理事会の会議は時間がかかります」、「女性っていうのは競争意識が強い。誰か1人が手をあげていうと、自分もいわなきゃいけないと思うんでしょうね。それでみんな発言されるんです」「女性の理事を増やしていく場合は、発言時間をある程度、規制をしないとなかなか終わらないので困ると言っておられた。だれが言ったとは言わないが」などと発言されました(朝日新聞デジタル 2021年2月3日 18時04分配信)。
この発言は、「ジェンダー平等推進」という日本を含めた世界中の国々が抱えた責務に反する、女性に対した偏見、蔑視、差別であり、東京オリンピック(五輪)・パラリンピック大会組織委員会の会長発言として容認することはできません。
そのため、私たちは以下の点を、日本政府(菅義偉首相、橋本聖子大臣) 東京都(小池百合子知事) 日本オリンピック委員会(山下泰裕会長) 東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(森喜朗会長)に求めます。
1 森会長の処遇の検討
「女性」を一括りにして会議のあり方について述べることは明確な偏見です。また同じような状況に置かれている女性を始めとしたさまざまな立場の方をも萎縮させる可能性があります。これは、「すべての個人はいかなる種類の差別も受けることない」というオリンピックやパラリンピックの精神にも反しています。
森会長は、自身の発言を謝罪・撤回されましたが、真に「差別」だと指摘されている原因を理解している・理解しようとしているようには見えず、このような偏見を持つ方が会長職を継続するのは不適切ではないでしょうか。よって会長就任に合意した3者(JOC・東京都・日本政府)および組織委員会に処遇の検討を求めます。
2 再発防止策の実施
JOC、大会組織委員会、には、今後、こういった発言が繰り返されないため、また一刻でも早く「ジェンダー平等」が実現した団体になるために、「差別発言に対するゼロトレランスポリシー(一切寛容しないことを示す)」などの指針を通した具体的な再発防止策の実施を求めます。
3 女性理事の割合4割達成
JOCはスポーツ庁がまとめた競技団体の運営指針「ガバナンスコード」に沿い、全理事のうち女性の割合を40%以上にすることを目標としています。東京オリンピック・パラリンピックに関わるすべての組織における女性理事の割合の最低4割の達成を求めます。また、組織の管理職のダイバーシティの推進を求めます。
以上、資料として掲げました。上の方に元のキャンペーンページのリンクがありますので、関心を持たれた方は、オリジナルの方をご覧ください。
以上、バイクとは直接関係ありませんが、私個人としては、ライダーとしての私には重要なことと思われたために、今回この内容を投稿しました。
樹生さん、こんばんは。
返信削除どの記事も興味深くいので
いつもコメントしたいと考えつつ、
なかなか思うところを
言葉で上手く表現できる自信がなくて
諦めてしまうことが多い自分です。
眠れぬ日々では極力、
今回の樹生さんのような記事を避けて来ました。
一つは自分自身の考えが人に与える影響を危惧したこと、
またあくまでモーターサイクルブログで有りたいと考えたこと、
等いろいろ理由はありますが、
面倒を避けたいと言うのが最も強い気持ちとしてありました。
モーターサイクルネタだけを書いていても、
ネットリテラシーやマナーの欠片もない
強い調子の乱暴な書き込みに触れる度に
気持ちが疲弊していまうからです。
一方、批判的な書き込みでも
理路整然と自分のブログの記載ミスや
思い違いを指摘してくれる方もいて、
そうした方には今でも感謝しかありません。
いま、少しブログから遠ざかって思うのは
自分自身が面倒を避けたい…等と
考えてしまうような空気感が
すでにネットには蔓延してしまっていることが
非常に残念なことですし、
問題でもあると思います。
リアルな世界での理不尽には
立ち向かうことを躊躇いませんが、
顔の見えない相手と、
それも最初から相手の話に耳を傾けるスタンスが
全く無いような人々とのやり取りは
ただきたすら消耗してくだけで
あまりに虚しいと感じてしまうのです。
そんなことに割いている時間は
もったいないと思うのです。
怖いなぁと思うのは現実の世界でもネット上でも、
ふだんは気持ちよくバイク、クルマ談義に
花を咲かせるのことを楽しく感じている人たちとのやり取り…
何気ない会話の中で顔を覗かせる
差別的な発言や女性蔑視発言、
セクハラ、パワハラ、モラハラ的な発言が
垣間見えてしまう時です。
一瞬、え…と凍りついてしまいます。
バイク乗りでもあり
クルマ趣味も語り合える
尊敬していた大好きな先輩からも、
そうした言葉が飛び出して来ます。
自分の周囲にはそうした人しか
いないのではないか?と
勘違いしてしまうほど、
その割合が多いことにも辟易しています。
自分が都会から地方へ移住した理由の一つには
そうした心や考え方の問題も
あったのかもしれません。
今回、樹生さんが提起された
ふたつの問題については、
自分もすでに署名を済ませています。
長くなってしまいましたが、
こうした問題を取り上げ、
勇気を持って投稿されたことに対して
自分なりのエールを贈りたいと考え
久しぶりのコメントを書いています。
本当に素晴らしいことだと思います。
ブラボー、大賛成、大拍手です。
迷走さん、こんにちは。
削除この記事は上げようか上げまいか、相当に迷いました。
迷走さんにコメントいただき、エールをいただき、
本当に救われた気持ちです。
ありがとうございます。
基本的に前のブログ「聖地巡礼―バイクライディングin北海道―」に比べ、本ブログは、よりバイクブログに絞り気味の展開をしてきました。ブログの性質からいっても、他の話題は、あまり上げたくない気持ちもありました。
しかし、今回は、上げなくてはならないと、なぜか感じてしまったのです。
どうして今回の話題がバイクと関係あるのか、という点では、次のエントリー、『「教えて尊敬されたい」中年ベテラン男性ライダーの願望』や『ベテランライダーのマナー』などに少し書いたつもりです。(表面的、直接的には触れていませんが。)
今回の件は他人事でない感覚が強く起こり、それが消えませんでした。
私にとっては走ることと無縁ではない。つながっている問題でした。
迷走さんが書いて下さった、差別的な発言、女性蔑視発言、セクハラ、パワハラ、モラハラ的発言は、ライダーとしても、ちょくちょく遭遇し、直面する問題でもあります。
しかし、それを言葉で十分に説明しきることはできません。一部話しても、分かる人には分かるものの、誤解・曲解を生んだり、自分の考えと違うというだけで、内容をよく読みもせず、ただ貶めるコメントを吐き散らす人がやってきたり、むしろ、最低限しか語らずに、判断は各自でしていただく方がいいように思えました。
それでも、「私は署名した」という事実は、書いておきたい気がしました。
迷走さんが書かれたこういう記事を避ける理由、私が驚いたのは、
「一つは自分自身の考えが人に与える影響を危惧したこと」、
の一節でした。
失礼ながら私も同じことを普段から考えていたので、その一致に驚いたのです。
私もあまり人に影響を与えたくないのです。
このもの言いは矛盾しています。そうなら、そもそもブログを公開するはずはないからです。
でも、迷走さんならわかってくださると思います。
私は自分の意見や知識を、あくまで自分で考え、自分で選択する人々に、参考に供したいのです。その一助となってくれればうれしいと思っているのであって、自分の影響下に人を置きたいのではないのです。
だから、バイクブログにおけるバイク関連の記事においては、「ライダー」という属性だけで語ることにより、読み手も一人の独立したライダーとして想定することが可能なのです。私のパーソナリティは確かに現れますが、それは、バイクという存在に沿えて出てくるもので、一義的に「私自身」を売り込んだり、私そのものに賛同してほしいわけではないのです。
しかし、今回の記事のような一般的な話題の場合、バイクという媒体を介さないため、より私自身のパーソナリティが前面に出ることになります。別の言い方をすれば、ネット上の私への好嫌で、記事の内容への賛否に大きく影響が出る可能性がある記事でした。
それは、私のやりたいことではありません。
それで、非常に悩むことになったのでした。
これは、このブログを読んでくださる方の人数とは関係のない話です。読者数が少なくとも、例えばゼロだとしても、そこに「出す」という行為に関しての問題でした。
背中を押してくれたのは、一つには昨年来の大坂なおみ選手かもしれません。
そして出した後に握手をしてくれたのは迷走さんです。
本当にうれしく、ありがたいことでした。
繰り返しになってしまいますが、
ありがとうございます。