冬の訪れ。（１）

2016/10/30　9：16

10月30日（日）、今日は休み。
朝、天気予報を見ると、気温は低いものの、日中、午前9時ごろから午後3時ごろまでは結構晴れの予報が出ていた。
最後かもしれない。もしかしたら今シーズンラストになるかもしれないが、ちょっと走ってこようと思った。

で、出がけにヘルメットをかぶり、グローブをはめようとしたら、シートの上に、小さく白いもの。

ゆきだ。風上から、風に乗って運ばれた雪が、風が弱くなってふわふわを舞い落ちてきた。
「風花（かざはな）」だ。

ひとひら、ふたひら。
ゆきかぜ、ゆきだよ。

2016/10/30　9：16

ゆきかぜの外気温計はここで4℃。
でも天気予報は晴れだから、路温はこれから上がっていくだろう。

気を付けて、ゆっくり行くことにする。

2016/10/30　9：16

札幌市の中央区、盤渓峠に来てみたら、向こうの山にうっすら雪が積もっていた。
気温３℃。

路面は乾いている。

気を付けて進むことにする。

小林峠を無事に越える。気温2℃。

天気予報では千歳方面は支笏湖も含めて晴れになっている。
行けるかもしれない。
駒岡から、支笏湖線、国道４５３に入る。
でも、常盤のパーキングの表示板には、路面凍結、降雪、夏タイヤ走行不可の文字。

たぶん行けるとは思うものの、僕は以前、ＧＰＺ１１００で通勤中、凍結路面で転倒したことがある。（幸い、自転車くらいの速度だったので、けがはなかった。）

油断は禁物。
行けるところまで…とは言わず、今日はＵターンした。

さっき駒岡から来た時は路面は大丈夫だった。
道道３４１で、真栄、清田方面を目指すことにする。

2016/10/30　10：15

しかし、路面は濡れていた。
いちど停まる。
気温1℃。
路面は凍っていないが、周囲には今朝降った雪が。
これも昼には消えていくのだろうが。

2016/10/30　10：18

真駒内と清田を結ぶ、道道341号線、その峠近くに、「ふせ食品」の看板を出したお店がある。
昭和の終わり、30年前に僕がよくこの道を走っていた時にも、もうこの店はこんな感じだった。

今日も営業していた。

2016/10/30　10：18

写真を2枚だけ、撮らせてもらって、そそくさと、走り去った。
なんか、興味本位で覗き込んでる感じが自分でして。
改めて、ちゃんと訪ねてこようか。
夏がいいな。
汗だくで走ってきて、冷たい飲み物を買って、「く～っ」とか言って飲みたい。

道を下っていくと、はらはらと雪が舞い始め、
おや…と思っていたら、次第に結構な降りになってしまった。

幸い、峠は降りてきて、気温も3℃。
路面は濡れているが、凍っている様子はない。

それでも慎重に慎重に走った。


有明の小学校を過ぎて、道も広くなり、もうすぐ市街地だ…と思う頃には本降りという感じの雪に。

気温がプラスなので、湿った雪だ。
ヘルメットのシールドにつき、カウルのないゆきかぜはウエアの胸にもかなりつく。
タンクバッグをつけているから、腹にはつかないが、かなりの雪だ。

雪中走行は本当に久しぶりだ。
もしかしたら広島に住んでいた時以来だから、18年ぶりだろうか。

北海道は秋から冬へ、一気に気温が下がっていく。
降雪で走れなくなるが、路面凍結もあって、実は本州以南よりも寒い中を走行することが少ない。

いやあ、ゆきはひさしぶりだ。
この路面、その湿った雪なら凍結はない。

すると俄然楽しくなってしまうのだから、ホントに手が付けられないバカだな、オレは…と、笑いながら、それでもさらに慎重に。

国道36号線まで出たら千歳方面へ行こうと思っていたのだが、そっちの方向も雪が降ってるらしい空色になっている。

しかたない。

予定変更。

東の空は明るく、晴れているようなので、そのまま北広島市方向へ、流れていく。

いやいや、行き当たりばったりの「北道逍遥」になってきた。（つづく）