いつもの僕は、観光地に行っても、定番スポットにあまり立ち寄らない。
人が多く混んでいるのが苦手だし、なんだか殺気立ってる場所で、殺伐とした空気に触れたくないからだ。
富良野や美瑛に行っても、定番の場所に行かなかったり、時間帯をずらしたり、止まる場所をずらしたりすることが多くて、美瑛や富良野は、今一つよく分かっていないのだ。
今日は朝だし、天気も今一つなので、人もあまり多くないだろう、ということで、メジャーなスポットをガイドマップを頼りに尋ねてみることにした。
2015/7/20 5:45 上富良野町 ジェットコースターの道 |
あいにく、霧が昇ってきて、風景を隠し始めた。
天気予報はめずらしく外れ始めているらしい。
同刻・同所 反対側を見返す。 |
車通りもほとんどなかった。
同刻・同所 東側を見る。 |
それはやがて霧の中へ消えていくが、晴れた日なら、霧の向こう、遥かに大雪の山々が見える。
5:54 ジェットコースターの道の近くにて。 |
こんな風景は北海道中にある。畑の中の一本木は、入植した農家の方が、自分の畑のシンボルとして植えたのだとか。
冬の積雪期などは、ランドマークとして重要な役割も果たした。
さて、美馬牛を過ぎ、国道を北上して美瑛町に入った。
北西の丘の方へ入って行った。
6:10 赤麦の丘 |
植えられているのが「赤麦」。「タクネ」という小麦の品種で、かつて美瑛のあたりでは多く植えられてきたが、採算性の優れた他の品種に押され、いつしか栽培されなくなった。
しかし、赤麦を復活させようと思う人々の活動により、この地に復活。
この赤麦を原料とした地ビールやうどんを販売したりして、赤麦の保存に努めている。
(「赤麦を守る会」のHPをどうぞ。なぜ、赤麦なのか、その鮮烈な色彩が味わえます。)
6:15 美瑛の丘で。 |
ヘルメットのシールドだけでなく、革ジャンの袖の上にも、水がたまっているのが見えるようになってきた。
クシタニのコンプリートジャケットは2014年にモデルチェンジ。
味わい深いオイルドレザーから、フッ素樹脂を皮革に沁みこませた撥水加工比較へと、素材をチェンジ。
その皮革は、クシタニカントリージーンズライドにも使われていて、完全防水ではないが、多少の雨なら、中まで濡れずに走ることができる。
まだカッパは着ないことにした。
6:21 マイルドセブンの丘 |
少し走ると、さっきの赤麦の丘の裏側へ出た。
こちらから見るこの丘は、「マイルドセブンの丘」と名付けられている。
昔、たばこの「マイルドセブン」のパッケージにここの写真が使われたためだとか。
手前の斜面は麦の畑。丘の上の並木はカラマツだ。
ここも有名な観光スポット。
アマチュア写真家たちが。ベストショットを狙って通う、そんなスポットだ。
(「マイルドセブンの丘」画像検索を見ると、美しい風景写真がたくさん載っている)
6:41 美瑛の丘にて |
早朝の丘をさまよった。
6:50 美瑛の丘 |
路面もすっかり濡れ、これが雨でないのが不思議なくらいだ。
ジャガイモ畑の花が、咲き始めていた。
丘と谷と、畑と森の繰り返し。
その風景が、白い霧に溶け込んでしまっている。
それもいい。
もう少し、霧に濡れながら、美瑛の森をさまようことにしよう。(つづく)
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