5月17日(火)が休みになるのは、前もってわかっていた。
天気がよさそうなことも、1週間くらい前から。
今シーズン初の日帰りロングを、行こうと決めていた。
そういう時、いつもなら午前3時ごろには起き出して、4時には出かけているのだが、
翌18日水曜日もフルに仕事が入っているので、疲れは残したくない。
今回は普通に起きて朝食を食べ、出勤の時間で出発し、退勤、帰宅の時間で帰還するタイプの時間で走ってみようと思った。
行先は、春の襟裳岬か、大雪山系の残雪がきれいな美瑛・富良野方面か…。
全日夜までどちらにするか迷っていたのだが、寝る前にあれ?そういえば…とふと思いついて、そちらにすることにした。
朝、5時に起きて6時から朝食。いつものルーティンだ。
準備をして、7時前に出発した。
最初に立ち寄ったのは札幌市南区、いつもの簾舞の道端。
木々の緑が濃くなり、道端のイタドリが育ち始めていた。
作業小屋の隣の林檎の樹(…かな)も花が終わって、葉がついている。
体調と荷物を確認。
今回はサイドバッグをつけているので、これが落ちないか、点検して、再び走り出す。
定山渓のパーキングで峠越えに備えて防寒のために雨合羽を着た。
平日の通勤時間帯の中山峠は、休日よりも空いていた。
峠を越えて、休憩を。
今日は長丁場にするつもりなので、1時間から1時間半毎には休憩をして、身体をほぐし、肩と首を回しながら行く。
『1本満足バー・シリアルホワイト』とローソンのコーヒーS。
町肩凝り、頭痛持ちの僕は、肩と首を固めないようにして走り続ける必要があるのだ。
さあ、行こう。
実はサイロ展望台そのものは、あまり好みではないのだが、今日の洞爺湖はここだけだから。寄っておきたかった。
道道285、97と走って海沿いへ。
ここで高速に乗るべきか、下道を行くべきか、少し考える。
本来の僕はできるだけ下道を行く派。
理由は2つ。
1 高速より下道の方が面白い。
2 高速はお金が高い。
しかし、既に9時半になろうとしている。
まあだいたい7時に家を出たのだから、法外に飛ばさない限り、当たり前のペースなのだ。
このままでは、目的地について、安全に帰り、翌日に疲れを残さないことはできないかもしれない…。
いや、菜の花でさえなかったかもしれない。
それで、あまり意味もなく、ちょっと写真を撮って、
そうだ、高速に乗ろう。
乗るけど、この先、長万部からにしよう。
と、論理的でもなんでもない理由で、そうすることにして、また走り出した。
せっかくのツーリングだが、頭の中は出発してからずっと仕事のことが回っている。
まあ、そんなものなのだ。
家で考えて解決する問題でもないし、振り切れる問題でもない。
まあ、旅のお供に、この問題も連れていくか。
ツーリングに連れて行けば、解決することもないが、悩みに食いちぎられることもない。
悩むのも自分であれば、そのまま旅に出ればいいのだ。
と、いうことで、ちょっとだけ先を急いで、走っていこう、ゆきかぜ。
(五月の風 つづく)
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