2020年3月16日

防寒グローブ新調(ホームセンターで)

東京からは桜の開花の便りも聞こえる頃ですが、
先日、防寒用グローブを買いました。

ホームセンターで、2000円をちょっと切る値段。
もう、冬も終わりますからね。
値もこなれてきています。

どうして今頃買うのか、といいますと、北海道では、
5月までと10月中旬以降は、バイクライディングの気候としてはほぼ、「冬」だからで、シーズン開幕に向けては、防寒手袋が必要だから…なのです。

銘柄としては、『AIRWALK』というらしいです。
タグには、「保温・防風・防水」と書いてありました。


去年の秋はどうしていたかというと、
動画を見ていただいた方は、もうお気づきだと思うのですが、
私、昨シーズンの寒い日は、ワークマンで購入したゴム製の防寒手袋をライディンググローブとして流用していました。

THE MAX 防寒用ニトリルバックコート手袋TM-538
というもので、マイナス20℃でも硬くならないという重防寒手袋。
真冬の港とか、市場とか、そういうところでも使えるものです。

この防寒性能の高さは完璧。
5℃を下回る寒空の中、カウルもハンドルガードも電熱もないV7で丸一日ライディングしても、手がかじかまないのは、すごいの一言です。

しかし、このグローブ、人には薦められませんし、自分も使い続けるには問題ありと思っていたのです。

それは、グローブの欠点ではありません。素晴らしいグローブなのですが、使い方が正しくないということです。

このグローブ、外側は天然ゴムでグリップがまたいい。ライディング時でも滑らず、ごわつかず、快適なのです。…が、もしも、転倒して、地面に手をついたらどうなるか。

停まっている状態ならいいでしょうが、走っている状態から転倒し、路面に手をつくと、手袋と路面がグリップ。
身体は前へ進み、手のひらは路面とグリップしていると、あっという間に、手首や手袋の中がぐしゃぐしゃに複雑骨折することも十分考えられ、悪くすると肘や肩までぐしゃぐしゃになりかねない。

ライディンググローブは、操作時には適度にグリップし、転倒時、路面に着いた時にはある程度グリップ、ある程度滑る特性が求められるのです。
そういう意味では、天然皮革はいまだに最高の素材です。しかも、路面とこすれても高熱になって溶けて手にべっとり貼りつく…ということもない。

ライディングにこのグローブは危険。
でも、かじかんで走れなかったり、レバー操作に遅れや不正確さが出てしまうグローブはまた危険。

ということで、冬には冬の、ライディング専用のグローブがやはり最適なのでした。

しかし、…高い。
その、価格と性能とのバランスをどうとるか。


それで今回の妥協点として浮上したのが、このグローブだったというわけです。



表面はポリエステル。
黒い部分はかなり丈夫そうです。バッグの底の部分に使われるようなかなり頑丈な生地のように見えます。
が、実際の防護性は、わかりませんね。
少なくとも天然皮革ほどの防護性は期待できないのではないでしょうか。
これは、覚悟の選択ということになります。厳しいですね。


手の甲側はこんな感じ。
白いところと指の甲の黒いところは、色が違うだけで同じ生地。つるつるした目の詰んだ薄い生地です。指の甲の第一関節から先だけ、手のひら側と同じ丈夫な生地になっています。


裏地はこのように、全面フリース。温かさはかなりのもので、逆に寒くない時にはすぐに汗をかいてしまうでしょう。本当に寒いとき限定のグローブです。

このグローブ、楽天に商品ページがありました。
https://item.rakuten.co.jp/tebukuroichiba/10008731/
クリックすると楽天ページに飛びますので、ご注意ください。
それによると、「手洗いOK!おうちで洗えるのも嬉しいポイント!」
だそうなので、汗をかいたら裏返して洗って干す、ということをするのを必須にすれば、
そんなに臭くならずにある程度の期間使えるのではないかと思います。


はめたところです。裾のところにピントが合って、あとはボケてしまってますね、すみません。
手首の甲の部分だけに締め込むためのベルトと金具がついています。
グローブの脱落や、操作時の安定に関して、こうしたベルトは約に立ちます。冬用はサイズ的にぴっちりしていないので、このベルトで操作時に手とグローブが動いてしまうのをある程度抑えると、操作感が低下しにくくて快適です。
ちょっとしたことですが、丸一日寒い中を走り続けるとなると、この違いは馬鹿にならないのです。……というよりも、決定的な要素になります。

また、裾にはドローコードがついていて、絞れるようになっています。

これもよくあるものですが、いいですね。
このあるなしで、風の侵入が全く違ってくるからです。特にバイクは乗車していて思いの外手首を動かしていますので、ここが絞っていないと、風が入り込むことがあります。
手首は皮膚の近くを静脈が走っているので、冷やしたくない場所です。これも、長時間、長距離の寒空の下でのライディングでは、おおきな、譲れない要素になります。


縫製はそこまで細かくなく、値段なり。防水ということですが、この生地の裏側からフィルムでコーティングしているのでしょうか。
防水性能を長期間にわたって期待するのは酷でしょう。
また、耐久性もそこそこのはず。
それでよしということになるでしょう。

指のまちは大きくとられていて、裏地フリースの中でも指には少しの余裕があります。
でも動きすぎて操作しにくい感じではないですね。

さて、ライディングには専用のグローブがやはり最高。
値段はだいたい5倍から6倍くらいします。
今回のようなグローブが1シーズンでだめになるとして、5シーズンもてば、高いライディンググローブでも経費としては同じということになり、しかも安全性、操作性はライディング専用グローブの方がはるかに上なのですから、実際のところ、高くてもライディング専用グローブを買った方が、実は経済的なのかもしれません。
いや、きっとそうだと思います。

にもかかわらず、ライディング専用のウィンターグローブを買わなかったのは、
冬用のライディング専用グローブとの相性が、過去、ずっとよくなかったから。
特に、耐用年数が3年未満のものが多かったように思います。ただ、これは私の使用状況が、真冬の通勤に毎日使う上、ノーメンテだったという悪条件が重なったせいかとも思います。
最新のグローブはもっとよくなっているのかもしれません。

少し暖かくなってしまえば、クシタニの雨用のグローブがありますので、そちらを使うことは可能になりますが、ホントに寒い時、切実なのが、手が凍えないこと。操作が確実にできることです。

このグローブ、そのあたりは、大丈夫そうです。

究極に安全を求めるなら、走らないことになる。
また、ちょっとの外出でも完全装備になる。
毎回革のツナギを来て通勤はできません。
そこは、利便性、爽快性と、安全性のバランスをどこで撮るかという問題になります。

ここも、試行錯誤しながら、バイクライフを作っていくことになります。

さて、このグローブ、実際のライディングは来月以降ということになりますが、
どんな感じなのか、走ったら、またレポートしたいと思います。


2 件のコメント:

  1. こんにちは。
    私は昨日、冬用グローブから春用グローブに切り替えました。
    住む場所によって正反対になりますね。

    ゴム手袋、自分も防寒性の高さから考えたことがあり釣具店で物色もしましたが、安全性を考えて結局買いませんでした。
    今思えばインナー手袋として、上にプロテクション入りレザー手袋を被せてもよかったかなと思います(操作性悪くなりそう)

    私の冬用グローブはカドヤのインナーにフリースが使われたレザーガントレットですが、北海道の寒さに耐えれる程ではなく、またプロテクションも無く革もいかにも頑丈そうな厚い革という訳ではなく保護性もそこまでは高くない。
    ただ、防寒性と保護性と操作性のバランスがちょうどよく、何より見た目が格好よいため愛用しています。

    ペアスロープの真冬用レザーグローブはサンステートライナー付きで防寒性最強のようなので、これもいつか買いたいなぁと考えています。

    グローブ1つとっても、ほんと迷います。


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    1. カメリアさん、こんにちは。
      ああ、ペアスロープのサンステートライナー付は暖かそうですね!
      ペアスロープの冬用布製ジャケット持っているんですが、サンステートライナー、
      暖かいです。グローブ、いいかもしれません。
      今日(3月21日)は北海道も暖かくて、札幌市内で早くも走り出したバイクを
      2、3台見かけました。
      冬用グローブ、私は早朝に山の方へ走っていくことも多いので、
      5月末まで、出番がありそうです。

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