2020年4月27日

On rainy days. 雨もまた、よい。


MOTOGUZZIはイタリアのメーカー。
昔はイタ車と言えば、走るととても気持ちいいが、よく故障するという評判があったりしました。
例えば、日本は雨が多いが、イタリアはそれほどじゃないので、電装系が雨に弱い…などとまことしやかに言われたりもしました。
私は、実際のところは何にも知らなかったのですが、2013年からモトグッツィV7で走っている身からすると、少なくとも雨は、全く問題ないと言えます。


雨の日は、視界が悪く、路面は滑りやすく、濡れると不快で、体温が下がると危険で、
車のハネた道路の水は、ほっておくと後からいや~な匂いがするくらい、汚れている。

だから、雨の日は走らないというのは、理にかなっていると思います。

一方で、雨の日に走ることには、雨の日にしかない楽しさがある。
晴れた日とは違う、景色の表情、色彩の落ち着いた色合い。

レインウェアを雨がバチバチと叩く感触。

雨が音を吸収して、雨音以外は静かな風景。

そして、こんな雨の日に「お外」で遊んでいるという、この感覚。
まるで子供の頃のような、特別感。

雨もまた、よい。

例えば、散歩でもそういうことは感じられます。

縁側から雨の庭を眺めるのもいい。

そして、バイクにはバイクだけの、雨の日の風景の感じ方があります。

なんて贅沢な。大人なのに、雨の日にお外で遊ぶ。

だからこそ、安全に気をつけ、しっかり防水対策をして、身体を濡らさないように、
滑らないように。

この、何ものにも代えがたいような、雨のライディングの味わい。

そして、遠くまでたどり着いて、雨の路肩にバイクを停め、
雨に打たれながら眺める田んぼや、海岸の風景や、山あいの雲。

東屋に避難して、合羽を脱ぎ、雨を眺め、雨音を聴きながら、少し休むのもいい。

さあ、行くぞ、と合羽を着て、裾や首元、袖先をチェックして、ヘルメットをかぶり、グローブをして、雨の中、停めてある愛車に歩み出す瞬間の、あの潔さ。

あの静かな静かな興奮。

雨もまた、よい。

雨の日のツーリングで撮った写真をスライドショーにしました。

雨の日の美しさを、ライダーは知っている。

10 件のコメント:

  1. 樹生さんこんにちは。

    私は軟弱なので雨の日は乗りません。

    でも、以前7年間自転車通勤だった時期があって、
    その時は雨でも雪でも(積もらなければ)片道30分自転車でした。

    雨の日に傘を差さずに自転車に向かって歩きだすとき、
    何だか自然に打ち勝っているような高揚感がありました。

    夏場だとカッパも着ません.
    Tシャツ短パンでずぶ濡れになって職場で全とっかえです。
    それがまた楽しい。

    自転車だけどね。

    バイクだともっと高揚するのかな。

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    1. モリシーさん、こんにちは。
      雨でも雪でも自転車で片道30分、夏場はカッパも着ないとは、
      豪傑ですね!

      バイクは濡れると走行で著しく体温を奪われるので、
      とにかく濡れないように気をつけています。

      だから、高揚といっても、「ニヤリ」という感じです。

      私、「アウトドア」は苦手なんですが、「お外」は好きみたいです。
      早く自由に走りたいです。そのために、今は我慢の時ですね。

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  2. 樹生さんはじめまして。
    道南でv7 クラシックに乗ってます。
    雨の日でトラブルになったことはありませんが電装系のコネクタとか防水を全然考慮してないように
    見えます。
    過信は禁物なのでは、、、、
    コネクタは交換するといいから気にしてないのですが、、、

    v7は思った壊れませんね。
    私の場合は整備に失敗して散財してます(泣)

    記事楽しく読ませて貰ってるので更新頑張ってください。

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    1. パルパルさん、こんにちは。
      コネクタ、そうだったんですか。知りませんでした。
      私、結構雨もがんがん走る方なんですが、
      雨でのトラブルが7年間一回もなかったので、
      全く問題ないと書いたのですが、
      ちょっと勇み足でしたか…。どうでしょう。

      何事に関しても、過信はあやういですね。
      近々、コネクタあたり確認してみます。

      パルパルさん、ありがとうございます。

      記事の更新は、無理なくやりたいと思っています。
      あまり頑張れませんが、気長にお待ち願えれば、幸いです。
      励ましのお言葉、ありがとうございます。

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  3. そう言えば、、
    あの「関越道」でもカッパ着てましたね!
    で、「雨の日」だったのだ と思い出しました。

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    1. tkjさん、こんにちは。
      あ、雨でしたね~。その後の夕焼けがすごかった。
      楽しかった。大切な思い出です。

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  4. 初めまして、樹生さん。
    北海道生まれ、今は東京で所帯を持ってやっている中村と申します。
    今年の2月、晴れて憧れだったV7(中古ですが)のオーナーになりました。

    雨の日は怖くて乗れませんが(腕のこと、機能面というよりも、雨の日乗ったあとの掃除を思うと気分が重くなるため)、その分、晴れた日に! と考えていたのに、いきなりこの騒ぎ。まだ遠乗りをしたことがありません。

    あちこちに行かれているレポート、楽しく読ませてもらっています。自分が走れない分、励みになっている感じです。

    こちらと違って、北海道は割と走れるのでしょうか?
    長い冬が明けて、これからが本番ですね。

    また新しい気色を見せてください。
    楽しみにしています。

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    1. yuimenさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
      V7購入、おめでとうございます。

      さて、北海道ですが、現在第2派と呼べる感染の広がりが急速に来ていて、
      非常に危機感のある状態になっています。

      各地観光地も、駐車場を閉鎖したり、人の動きを抑えるために
      いろいろ取り組みをしているところです。

      ですから、観光地や、道内でも長距離移動のツーリングは、
      できない…というかしないほうがいい状況です。

      バイク一台で誰にも会わないなら…、というのもあるのですが、
      行った先で店に入るとか、トイレを使うとかいうことになりますと、
      接触機会を持つことが考えられ、もしも自分が保菌しいたら…と考えると、
      ツーリングには出かけられないですね。

      ただ、散歩はいいように、誰にも会わずに近場を短時間で
      くるっと走ってくる程度なら、OKじゃないかと、私は考えています。

      このブログも、新しい景色をお届けできるのは、少し先になりそうです。
      でも、古い写真を見直してみたり、

      通勤には使っていますので、(在宅勤務と出勤の交代交代ですが)
      その折のレポートなど、ぼちぼち出来ればを思っています。

      yuimenさん、どうぞ、これからもよろしくお願いいたします。

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    2. ご丁寧な返信、ありがとうございました。

      3年前、初めて北海道をバイクで走りました。
      その気持ちのよかったこと。

      2度ばかりあおり運転をされ、怒り心頭になりましたが、あおり運転が取りざたされる前のこと。
      事件になったことでこれからは抑制されていくのだろうなと思っていたのに、今度はコレです。

      気を取り直して、また気持ち良く走れる日を夢見ます。

      ちなみに3年前はSRX400で東京から仙台まで走り、そこから苫小牧までフェリーで渡りました。
      V7ほどエンジンの個性は強くなく、やはりグッチで走ってみたい思いが強いです。

      これからもよろしくお願いします。

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    3. yuimenさん、
      SRX400(!)、名車ですね!
      煽り運転は、危ないし、腹立ちますよね。
      新型コロナウイルスの感染危機が去って、
      ゆっくりと、晴れ晴れと、走れる日が来るのを
      待ちたいと思います。
      ありがとうございます。

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