小雨は上がりつつあり、でも、霧はまだ白く、景色をミルク色に霞ませる。
9:35 再びパッチワークの路 |
姿勢を変えると、腰が痛い。
妻に頼まれた買い物をすませたら、まっすぐ帰ることにする。
9:48 親子の樹 |
カメラのズームを望縁側へまわすと、きの下に人の影が見えた。
親子の樹も、相当に大きいことがわかる。
手前のジャガイモ畑は白い花をつけている。
買い物は、美瑛のJAで食パンを買ってくることだった。
店は、美瑛JA(「美瑛選果」)の中にある「小麦工房」
地元美瑛の小麦で焼いた食パンは、いままでに食べたことのないような、きれいなおいしさ。
普通の食パンの1.5~2倍くらいの値段だが、買う価値は十分あるパンだ。
バイクにタンクバッグだけで来た僕が、食パンを買って、潰さずに持って帰れるか、というのは、
なかなかにきわどい問題なんだけれど、
容量可変のタンクバッグを膨らませて、なんとか持って帰ろう。
ついでにアンパンを一個かって、飲むヨーグルトを買って、朝飯にした。
11:07 千望峠 |
ちゃんと歩けないくらい腰は痛くなり、でも、バイクにまたがった姿勢だと、痛みはそんなに来ない。
なんだこりゃあ、と思いながらも、腰に負担をかけないようにして、ゆっくり帰って来た。
途中、千望峠から丘と富良野盆地を眺めて。
天気予報では昼ごろから小雨だったのだが、南に向かうと雲は薄く、高くなり、陽が射してきて、暑くなってきた。
今度は汗をかきながら、それでもゆっくり、帰って来た。
富良野行の道路は大渋滞。
対向車線の渋滞を見ながら、それでも遅い車でできたこちら側の車列も十数台に達している。
このペース、この流れだと、かえって腰にくるので、時々停まっては車列の切れ目を待ち、その間に休憩してはまた走った。
予定にはなかったが、三笠からは帰りも高速を使った。
雨の富良野、美瑛。
観光客はそれでも多く、メディアにあふれんばかりの美瑛の風景は、既視感もあったりするのだが、それでも丘の曲線と、耕す農の景色は美しく、仕事にばかり追われている僕の心を慰めてくれた。
家に着いたのは、午後2時。気が付くと11時間のツーリング。走行距離は500kmとちょっとだった。
(「美瑛に小雨降って」 完)
P.S.腰痛その後
腰はその後も痛みが続き、木曜日から金曜日あたりが最も痛くなったが、徐々に痛みも薄れ、快方に向かっている。ヘルニアとかではなく、疲労からくる痛みだったようだ。
それでも全快したわけではなく、今、通勤は妻に車で送ってもらっているというたいたらく。
土日もなく仕事は続き、次に休日が取れるのは8月7日の予定だ。労働基準局に訴えたくなるような状況は続く。
それでも一晩毎に、寝る毎に、回復してきているので、大事にしながら行きたいと思う。
美瑛の丘、晩秋の美瑛をぜひ訪ねてみたいものだと思った。
こんにちは。私も1年前レンタルバイクで富良野と美瑛を走ってきました。美瑛ならではの大地を感じることができ、時間があれば原付や自転車でのんびり散策したいと夢見ています。2週間ほど前レンタルバイクで積丹方面行ってきました。
返信削除某Yさん、こんにちは!お久しぶりです。
削除去年と、それから今年の7月も北海道に来られたのですね。
レンタバイクで走る北海道、いかがだったでしょうか。
レンタバイクもまた、新鮮味があり、とてもいいものだったのではないかと、想像しています。
2007~2009年頃の「goobikeblog」は。毎日見ていました。
時が流れていくなあ…と感じます。
僕のバイクも変わりましたが、それでももう少し、走って行きたいと、思っています。
某Yさん、よろしければまた、のぞきにきてください。
パッチワークの丘とは、よく言ったものです。樹生さんの写真を見ていると
返信削除やっぱり、この風景は美瑛ならではです。似たような畑の景観は有るのだけれど
このスケールは、他にはありませんね。
いちさん、こんにちは。
削除美瑛の丘は高低差が大きく、また、一段高い所から見ると、丘の重なりが遠くまで見渡せるということ、
そして、その背景に大雪山系が白い残雪を輝かせて聳えていることなどが独特の風景を作っていると思います。
しかし、何よりもそれは人の作った「農」の風景だと言うことが、人を落ち着かせるのではないかと思います。
農地に踏み込む観光客も後を絶たないと聞きます。
私も、マナーに気をつけたいと思います。