2023年9月25日

試み。

僕は55歳の頃から父の死去や母の病気、秋田から札幌への移動、その他家庭的にさまざまなことがあり、仕事もまた同時に元々忙しかったものが猛烈に忙しくなり、頚椎ヘルニア、男性更年期障害など、心身ともに疲れ果ててきていた。
2021年に定年を残して退職。ライフワークバランスを整えようとした。
しかし、収入ゼロにはできないので、パート勤務をしながらでこの生活も3年目となった。


還暦を過ぎ、更年期障害の薬(テストステロン)の効果(?)もあって、毛髪もかなり減った。体力も落ちてきているのを感じている。

普通の加齢ももちろん重なり、もう無理はできない。
いや、母や義母の介護等を考えれば、まさに倒れるわけにはいかない状況になってきたと感じてしまう。

で、今、日帰りで、無理なく走るとしたら、自分のスキルと体力、そしてゆきかぜの組み合わせではどれくらい行けるのだろうか……。

そんなことが頭をよぎったのは、最近、65歳までの間に、なんとかもう一度本州ツーリングを果たそうという気になってきたからでもある。

天気予報を見ると、9月24日(日)は全道的に晴れ。風もそう強くなく、秋晴れのツーリング日和だ。

久しぶりに、日の出前から走り出して、丸一日、思い切り走るだけのツーリングに出ようと思った。



身体の衰えは装備で補う。
今回は、ヘルメットインナー、掌の振動軽減をねらうインナーグローブ、モンベルの長袖Tシャツなどを装備。

後は相変わらずなのだが、ここ一番のジャケットにはクシタニのプレセプトジャケットを選んだ。

前回の記事で「汚すぎる」旨を報告したプレセプトジャケットだが、走り続けることだけを考えるなら、こいつが手持ちの服の中で一番疲れない。ただし、猛暑時と寒冷時を除くが。
ライディング時に最もストレスのかからないようにできたカッティング。
高速道路の走行時にもバタつかない、張りのある重い生地。
内腕、脇下などの防風ストレッチニット。

ただし、止まってバイクを下りた時には、窮屈さを感じ、前ファスナーを開けて、開放したくなる。しかしすると、ジャケットの重さが肩にくる。

ほんとに、走りに徹したジャケットだ。

せっかくのツーリングで、走るだけ。

それは貧しい、弾丸ツーリング。

でも、たまに、それをしたくなる時もある。

61歳、病気持ち。腰痛、頭痛持ち。
今、どこまで無理なくいけるか、試してみたくなった。


例によって山ほどあるホームワークを少し。
家事を済ませて、早めの就寝を。
明日、もしも3時に出発するのなら、2時過ぎには起床しなくてはならない。

それは安全上どうだろうか。

今回は真っ直ぐ遠くまで行って、帰ってくる「キャノンボール」ツーリングだから、
行ってしまったら、帰ってこなくてはならない。

つまり、中止するなら早い段階での判断が必要だ。

バイクのコンディションも、ライダー自身のコンディションもだ。

もし、自分の若い頃よりも秀でたところがあるとすれば、多くの失敗が骨身に沁みていることからくる、「こういう時はマズイ」という察知能力だろう。

とにかく、そこを全開にして、行かねばならない。



そう、必ず無事で帰る。
今回のメインミッションは「生還」である。

バイクに乗る以上、通勤時でも、それは意識しているものの、やはり「慣れ」は覚悟を薄めさせていく。

もう一度、自分に問いかけ、試みてみよう。
一発ロング、どこまで安全優先で、リスク回避で行けるか。
絶対に事故はだめ。これは絶対条件。
交通違反の検挙もだめ。

その上で、行けるのか?

そんなふうに思いながら、9月24日、早朝、ゆきかぜを引き出した。

頼むぜ、相棒。(次回からツーリングミニレポートです。)

0 件のコメント:

コメントを投稿